●78 「9・23九州・福岡座談会」報告 ③
じっと皆の話を聞かれていたFさんが話して下さった。
「実はうち拠点なんですけど、会合は多いし、婦人部の方々が夜の9時過ぎまで平気でいるんですよ。」
家を活動の拠点として提供される方の御苦労は甚大である。多くの参加者が、“けしからん”といった顔で話を聞いている。
そしてFさんは、「学会本部が『弘安2年の御本尊』を否定するようになってから、段々ずれてきているのではないでしょうか。」とおっしゃる。
今、全国でFさんのように、“会員へのちゃんとした説明を欠いた『2014年の教義変更』”について、首をかしげている方が大勢いらっしゃるのである。
学会本部が「弘安2年の御本尊」を拙速・杜撰に否定し、「日蓮大聖人が書かれた御本尊であればすべて良い」と不用意に教義を変更したために、「創価三代の師匠の御指導」と整合しない事態を生じさせてしまっている。
その結果、多くのまじめな学会員を惑わせ、不信を抱かせ、なかには退転する人も出ている。学会本部なかんずく本部執行部の責任は重大である。
創価大学の出身のFさんは、2年前の「安保法案」が国会に提出された時、「創大・短大の有志の会」の安保法案反対の署名にサインしたという。
「安保法案反対の署名をしたことは学会の組織にはもちろん言えないし、たぶん言っても全然聞く耳はないでしょう。
だから私は、皆さんの『創価学会を変えていこう』という情熱が、もう素晴らしいと思っている!
そして学会本部に戻って、『変えよう』っていうその気持ちがすごい!」
そういうFさんご自身、拠点の提供者として組織の真ん中で闘いながら、創価を憂い、この九州座談会にご参加された勇気は本当に偉大である。
小平が、「共に闘っていきましょう!」とお伝えすると、Fさんはニッコリと微笑まれる。
すると、ある参加者が、「実は、言いにくいことなんだけども、うちも拠点です。」と話される。さらに別の参加者の方が、「実は、うちも拠点です!」と次々と打ち明けられる。
「すごい!」という感嘆の声とともに、爆笑が広がった。
現場の大黒柱である「拠点提供者」の方がたくさん参加している状況に、「内部からの創価変革のうねり」が確実に広がっていることを感じ、歓喜が広がった。
続いて、Gさんが、お話し下さる。
「私、ずっと『小説・人間革命』のワイド版とオリジナル版の“読み比べ”をしていて、全部、読み終わったんです。」
参加者から「おおー、すごい!」との感嘆の声が上がった。
Gさんは、コツコツとご自身で纏められた資料を手に持ち、それに目を通しながら、“読み比べ”を終えられての感想を語って下さった。
「『小説・人間革命』の改訂は、一応表向きは宗門問題や歴史的新事実の発見等を考慮して書き直したと言っています。
でも、実際はそれだけではなく、①『各方面から批判されないようにした』、②『退転者を徹底して排除した』、③『今の学会教学に沿う形にした』、という改訂がなされていると感じたんです。」と。
具体的には、以下の通りだと仰る。
①「各方面から批判されないようにした」というのは、例えば戸田先生のタバコやお酒に関する記載は、ほとんどカットされているという。また「参謀」とか「謗法払い」という言葉もカットされ、「参謀室長」は「青年部の室長」という、意味がよく分からない呼び方になっているという。
②「退転者の徹底排除」とは、「石川幸男」とか、「滝本欣也」とか、「藤川一正」などという退転した人間の名前は必要な場面以外では極力出さないようにしているという。
③「今の教学に沿うものにした」というのは、例えば、オリジナル版の第2巻『幾山河』の章に、『その、たった一つの仏法の真髄の宗教が、日蓮大聖人様の三大秘法の御本尊に帰着するのです。』と書かれている箇所がある。
それが、ワイド版では、『その、たった一つの仏法の真髄こそ、日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経の御本尊なのです。』と書き変えられているのだという。
Gさんは、確信を持って語られる。
「人間革命第2巻(『幾山河』の章)は、2012年に発刊された『池田大作全集(144巻)』に収録された内容が使われています。
つまり、学会本部が2012年以前から、御本尊に関する改定を、目に見えないところで着々と、方向を付けていたものであったんだなって感じました。」
参加者から「えーっ」という驚嘆の声とともに、「全くその通り!」と怒りの声が上がった。
続いて、Hさんが「私は全然違う観点で話します」と言われる。手には『実名告発 創価学会』を持たれていた。
「私、この本がすごい感動してですね。これはもう絶対本当だと。
本当のことが書いてあるっていうことと、今、世間ではコンプライアンスが叫ばれている中で、学会内部があまりにも低レベルで、『こんなことで彼らを処分にした?』『ありえるの?』みたいなそういう話です。
なおかつ彼らは純粋に闘っているので、非常に共感しました。」
Hさんは、去年『実名告発 創価学会』を読まれ、その後、滝川の家に足を運んで下さり、3人と対話をして下さったのである。
「私はですね、もう信心30年くらいになるんですけども、毎回毎回、ゼロベースで考えているんです。
私、学者は嫌いで、学者は、『日本が平和だったら、世界から核が減る』って無責任なことを言ってる。でも、学者が中国や北朝鮮に、『日本の憲法みたいな憲法を持て』と説得をするんだったらいいと思うのですが、彼らは何もしてない。
僕は、現実に合わせていろんな正論があってこそ、『信仰の自由』があると思うんです。
一番悔しいのは、大きな変化があっても、公明党も創価学会もそれに対して何も説明してないことです。『これはこうこうこうだから、矛盾していないんだ。』とか、『信心は間違いないんだ。』っていうふうに解釈を打ち出さないままに、『それは私たちが考えることではありませんから』と責任逃れをしています。
ただ私が地元の座談会でこういう話をすると、皆から顔をしかめられてしまうんです。。」
参加者の多くが体験したことのある話に、共感の笑いが起こった。
最後にHさんは語られる。
「私は今日来てほんとに良かったなって思っています。座談会に来て、笑える座談会で、とても良かったです。僕の場合は憲法改正賛成なのですが、健気に戦ってらっしゃる皆さんに、非常に共感しますので、これからも応援していきたいと思います。」
何でも意見を言い合えるのが、本来の創価学会である。
しかし、現在の創価学会なかんずく学会本部は、先生が表に出られなくなった途端に、「この考え方に統一しなさい」と言い始め、少し違う意見を言うだけで、「共産党だ」と言われレッテルを貼られてしまうのである。
徹して「一人の人間」を大切にして来られた師匠の精神とは真逆である。
先生はこれまで私たち弟子に、ずっと仰って来られた。
『いろいろな考え方を持っていいんだよ。』
『まずは自分で考えなさい。そして、その自分の考え方をもとに、自分が正しいと思うことを発信して行きなさい。さらには、みなで議論し合って、良いことを見つけていきなさい。』と。
師匠の仰せ通り、何でも話し合える創価学会に変革していくことは、弟子の当然の責務である。あの笑顔と歓喜が溢れる温かな創価を、弟子が創っていく時代が来たのである!
みなが求める何でも話し合える座談会の時間は、あっという間に過ぎていった。
「笑いあり、涙あり」――ここには、師匠が創られた「飾らない庶民の創価の世界」があった。参加者の顔は、生き生きと希望と歓喜で輝いていったのである。
〈〈 いよいよ明日! 12・10(日)「京都座談会」の式次第更新のお知らせ!! 〉〉
師匠池田大作先生と出会うことができ、正しき仏法を知り、不二の同志と出会うことができました。今の自分があるのはすべて師匠池田先生のおかげです。
今年最後の座談会を、同志の皆さんで一緒に、師匠池田先生の動画を見ながら、師匠を感じ、師匠とともに前進していく座談会にしていきたいと思います!
■ 式次第(更新)
■ 日時
平成29年12月10日(日)13時10分~16時45分
■ 場所
YIC(学校法人京都中央学院)貸し教室 8階 282教室
(京都市下京区油小路通塩小路下る西油小路町27番地)
■ 地図
・(交通)京都駅から徒歩5分
■ 京都座談会に参加を希望して下さる方へ
「創価変革のための座談会」に参加を希望して下さる方は「参加人数」をブログ上のメールフォームか、以下のアドレスからメールでお知らせ頂けるとありがたいと思っています。
お名前は有っても無くても構いません。メールに一行で良いので、「1名参加」「大阪から2名で行きます」など教えて頂けると本当にありがたいです。
連絡を下さらなくてもご参加下さって構いませんが、創価学会をより良く変革していくための座談会ですので、その趣旨と目的にご賛同いただける方に限らせて頂きます。
★連絡先(メールアドレス):harunokoimejapan20150831@yahoo.co.jp
<学会本部前サイレントアピールのお知らせ>
■ 日時
平成30年2月11日(日) 13時00分~14時00分
■ 場所
信濃町の学会本部前
〈〈その他のお知らせ〉〉
1、『職員裁判』について
先般11月21日(火)の期日では、阿部裁判長から「再現動画は裁判官3人で同時に見させて頂きました」と言って頂くことができ、一歩前進の期日とすることが出来ました。
今後の裁判の流れとしましては、明年1月12日(金)までに相手方が反論の書面を提出し、それを受けて私たちの方での再反論を、間に合えば2月2日(金)までに行ないます。
次回期日は、明年2月6日(火)午前10時から東京地裁611号法廷となります。
この裁判で、学会本部が下した譴責処分が不当・無効であると認定された場合、処分を下した学会本部なかんずく本部執行部の責任問題となることは当然です。
対話を排除し、建設的な意見を言う誠意の人間を排除する本部執行部の悪を打ち砕くことこそ、創価変革に直結する闘いであり、この問題に出合った自身の使命であると覚悟しています。
次回期日までで、ほぼ原告・被告双方の主張が出揃う形となります。
そうなれば、いよいよ証人尋問です。
正々堂々と、正義と真実を叫び切り、堕落した本部執行部の実態を白日の下に晒して参ります!
2、『実名告発 創価学会』について
私たちが学会本部の中で体験してきた事実を書いた著書『実名告発 創価学会』が好評販売中です。
創価を愛し、創価の変革を願う同志の皆さんに是非お読みいただきたいと思っています。また、学会本部を変革していくための「対話の道具」としてご利用いただければ本当に嬉しいです。<当ブログメニューの「リンク」からご購入いただけます>
※誤字の訂正のお知らせ
36頁9行目の「かつて2006年6月頃、師匠は本部職員の全体会議で」の日付が、正しくは「2002年6月頃」でした。申し訳ありませんが訂正をお願い申し上げます。
3、ブログ読者の方からのご要望により、本ブログのリンクコーナーに「●これまでのブログ記事の索引」をご用意いたしました。過去のブログを見られたい方は、是非、ご活用いただければと思います。
4、今般、諸般の事情により、「創価学会元職員3名のブログ」のツイッターアカウントを消去しました。
5、本ブログの「リンク」に、「■【最新動画】11・19『憲法改正論議について』長谷部恭男教授」と「■(動画)10・22学会本部前サイレントアピール(日仏共同テレビ局)」をアップしました。