AdobeがARKitにも対応可能なAR作成ソフト「Project Aero」をチラ見せ
Image: Adobe Blog

AdobeがARKitにも対応可能なAR作成ソフト「Project Aero」をチラ見せ

AR制作の敷居が低くなりそうです。

Apple(アップル)からは「ARKit 2.0」Google(グーグル)からは「ARCore」と、スマートフォン側はARコンテンツを見て楽しむ準備がバッチリ。ですが「肝心のARをコンテンツは誰がどうやって作るのさ?」と疑問に思うことって、ありませんか?

それにはいろんな方法がありますが、やはりデザインを作るといったらAdobe(アドビ)製品ですよね。彼らは今、ARコンテンツを作る「Project Aero」を開発しているようです。

Video: Adobe/YouTube

こちらの動画を見てみると、ARコンテンツを作るプロセスとしては、はじめにPhotoshop CCで作った画像をAdobe Creative Cloud経由でエクスポート/インポートします。それをDimention CCで3Dに起こし、Project Aeroで作品の配置やアニメ化などを担う流れになるようです。それぞれの機能に特化したソフトを駆使して、クロスプラットフォームで編集するのは理に適っていますよね。

また、作成したARは3DアニメーションのスタジオPixar(ピクサー)が開発し、AppleのARKitにも採用されている3Dファイルフォーマットusdz形式に保存することができます。Appleのアプリ開発ツールXcodeで、さらなる編集や新たなアプリなどの開発へ回せる柔軟性も大きな特徴。創造性に歯止めが効かなくなりそう。

これまでARコンテンツというと、どんなにリアルでもそこはかとないポリゴン感が見受けられました。ですがPhotoshopで画像を編集できるなら、写真クオリティの立体物が空中で浮かぶことになるのかも。であれば、Project Aeroは画質の面からも、ARをワンステップ高い次元に押しあげてくれるかもしれません。

Adobeは6月8日から3日間、サンフランシスコで開催されるイベント「FESTIVAL OF THE IMPOSSIBLE」で15名のアーティストによる巨大なAR作品を展示し、秋の「Adobe MAX」クリエイティビティー・カンファレンスではさらに詳しい情報を披露するとのことです。

AdobeによるAR作りが、今後のユーザーとクリエイターに与える影響は大きいでしょうね。楽しみにしておきましょう!


Image: Adobe Blog
Source: YouTube via Adobe Blog, PROJECT AERO, FESTIVAL OF THE IMPOSSIBLE, ADOBE MAX

岡本玄介

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