小学生が「茶の湯」を体験
日本の伝統文化に親しんでもらおうと、函館市の小学校で茶の湯の体験会が開かれました。
この体験会は、表千家同門会函館支部が毎年、市内の小学生を対象に開いています。
5日は函館市の八幡小学校の6年生49人が参加し、お茶をたてる側と味わう側、交代交代で茶の湯を体験しました。
お茶をたてる側の子どもたちは、講師の女性に教えてもらいながら茶わんにお湯と抹茶を入れたあと、茶せんで泡立てて仕上げていました。
一方、味わう側の子どもたちは、背筋を伸ばして正座し、茶わんは時計回りに2回まわすことや、隣の人より先に飲む場合は「お先に」とあいさつするなど説明を受け、まわりの様子を気にしながら茶わんに口を付けていました。
最後の泡は音を立ててすするのが作法だということで、子どもたちは「ずずっ」と音を立てお茶を飲み込み、ほっと一息ついていました。
児童の1人は「茶の湯の歴史を学ぶことができました。お茶もおいしかったので楽しかったです」と話していました。
表千家同門会函館支部の内山宗幸副支部長(67)は、「子どもたちに日本の伝統文化に少しでも親しんでもらえるとうれしいです」と話していました。