ニッポンの革新力土壌を鍛えろ(2) 枯れたテーマに水やり 研究にも選択と集中

2018/6/5付
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日本経済新聞 朝刊
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 桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授がため息をつく。「今年度から研究費は4千万円から1千万円になり、研究室を縮小した」。宮坂氏は次世代太陽電池の研究の第一人者。平面に塗るだけで使える技術を開発し、薄くて軽くて折り曲げ可能な太陽電池に道を開いた。

原資、賞金頼み

 2014~17年に世界で発表された学術論文で最も多かったテーマはこの次世代太陽電池だ。09年に宮坂氏が発表して以来、世界の研究者がこぞって参入。再…

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