ライトノベル作家の幾谷正氏が、ソーシャルゲーム「艦これ」の運営陣からの圧力により、2年もの期間をかけて書き上げた小説「アーマドール・アライブ」の新作が事実上出版が不可能になったとツイートし、注目を集めている。

幾谷氏が執筆する「アーマドール・アライブ」(講談社ラノベ文庫)は6月2日に第1巻が発売されたばかりのライトノベルだ。

ライトノベルは小説の内容だけでなく、表紙や挿絵を担当する絵師によって評価が大きく変化するという。

幾谷氏は今回の小説で、編集部の働きかけもあり、人気ソーシャルゲーム「艦これ」のキャラ絵を担当する人気絵師、コニシ氏を獲得したということらしい。売上のアップが見込めるこの戦略には、幾谷氏も大変満足だったようだ。

ただし、講談社による5月26日のツイートでは、なぜかコニシ氏の名前が、何らかの理由で「ひよこ西」と変名されて告知された。変更されたのはペンネームだけで、あくまで同一人物である。


そして6月を迎え、「アーマドール・アライブ」は無事発売された。ところがその約2週間後、作者の幾谷氏は今後の継続執筆を否定する内容をツイートした。しかも発言の内容は、ソーシャルゲーム「艦これ」の運営陣からの圧力により新作出版が取りやめになったとも取れるものだ。

また、直後には事実上の講談社ライトノベルからの撤退宣言とも受け取れるツイートを発信している。

続けて、氏が圧力をかけてきたと主張する「艦これ」陣営にも言及している。

幾谷氏によれば、講談社が「艦これ」の絵師を起用したものの、「艦これ」運営陣からは絵師のコニシ氏を「アーマドール・アライブ」の宣伝活動に一切関与させないという判断がなされたと主張している。また、圧力の具体的な詳細については一切、幾谷氏側に説明がなされない事態に発展したという。

ところが、幾谷氏が苦言を呈する状況に対し、人気絵師のネームバリューに頼りすぎていたのでは?というツッコミがユーザーから発せられた。

それに対して幾谷氏は、コニシ氏の知名度による宣伝効果を期待したことを認めつつも、「アーマドール・アライブ」が打ち切られたのは、あくまで講談社編集サイドに何らか圧力があったことによるものだと強調している。


そして、幾谷氏は講談社から一切、事情説明がされておらず、コニシ氏との連絡も意図的にブロックされている状況だと主張し、不満を述べている。



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