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【大相撲】

大関昇進の栃ノ心がジョージアへ凱旋帰国

2018年6月4日 紙面から

母国ジョージアへ出発する前にポーズをとる栃ノ心=成田空港で

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 夏場所後に大関昇進を決めた栃ノ心(30)=春日野=が3日、母国のジョージアへ凱旋(がいせん)するため離日した。ジョージアでは「栃ノ心道場」の開設を訴えるつもりだ。

 12日の再来日まで、母国では公式行事の予定が詰まっている。離日前、小野川親方の断髪式に出席した栃ノ心は「向こうに行ったら大変。大統領に5日に会う。スポーツ大臣にも会う。スケジュールは全部入ってる。ゆっくりできる日は1日もない」と打ち明けた。

 ただし、夢を実現するにはまたとない機会となる。「話をするよ、いろいろ」。ジョージアにはない本格的な土の土俵の設置を政府の要人に切り出すつもりだ。

 初場所で初優勝し、今回は大関昇進も決めた。「(国民は相撲を)だいたい知ってるだろうね」というほど、相撲の認知度の大幅アップに貢献した。それでも、さらなる普及にはビニールの簡易土俵ではなく、土の土俵がほしいところ。

 「付け人のパスポートが切れてたから」と、たった一人で帰国した。約8000キロ離れた母国から第2、第3の栃ノ心が誕生する日が来るかもしれない。(岸本隆)

 

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