みずほ銀行のプロジェクトで2か月限定支援に行った時の話、まなび編です。
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古参メンバーの仕事を奪う
デキる古参メンバーはとにかく忙しいです!!
新規参入者でもやり方さえ一度知れば、できそうな仕事もありそうだということで、積極的に仕事を奪いにいきました。
たとえば、手順書のない属人化した定常作業なんか、まさに引き取れます。
古参メンバーは手順書を作っている暇がないので、わたしが試したのは、後ろから実際の作業を覗いて、やり方を覚えて、こちらで手順をまとめることでした。 これで、新規参画者内で業務をまわせます。
また、難易度はそこまで高くないけど、面倒そうな仕事が生まれれば、積極的に仕事を引き取り、古参メンバーの負荷を減らしました。
猫の手も借りたいくらい忙しいプロジェクトでは、「とにかく古参メンバーの負荷を減らす」ことが大事なのではと感じました。
主体的に動き、とにかく仕事を前に進める
新規参入者だからといって、「何もわからないから、仕事が進められない」では困るかと思います。
じゃあ、分からなかったらどうする?
分かる人に聞くしかないですよね。
【NGの例】
「分からない」▶「思考停止」
【OKの例】
「分からない」▶「聞きたいことをざくっと整理」▶「メンバーに聞く」
のように次々に行動していけば、まったく分からない状況からでも、徐々に仕事は進むなと学びました。
炎上プロジェクトで悩んでいる時間はまずないので、ロジカルに、必要最低限のことを整理して、さっさと聞いて、仕事を前に進めましょう。
チームを横断した情報収集
自チーム内でも分からないことは当然あります。
ですが、知りたい情報をすでに持っているチームもいくつかあるわけです。
なので、必死に動いて、様々なチームから情報をかき集め、知りたかった情報に昇華させる活動をしてました。
まず、新規参入者が一人ですべてを解決することは不可能です。
そんなことができるのは、何年もじっくりと学べた古参メンバーだけでしよう。
チームや会社は関係ない!
とにかく片っ端からコンタクトを取り、情報を収集しよう。
目的はゴールに向かって仕事を進めることだと思います。
私はその活動で、チームの誰も分からなかったとある分野の仕事が、1週間ほどで誰よりも出来るようになったので、今後も続けたいと思います。
参考情報を入手しよう
プロジェクトがある程度進んでいれば、そこそこ良くできている仕様書やプログラムがあるはずです。
何も知らない新規参入者が、1から自分で情報を探して、自分で全て考えて、なにか作るとなると10倍は時間かかると思います。
ではなく、古参メンバーにおすすめをいくつか教えてもらいましょう!
教えてもらう過程で、古参メンバーが説明漏れとなっていた事項に気づくという副次的効果も望めます。
プロジェクトを前に進めるのが大事なので、古参メンバーに対して、数分質問するだけで、仕事が10倍早く進むなら、効果は絶大です!
教えてくれたメンバーへの感謝も忘れずに!
( `・ω・´)ノ
参考情報は道しるべです。
道しるべを得れば、どんな業務知識を学び、どんな技術力が求められるか見えてきます。
道しるべから、地道に仕事を進め、いずれメンバーに恩返ししていきましょう!
新規参入者向けの資料がないなら作ればいい
今後もたくさん人員投入があると思っていたため、自分の作業と同時に役立つ情報を記載した資料を作成しました。
本当なら、古参メンバーが作成して日々メンテするのがベストですが、当然存在しません。
理想は捨てよう!
理想だけ語っていても仕事は1ミリも進まないので、理想との現実のギャップをしっかりと受け止め、行動しましょう。
たとえば、新規参入者が必要な情報を集めておくだけでも、情報へのアクセスしやすさがガツンと上がるため、おすすめです。
資料探す時間って、馬鹿にできません。
特に、今回のような何年も続いている銀行プロジェクトだと、ファイルサーバがジャングルになっているので、必ず役に立ちます!
他の新規参入者の相談窓口になる
新規参入者の教育コストって、準備していない場合、ものすごく高いのですよ。
よく、炎上プロジェクトに考えなしに人を増員して、さらに燃え上がらせちゃう輩がいるのですが、真似しちゃいけません。
デキる古参メンバーが余計なことを考えずに本業に集中できるよう、環境の準備やプロジェクトの基本的な進め方などを教える第一窓口になりました。
教える側が他社だからと、情報は出し惜しみしちゃいけません。
自社や自分の能力アピールはむなしいものです。
チームの中で自社も他社も関係ないです!
新規参入者を早く戦力にして仕事を進めましょう!
マクロやBATファイルを作って、作業を自動化
簡単なプログラムで高い費用対効果が出せる場面が結構ありました。
- 自動化が信用できなかったのか
- 疲れてて改善する心を失っていたのか
- 手作業することが正義だったのか
結局、理由は分からなかったですが、費用対効果が確実にあるものだけをチョイスして自動化し、メンバーに展開しました。
不毛な作業は技術を使って自動化。
残業で頭がおかしくなる前に・・・。
良きリーダーはモチベーションを上げる
これが個人的には一番まなびだった。
「あっ、こんなリーダー、現実世界にもいるのか」と感心しちゃいました。
わたしのチームのリーダーは、大変、人格的に優れていて、メンバーに寄り添った会話や上との交渉ができる方でした。
【メンバー】
「〜が理由で期限に1日遅れるかもしれない」
みたいな進捗報告に対しても、
【リーダー】
「そうだよね、確かにそこは大変かもね。Aさん、悪いんだけど、そこだけでいいから軽くフォローお願いできるかな。」
とか、
「上に〜な理由をつけて期限延ばしてもらうよ」
みたいな実行力のあるマネジメントをサクッとやってくれました。
メンバーのモチベーションも上がります。
ちょっと脱線しますが、
リーダーの中には、残業しないと100%間に合わないような仕事をメンバーに押しつけなんのフォローも交渉もしないような輩がたくさんいます。
せっかく遅れの兆候やリスク、問題点を早く報告しても、メンバーを責めたり、丸投げしたりするようなことがあれば、きっとそのメンバーは今後報告をしなくなるでしょう。
そういうリーダー、AIなどに置き換わっていくんだろうな・・
残念ながら、メンバーのモチベーションを奪うことくらいしか仕事をしてませんでした。
話を戻します。
他にも、仕事が急に、上から振ってきても、無理やりメンバーにやらせるのではなく、
【リーダー】
「どうしても〜な理由でやらなくちゃいけないんだ。。調整出来ず申し訳ない。。」
「今の君なら十分やれると思うんだが、なんとかやってみないか。」
「代わりに君の未着手のタスクはBさんに引継ぐ。フォローもするからどう?」
みたいな感じで炎上プロジェクトでは珍しいメンバーへのリスペクトを感じました。
炎上プロジェクトだと、メンバー間がギスギスしたり、暗い雰囲気だったりするものですが、責任や負荷を特定のメンバーに押しつけず、みんなで解決していこうという気概を感じました。
炎上案件なので、おそらく裏でいろんな交渉材料作ったり、大変だったはずなのに、
そんな素振りは見せず、頑張っていたリーダーをわたしは尊敬しています。
そんなリーダーだからこそ、自分も「この人のためなら頑張ろう」と思えて、炎上案件なのに、モチベーション高く仕事を行えました。
まとめ
銀行ど素人な人でも、自分の役割、できることは何かを考えて、必死に動いていけば、仕事を前に進めることができました。
「よくわからない案件は自信ないな~」って、今まで思ってた方に、少しでも勇気が与えられたらうれしいです!
振り返ると、
古参メンバーの負荷を減らす。
主体的に動いて、とにかく仕事を進める。
他のチームや会社というしがらみを捨てて、価値のあることをする。
メンバーへのリスペクトを忘れない。
形だけでなく実行力のあるマネジメントをする。
などを強く意識できるようになりました。 特に良きリーダーとの出会いは刺激になりました。
こういうリーダーやマネージャがもっと増えればいいのにな笑。
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そして、炎上プロジェクトが、この世になくなりますよ~に。
ではでは。