シビアな事を言うならば、歳をとるにつれて友情というものがわからなくなってきている。特に自分を押し殺して生きてきた高校生以前の人間関係はもう完全に過去のものとなっている。僕は学生時代の同窓会の類に一度も出た事が無い。
大人になってからできた人間関係はとても良い関係だったし、優しい人達だったなと思う。だけど、ここで既にだったなと言ってしまう自分に少し嫌気がさす。そう、彼等も既に過去の人達なのだ。
結局は今を共有できていない人間関係は殆ど無価値になっていく。かつて大きな価値があった仲間達も、時間と共に思い出になってしまう。それは儚い事だけれども、それで良いのかもしれない。
いつからか今を共有していない人達との集まりが無価値だと思うようになった。残酷な言い方をしてしまえば、思い出の人達は思い出のままにしておきたい。
多分、僕の今をわかってくれている人なんて家族や親族と数人の頻繁に会っている友人くらいであり、皆わかっていない。
下手したら日々ネットで関わってる人の方が僕の考えている事や近況に詳しいかもしれない。
とりあえず、当たり障りが無いという理由で冠婚葬祭に今までは出ていたのだが、フリーで活動する以上は職場の人間関係も無いし、冠婚葬祭も放棄しようか迷う。
こうやって書いていると、どんどん寂しい大人に向かっていくなと思うけど、人間なんて死ぬ時は独りだし、そんなものさと思っている。