孤高のクマタカ 新見の空に舞う 絶滅危惧種、本紙記者が撮影成功
新見市の中国山地で3日、希少な猛禽(もうきん)類の「クマタカ」の撮影に本紙記者が成功した。
クマタカは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている大型の猛禽。イヌワシなどとともに食物連鎖の頂点に君臨する。ノウサギやヤマドリ、ヘビなどを獲物とし、岡山県内では主に中北部の山林に生息する。
出会いは10年前、ハンググライダーで飛行していたときだった。翼を傾けて弧を描き、手を伸ばせば届きそうなところまで上昇してきた。一瞬、目が合った。柿色に光る瞳は空の王者の威厳に満ちていた。
その日から再会を願い続け、チャンスは突然やってきた。3日は山中でカメラを構えていたところ、眼前を音もなくクマタカが通りすぎ、無我夢中でシャッターを切った。
たった1羽。やがて点になり、山並みのかなたへ。雄々しく空を舞う「孤高の鳥」の姿は、見る者の“心の地平線”を広げてくれるようだった。
クマタカは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている大型の猛禽。イヌワシなどとともに食物連鎖の頂点に君臨する。ノウサギやヤマドリ、ヘビなどを獲物とし、岡山県内では主に中北部の山林に生息する。
出会いは10年前、ハンググライダーで飛行していたときだった。翼を傾けて弧を描き、手を伸ばせば届きそうなところまで上昇してきた。一瞬、目が合った。柿色に光る瞳は空の王者の威厳に満ちていた。
その日から再会を願い続け、チャンスは突然やってきた。3日は山中でカメラを構えていたところ、眼前を音もなくクマタカが通りすぎ、無我夢中でシャッターを切った。
たった1羽。やがて点になり、山並みのかなたへ。雄々しく空を舞う「孤高の鳥」の姿は、見る者の“心の地平線”を広げてくれるようだった。