死霊の盆踊り

まず最初は、クソ映画の代名詞とも言えるほど有名な伝説的クソ映画『死霊の盆踊り』を紹介したい。史上最低の映画監督として知られるエド・ウッドの史上最低の作品だ。

約90分の映画だが、その内の約80分は裸の女性が踊り続けるだけという、まるで苦行のような内容。

出演者の台詞棒読みはまだしも、明らかにカンペを見ていたり、夜のはずだったのにカメラアングルが変わると昼になっていたりと、やる気のなさもヒシヒシと伝わってくる。

ストーリーとしては、事故に遭ったカップルが、恐怖の宴が開かれている墓場に迷い込み、何故か逃げずに覗いていると捕まってしまう、といった流れだ。内容はほぼこれだけである。後は本当に裸の女性が踊り続けるだけなのだ。

ネタとして観るのもよいかもしれないが、決して本腰は入れずに早送りで観るか、別の作業をしながら観ることをお勧めする。

最後にこの映画のアマゾンのレビューをひとつ引用しよう。

ZVZ ゾンビVSゾンビ

おぞましいジャケットにゾンビ好きの心をくすぐるタイトル。しかし騙されてはいけない。
この映画を歴代ワースト1位に掲げる人もいるくらいの酷い作品である。

ホームビデオで撮影したの？と思わせる手ブレ＆画質に謎のカメラワーク、ガバガバの設定に酷い演技。本当に良いところが1つもない。そして一番驚かせてくれるのが、『ゾンビVSゾンビ』というタイトルにも関わらず、ゾンビ同士の対決が一切ないという点だ。詐欺である。

日本語吹き替え版もあるのだが、下手糞な吹き替えがまた酷い。吹き替え版で最後まで観るのは至難の業だ。興味本位で観てみるのはありかもしれないが、本当に苦痛を伴うので注意が必要。

ゾンビ自衛隊

こちらは少し珍しい邦画のゾンビ映画。もはやB級と言っていいのかもわからないくらいの駄作で、とにかく印象に残っている。1時間ほどの短い映画だが、最後まで観た自分を褒めてあげたくなるような内容だった。

ざっくりとした内容としては、UFOが墜落してウイルス的なものが撒き散らされ、死んだ人が蘇り生きている人を襲うというゾンビ＆SFのようなもの。

まず映画なのに台詞に詰まるシーンがある。なぜ撮り直さないのか。
スプラッタ的な展開のシーンもクオリティが低すぎてグロさや怖さは一切感じない。

他にも血糊で汚れないための配慮からか、不自然に家の壁や床をビニールで覆っていたりと、低予算を感じさせるシーンは多々あるが、中でも驚いたのが最後に登場するCGの宇宙人だ。

その宇宙人の姿に思わず「ポ、ポケモン？」と声に出してしまった。強烈に場違いなその宇宙人と死闘を繰り広げる主役の女の子。果たしてその結果は―――。

とにかく色々と凄すぎて逆にオススメしたくなる一本。

メガシャークシリーズ

こちらは比較的有名なB級映画。シリーズは4作目まで出ており、1作目から

・メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス
・メガ・シャークVSクロコザウルス
・メガ・シャークVSメカ・シャーク
・メガ・シャークVSグレート・タイタン

と、B級映画好きにはたまらない香ばしいタイトルが並んでいる。

内容はと言えばタイトルそのままで、巨大なサメが巨大なタコと戦ったり、巨大なワニと戦ったり、最新兵器「メカ・シャーク」と戦ったり、日本のアニメで見たことがあるような巨大なロボットと戦ったりするものだ。

CGなどは今の時代では考えられないほどチープで、ツッコミどころも満載だが、人気シリーズだけあって各作品とも怒涛の展開が繰り広げられる。観る人によっては面白いのではないだろうか。

ただし、B級映画ということを忘れてはいけない。本気で観ると白ける可能性があるので、もし観るのなら、友人とツッコミながら酒の肴くらいに思って観ることをお勧めしたい。

S.W.A.T. vs デビル

この映画は観てはいけない。冗談でもなんでもなく、この映画には見る価値がない。記事に書くのも憚られるような最低の一本である。

こちらは予告編。


予告編を見る限り、B級感はあるものの観るに耐えるのでは？と思ってしまいそうだが、この予告編は壮大な罠なのだ。

映画の内容としてはSWATが精神病院のような場所に行き、おかしくなった患者に襲われるというありがちなもの。であるはずだった。

しかし蓋を開けてみると、未完成の映画をおっさん2人が鑑賞しながら、ああだこうだとつまらないツッコミを入れまくる劇中劇のような映画なのだ。

一応、映画の本編も進むには進むのだが、おっさん2人の声は終始入っている。そしてその声は消せない。強制的オーディオコメンタリー。たまにおっさん2人も画面に映るので全く集中できない。

途中では映画会社の中でのやり取りも挟まれていたりと、何故このような作り方をしたのか謎多き作品。アマゾンのレビューが荒れているのも納得だ。

ここまで胸を張って観ないほうがいいと言い切れる映画はこの映画くらいなものである。

さらなるB級映画を求めて

B級映画には、ここで紹介した以外にもたくさんの良作・駄作が存在している。有名なものだと、ガバガバ設定だが目を離せない超絶展開の「シャークネードシリーズ」、電車をも飲み込んでしまう巨大ヘビが登場する「メガ・パイソンVSギガント・ゲイター」などもB級映画好きにはたまらない作品なので、機会があればネタとして観てみると面白いかもしれない。

決して感動することはなく、得られるものはほぼないが、くだらないとわかっていてもついつい観てしまう。B級映画には不思議な魅力があるのだ。

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