Apple、macOS 10.14 Mojave/iOS 12で「OpenGL/ES」および「OpenCL」を非推奨にし、Metalへの移行を促す。

スポンサーリンク

 AppleがmacOS 10.14 Mojaveで「OpenGL」および「OpenCL」を非推奨にし、Metalへの移行を促しています。詳細は以下から。

Metalのロゴ

 Appleは現地時間2018年06月04日から米カリフォルニア州サンノゼのマッケナリー・コンベンションセンターで開催しているWWDC 2018の基調講演において、2018年秋にリリースを予定している次期macOS 10.14 MojaveとiOS 12、tvOS 12発表しましたが、AppleはこのmacOS MojaveおよびiOS 12、tvOS 12からグラフィクスAPI「OpenGL (OpenGL ES)」および「OpenCL」の利用を非推奨とするそうです。

Platforms State of the Union 2018より

 AppleはWWDC 2018の基調講演の中でMelal対応デバイスが10億を超えたことを発表し(iOSデバイス含む)、macOS 10.13.4 High SierraからサポートされたeGPUとMacBookを利用してUnityのリアルタイムレンダリングのデモを披露し、Metalの重要性を強調しましたが、

AppleのMetalとeGPU

新たに公開されたサポートドキュメントによると、macOS 10.14 MojaveおよびiOS 12、tvOS 12でもOpenGL/OpenGL ESおよびOpenCLを利用したアプリやゲームは引き続き動作するため、Adobe系のアプリやBlender、Mayaといった3DグラフィクスアプリでGPU支援が利用できなくなったり、突然動かなくなるということはないようですが、

Appleは開発者に対して、よりオーバーヘッドの少ないAppleのグラフィクスAPI「Metalへの移行を開発者に対して進めており、MetalやMetalKitフレームワークのドキュメントを複数公開しているので、ゲームやグラフィクス系のアプリ、影響が出てくると思われるWebGLを開発&利用されている方はチェックしてみて下さい。

Deprecation of OpenGL and OpenCL

Deprecation of OpenGL and OpenCL
Apps built using OpenGL and OpenCL will continue to run in macOS 10.14, but these legacy technologies are deprecated in macOS 10.14. Games and graphics-intensive apps that use OpenGL should now adopt Metal. Similarly, apps that use OpenCL for computational tasks should now adopt Metal and Metal Performance Shaders.

What’s New in macOS – Apple Developer

Deprecation of OpenGL ES
Apps built using OpenGL ES will continue to run in iOS 12, but Open GL ES is deprecated in iOS 12. Games and graphics-intensive apps that previously used OpenGL ES should now adopt Metal.

What’s New in iOS – Apple Developer

スポンサーリンク

おまけ

 Appleが公開したmacOS 10.14 MojaveをサポートしたMacの最小システム要件も、よく見れば全てMetalをサポートしたMid 2012以降のMacおよびMetalをサポートしたGPU搭載のMac Pro 2010以降となっているため、Appleは全てのAppleデバイスでMetalのサポートを必須にし、その先のCreate MLなどへつなげたいようです。

Metalのサポートリスト

 

:)