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国の天然記念物「七ツ釜」クルージング。イカに乗って神秘の洞窟へ!

2018.06.04

イカで有名な佐賀県唐津市呼子町(よぶこちょう)。でも、グルメだけではありません!新鮮なイカの活造りに舌鼓を打った後は神秘の洞窟へクルージング、なんていかがですか。紺碧の海に七つの洞窟が浮かぶ「七ツ釜」へ、イカの遊覧船で行くちょっぴりスリリングな旅が待っています。

国名勝である「七ツ釜」を船上から望む

七ツ釜とは、玄界灘(げんかいなだ)の荒波で浸食された七つの釜(洞窟)を擁する景勝地。国の天然記念物にも指定されており、その自然が作り上げた迫力の造形美が見ものです。
▲まるでぱっくり開けた口のよう!「七ツ釜」の奇岩景勝

この七ツ釜の手前の湾まで船で行き、洞窟内まで入ることができるクルージングが七ツ釜遊覧船「イカ丸」。そんなワクワク体験をしに、クルージングの出港地である呼子港へ。呼子までは福岡市の中心地から西九州自動車道経由ならば車で1時間半ほどです。
▲入口には出航状況も表記

黄色のビビッドカラーが目を引く券売所で「イカ丸」のチケット(大人1,600円・税込)を購入。出航時間は1時間ごとにあるため、先に購入して呼子朝市など周辺の観光を楽しんでもいいですね。
▲「イカ丸」は9:30~16:30の毎時30分に出航!(繁忙期は増便あり)

呼子でのクルージングが楽しめる船会社「マリンパル呼子」では、七ツ釜クルージングを楽しめる七ツ釜遊覧船「イカ丸」と、呼子から北へ約10分ほどの場所にある鷹島(たかしま)までの航路を不思議な海底の世界を見ながら進む、半潜水型の海中展望船「ジーラ」があります。
▲クジラを模したピンクのジーラちゃん。青いジーラくんもあり、どちらになるかは運任せ
▲ジーラのお腹には海の世界を覗く窓が!海面下1.2mに生息する生き物たちを観賞できます

「ジーラ」も良いけれど、今回のお目当てはその名前通り、呼子の名物“イカ”を模した遊覧船「イカ丸」くん! 今日はお世話になります!
▲「イ~カら、ど~んと任せなさーい」

この「イカ丸」で七ツ釜クルージングを楽しみます。つぶらな目が可愛い~!ちゃんと足も10本なんですよ。船内はこんな感じ。
▲最大69名乗船可能。お手洗いもあります

ゆったりと船内からクルージングを楽しむのも良いですが、後方のデッキ席で風を受けながら大海原を楽しんでもOKです。
▲イカ丸の船長、井上貞正(さだまさ)さん(左)と早瀬武司(右)さん

イカ丸の船長さんは2名おり、交替で運航。明るい井上さんと、優しい笑顔が印象的な早瀬さん。どちらも楽しいクルーズ案内をしてくださいます。
取材時は、早瀬さんが運転してくれました。さぁ、イカのお腹(?)に入って七ツ釜クルージングへ、レッツゴー!
▲みるみるうちに遠くなる港。ピンクのジーラと青いジーラが見えます

デッキの上は爽快!ベンチがあるので座って景色を楽しむこともできますが、好天の日でも揺れることもしばしば。
▲イカ丸くん足側のデッキ

出航して5分ほどで、「呼子大橋」が見えてきました。
七ツ釜までの航路途中には、呼子大橋や捕鯨の歴史を持つ「小川島」、クジラのような形の「鷹島」などの島を遠くに眺めることができます。
▲ジーラくんの目的地「鷹島」は、横を向いたクジラみたい!

そんな海の景色を楽しんでいると、10分ほどで七ツ釜の断崖絶壁が見えてきました!
▲取材時は海が少し荒れていたので、海の色が濃かったのですが通常はエメラルドっぽい青だそう
▲この写真では5つの釜(洞窟)が見えますが、わかります?写真中央の一番大きな洞窟で、間口が約3m、奥行きが約110mあるそう

デッキに立ち、目の前の七ツ釜を目の当たりにすると…

▲スゴイ迫力!気の遠くなるような時間と自然が作り上げた芸術品に、ただただ圧倒されます!

この縦に切り立った岩は、長い年月をかけて海蝕によってできた柱状節理(ちゅうじょうせつり)と言われるもの。玄武岩のマグマが約700~1,000度で固まった後、溶岩が冷えて固まる時にひび割れし、ほぼ六角柱の形になったものを指します。
まさに、神が作ったともいえる自然彫刻。何万年も前から続くこの荒波が、こんな神秘的な景色を作り出したのですね!
▲天気が良く、かつ波が穏やかであればこんな輝くブルーの海に!

また、イカ丸では一番大きい中央の洞窟の中へ10mほど入り、洞窟内の景色を見ることができるんです。…が、残念ながら、取材日は波が高かったため洞窟に入れませんでした…。
写真は撮影できませんでしたが、洞窟に入ることができればこんな体験ができますよ。
▲間口3mほどの洞窟に、ゆっくりと進入
▲前方と後方のデッキから観賞できるから、絶壁が目の前に!

迫りくるような岸壁の洞窟に入るスリリングな体験の後は一変、洞窟内部に入れば深く澄んだブルーを湛えた神秘の世界。過去に何度か私も体験したことがありますが、写真では伝わらない、本当に神々しい景色が広がります。海風と音が遮られた静謐な空間の中、見えるのは自然が作った美しい岩壁と海だけ…。
ぜひ、この特別な体験を味わってみてくださいね。

船上からだけじゃない!陸上からも「七ツ釜」を一望

七ツ釜遊覧船「イカ丸」では船上から間近に「七ツ釜」を見られますが、その景色を展望台から見下ろし一望することもで。呼子港から車で約10分ほど行った国定公園「七ツ釜園地」には、草原や遊歩道、展望台があります。
▲遊歩道途中、急に視界が開けて草原が!

駐車場から遊歩道を5分ほど歩くと、「七ツ釜」を眼下に望む展望台にたどり着きます。
▲頭上からゆえ洞窟の内部は見えないものの、七つの洞窟をじっくり見比べできるのはいいですね
▲上から見下ろす迫力ある眺めも、ぜひ堪能してください
神秘的な洞窟観賞はいかがでしたか?船上から、陸上から。どちらからの眺めも絶景ですよ。七ツ釜遊覧船「イカ丸」は、波の影響を受けやすいため残念ながら欠航することも。晴天時でも、ぜひ事前にホームページなどをチェックしてお出かけくださいね。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや18年。3歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

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