▼|前|次|1-|新|
検|
書
1:【三つの投稿サイトを利用せし者】レミリア◇.MfmmtFDeSnE
05/30 19:28:07
修正完了。
感想はこちらに…。雑談なんかを兼ねたスレです。
ハムスターランド内リンク
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集][
管理]
2:【実は古参だったりする】レミリア◇.MfmmtFDeSnE
05/30 19:28:13
序章【異世界への切符】
「よし、これを片付けて…うおっ!ホコリ臭ぇな!」
物置の奥を崩しながら何かを探す彼の名は、
サイレンジリュウヤ
西連寺竜夜。 高校2年、後期生徒会副会長、
バスケ部エース。
東京の貸家に住んでおり、物事を一気に考えてしまうのが癖である。
「ん、これか。」
彼は段ボール箱を取りだし、中身を確認しようとそれにある裂け目を開く。
ホコリが一気に空を舞った。
「ぎゃあああああ!目、目が!」
それからフラフラ、周りを徘徊。
視界が戻ると、物置がかなり悲惨な状況になっていた。
「うう…これを片付けるとなると…」
腕時計を見ると、時は既に七時半を指していた。
「腹…減ったな……」
俺は急いで物置を片付けると、先程の段ボールの事などとうに忘れ、荷物を持って学校を出た。
駆け足で駅へと向かう。
帰宅ラッシュの電車内で、ゲームのBGMを聴きながら自分が降りる駅を待った。
………どれ程時間が経ったのだろうか。
時計は……11時を指している。
「えっ……」
こんな時間まで眠っていたのか。
そう言えば最近ろくに睡眠を取っていなかった。
「まさか、暇人駅を通り過ぎて…いや、待て。この時間にこの帰宅部列車が走っている筈は無い………」
まさか、あれか。
2ちゃんとかで良く聞く恐ろしいあれか。
ヤバい。どうすれば良いのか。
「ふぉふぉふぉ、そこの君、何やら大変そうだねぇ……」
何だこの爺は。どこかで見たことがあるような気もする。
「今は何時ですか?」
俺は爺に問いかける。
どうせボケてるだろうし、ろくな答えは帰って来る事は無さそうだが。
「どれ……26時だよ。」
ほらな。予想通り。
理解不能だ。
その時だった。
アナウンスが電車内に響き渡ったのだ。
「次はぁ、ツェリ駅ぃ、ツェリ駅ぃ。お降りの方はぁ、お忘れ物の無いよう、ご注意下さい。」
あの車掌とかの独特の喋り方はいつも通りだった。
そのままどうしようも無く、俺は電車から出た。
大丈夫だ。恐らく公衆電話くらいならある筈。
俺は弁当を買おうと、売店らしき所に向かった。
随分質素な売店だ。光源がロウソクとは、な。
「いらっしゃいませ。」
「うーん、その牛肉弁当を一つ下さい。」
値段が良く分からない。
通貨が違うのか?国内なのに。
「取り合えず…10円。」
10G、と書かれていたのでしっかり十円玉を渡した。すると。
「何だい、この硬貨は。」
「は?」
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
3:【実は古参だったりする】レミリア◆.MfmmtFDeSnE
05/30 19:29:01
「そんな硬貨は見たこと無いよ。一体どこの国の…?」
俺は定員の彼の顔を見つめた。
金髪に青い瞳、そして整った輪郭。
外国人なのだろうか。
「どう言う事ですか…?」
「言葉通り、僕はそんな金は見たことすら無い…」
「ここは?」
「ネルクトローンの国のツェリ町だよ。」
「今は何時ですか?」
「26:72分だよ」
どうなっているのか?
俺は暫く思考を働かせていた。
そして、一つの考えに辿り着いた。
「異世界…転生………?」
「異世界転生?何言ってるんだい?」
気付いた時には、俺はどこか遠いところに向かって叫んでいた。
「異世界転生とか……何考えてるんだよっ!!」
俺はあのまま駅を出た。今思うと突然叫んだのは流石にクソ恥ずかしい。
電線は無い。
街頭は電灯では無く、ランタンのような形だった。
「ちっ…んだよここは……」
「ん、君、随分変わった服装だね。」
突然の事だった。金髪の蒼いローブを着た男が俺に声を掛けてきたのだ。
「そ、そうか?」
すると、突然俺に隣に居た男が短剣を向けた。
「礼儀をわきまえろ!」
え?
そうか。この男は貴族なのか…
「す、すみません…」
俺が謝罪すると、彼は剣を懐にしまった。
貴族の男が彼に言う。
「まあまあ、やめたまえ。」
「ルイス様、しかし!」
それから貴族の男は俺を見て微笑み、言った。
「君とは敵対したく無いね。」
「え…どう言…?」
瞬間、俺の意識は闇に飲まれた。
「やはり彼は転生者か。」
「抹殺しますか?そんなやつを生かしたらあいつに何されるか分かりませんしね。」
「いや……どこまで彼があの愚か者に立ち向かえるか。楽しみだ。」
「では…?」
「彼を草原へ。」
竜夜の体は光と共に消えた。まるで何者からか彼を逃すかのように。
「さあてと…ルイスくぅん?何でさあ、奴を逃がしたかは知ら無いけどさあ……生きては返さないよお?【サテライトフレア!】」
彼を待っていたかのように仮面を覆った男がこちらを見て微笑む。
炎の魔法がルイスを襲った。それを咄嗟に避けると貴族の男、ルイスは蒼い剣を魔法の術者に向けた。
「一級魔法剣士、ルイス・アイスバーンだ。来い。死神の道化ファントムッ!!」
「…君も愚かだねぇ。まさかあの程度の行動で僕を裏切るなんてさ。まあ良いよ。僕も今下手に動けないしね。んじゃ。」
道化の男は魔法具で脱出。ルイスは夜の街道を無言で走った。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
4:【暇人】レミリア◆.MfmmtFDeSnE
05/30 20:45:23
第一章 [転生、そして…]
目が覚めると草原の中央に横たわっていた。身体が思うように動かない。
そして、あの時の言葉が何度も心の中で再生されている気がする。
「君とは敵対したく無いね。」
「いや……どこまで彼が立ち向かえるか。楽しみだ。」
やがて、一台の馬車が通った。
「おっと……誰か倒れてるぞ。」
「子供か…拐って行くか…行け…ブルーオーク。」
その声と共に青いイノシシのような二足歩行の生物が馬車から飛び出した。
そして、その生物は俺に向かって突進してきた。
間一髪、無理矢理身体を回転し、回避。
しかし追撃が竜夜を襲った。
「っ……!」
馬車の彼らは俺を見て爆笑した。はっきり言って苛つく。
男達は笑い過ぎたのか馬車から短剣が落ちた。
「がっははははは!!!ってあぁっ!ナイフが!」
馬車に乗る男は、慌てて拾おうとした。
しかし、俺は隙を見てその短剣を奪い、イノシシに向ける。
「こ、こっちに来るな!」
「フュー…フュー…」
荒い呼吸をしながらこちらを睨むブルーオーク。
俺はそれに恐怖を感じつつ、短剣を向け続けた。
「ヴォオオオオオオ!」
おぞましい雄叫びをあげ、こちらに襲いかかるブルーオーク。
様々な考えが頭をよぎったが、俺はすれ違いながらブルーオークの額を斬った。
「ブュウォオオオオオオ!!!!!」
瞬間、腹に強烈な圧力がかかり、俺は宙を舞った。
身体を吹き飛ばされたのだ。
俺は壮絶な痛みによる吐き気に耐え、フラフラと立った。
上手く避ければ、勝てない相手ではない筈…俺は猪の黄金の目を睨んだ。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
5:【暇人】レミリア◆.MfmmtFDeSnE
05/31 17:36:27
「ヒュウゥ……」
「…ぐっ……」
俺はあちらが様子を見ている内に、腹を目がけて短剣をつきたてた。
しかし剣のように鋭く固い爪でガードされ、反撃を喰らった。
「がは…っ…」
俺の右肩は血で赤く染まった。
しかし俺はまた立ち、本気であちらを襲った。
激しい殺し合い。
あちらもこちらももう余力は無い……筈。
「ビユゥ…」
「はあ…はあ…」
しかし、ブルーオークは俺に今までの最大の力で腹を蹴りあげてきた。
俺は血を吐き出し、身体を地に伏した。
地面は俺の血で赤く染まり、血の臭いが立ち込めている。
俺は背中を踏みにじられた。
「ぐああああああああっ!!」
爪が俺の背中を貫通し、今までとは比べ物にならぬ痛みにより、意識が切れかかった。
死を覚悟したその時、俺の周りから色が消え、一面、カメラのフィルムのような灰色となった。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
6:【寝不足】レミリア◆.MfmmtFDeSnE
06/01 17:23:14
睨み合いつつ、落ち着きを取り戻した俺は、ブルーオークを睨んだ。
「…うおおおおおおおおっ!」
ブルーオークの胸を貫通し、短剣は魔物の青い血を浴びた。
瞬間、塗料をバケツで掛けたかのように、「色」が地に沈んだ。
それは瞬く間に世界を虹と染め、
気付けば元の世界へ戻っていた。
目の前には先程と同じ、青い血と倒れたブルーオークの姿、そして馬車があった。
それから少し建つと馬車からターバンを巻いた少年が現れた。
「ブ、ブルーオークを短剣で…!」
馬車に居た男が商人らしき彼の腕を掴んで言った。
「早く逃げるぞ、ランディ!」
「はっ…はい!」
彼らは馬車に乗り込み、馬を急がせた。
俺はあいつらを捕まえようと、地面を這って馬車を追ったが、馬車は姿を消した。
それと共に、俺の意識が完全に切れた。
「…て!」
「……きて!」
「起きて下さいよっ!!」
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
7:【寝不足】レミリア◇.MfmmtFDeSnE
06/03 09:52:38
「ん…ここは?」
目が覚めると、白い壁、そしてフワフワしたベッドに寝ていた。
「ここはツェリ病院ですよ。無事で何より。」
「だ…誰が俺を?」
「え…?あなたが自らここに傷だらけで来たのでは?」
「…?」
ナースは、メモを取った。
「それにしても…そこまでの傷は一体どうやって付けたのでしょう。」
「確か、イノシシに襲われて、どうにか勝った所までしか覚えてません。」
「……一つ言うと、あなたは、この世界に存在しない物質を身に付けています。」
そりゃそうだ、他の世界から来たからな。
「……はい。」
「うふふっ…人体強化人間No.4、彼を再起不能にしなさい。…異世界の人間…興味があるわ。」
ナースは突然、不気味な笑みを浮かべた。
突然後ろから少女が現れた。
そして、呟いた。
「マスターの意のままに。」
瞬間、もの凄い速度で足を蹴られ、俺は吹き飛ばされた。
「っ?!」
追撃が来る。
殴る、蹴る、殴る…
連続のラッシュが来る為、反撃が出来ない。
俺は攻撃されつつ、どうにか外へ逃げ込んだ。
「だっ!!誰かあ!!」
しかし、町民達は、後ろのナースを見た途端、奥の路地へ逃げ込んだ。
「!!」
鉄パイプのような物が落ちている。
それを広い、俺を襲う少女の腹に突いた。今は情けとかそう言う問題じゃない。
女性は苦しそうに身を屈めた。
その無防備な背中を何度も鉄パイプで殴ると、良い感覚を感じた。
背骨を折る事に成功、怒りのまま少女を地面に叩きつけた。
ナースはこちらを睨みながら拳銃を取りだし、こちらに銃口を向けた。
俺は、先程の攻撃により動きが鈍くなっている為、上手く動く事が出来ず左足に弾丸を喰らった。
「ああああああああああ!!!!!」
俺は激しい痛みに耐えられず、絶叫した。
しかも不運な事に、意識がかなりある状態だった。
「早く倒れなさい、そして私の研究材料となりなさいっ!」
「………っ!」
ナースの後ろから三体の人間が現れた。
どれも生きた眼をして無い。
俺は逃げようとするが、イノシシとの戦闘、そしてこの戦いでの傷により、もう動ける状況では無い。
「大丈夫か?!」
突然大男が現れた。そしてあのナースの後ろにいる人間を殴った。
「?!」
その男は獲物を狩る魔獣の如く、ナースを睨んだ。
(iPhone/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
▲|前|次|1-|新|
検|
書