韓国の穀物自給率は24%、OECDで最下位圏=韓国ネット「FTAが農業を殺した」「国防は米国に、食糧は中国に助けてもらえる」

配信日時:2015年7月4日(土) 10時59分
韓国の穀物自給率は24%、OECDで最下位圏=韓国ネット「FTAが農業を殺した」「国防は米国に、食糧は中国に助けてもらえる」
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3日、韓国・世界日報は、韓国の昨年の食料自給率が24%となり、経済協力開発機構34カ国の中で32位となったと報じた。これに対し、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。
2015年7月3日、韓国・世界日報によると、韓国の昨年の食料自給率が24%となり、経済協力開発機構(OECD)34カ国の中で32位となった。

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韓国農林畜産食品部によると、2014年の韓国の穀物自給率は24.0%で、OECD加盟国34カ国のうち32番目に低い値だった。穀物自給率とは、家畜飼料用の消費を含む国内農産物の消費量に対する国内生産量の割合をいう。オーストラリアの穀物自給率は229%でOECD加盟国の中で最も高く、カナダ(192%)、フランス(181%)などが続く。韓国の穀物自給率は1970年に80.0%に達したが、1980年は56%、1990年は43.1%に下落し、2009年以降は常に20%台にとどまっている。

韓国農村経済研究院は最近の報告書で、温暖化にともなう気温上昇と降水量の増加などの気候変動が今の速度で進むと仮定すると、2050年のコメの生産量は181万トンに減少すると予測。これは昨年の生産量420万トンの半分にも満たないレベルだ。農村経済研究院の研究者は、2010年基準で83.1%だったコメの自給率はますます低くなり、2040年には62.6%、2050年には47.3%まで下落すると予想している。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くのコメントが寄せられている。

「食料というのは国の柱だが、FTA(自由貿易協定)で輸出企業だけ潤って、農業を殺してしまった」
「目の前に見えるものにだけ対処してきた結果だな」

「食料自給率がこんなに低いのに、食べ残しの食品を大量に廃棄している。矛盾している」
「食糧自給は非常に重要な部分だ。農家の保護と支援に取り組んでほしい」

「セマングム干拓地事業を環境破壊問題として反対していたとき、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は食料安全保障のために必要だと言っていた。そのときは何を言っているのか理解できなかったけど、将来を見ていたんですね」
「医療保険、国民年金、農薬、肥料、農業機械使用料、水道代、電気代、税金など考えると、農業をやってもマイナスになる」

「国防は米国が面倒を見てくれるし、食糧問題は中国が助けてくれる。備えなんてしなくても大丈夫。私たちはこんなふうに生きてきたからね。この国はそういう国だ」
「大型トラクターやヘリコプターで農業をするような海外の大規模農業と競争しても勝てるわけない。そんな状態で国内農家が農業に従事するか?」(翻訳・編集/三田)
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