シリアのアサド大統領、初訪朝に意欲=北朝鮮メディア

President Bashar al-Assad (left) receiving diplomatic credentials from North Korea's newly-appointed ambassador to Damascus (right), Mun Jong-nam Image copyright AFP
Image caption 北朝鮮の新しい文正男(ムン・ジョンナム)駐シリア大使から信任状を受け取るアサド大統領(30日、ダマスカス)

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が北朝鮮を公式訪問する意向を明らかにしたと伝えた。実現すれば、金正恩氏が2011年に最高指導者となって以来、初の外国要人による公式訪問となる。北朝鮮と友好関係にあるシリアは、報道についてコメントしていない。

KCNAによると、アサド大統領は5月30日、「(北朝鮮を)訪れて金正恩に会う」と発言した。北朝鮮の新しい文正男(ムン・ジョンナム)駐シリア大使の、信任状捧呈式での発言だという。

報道によると、大統領はさらに金委員長が「最終的な勝利を達成し、南北統一を確実に実現する」と確信していると述べた。

KCNAは、アサド大統領の訪朝時期については伝えていない。

今年2月の報道によると、国連専門家パネルはシリアと北朝鮮が化学兵器開発で協力し合っていると報告書をまとめた。2012年~2017年にかけて北朝鮮がシリアに40回にわたり、化学兵器製造に使える耐酸性のタイルやバルブ、パイプなどを提供したという内容だったが、両政府とも否定している。

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「まるで審判の日」 2013年化学攻撃の被害者

北朝鮮とシリアは1966年に国交を樹立。1973年10月の第4次中東戦争では、北朝鮮がシリアに部隊や武器を提供している。

2011年3月から続くシリア内戦で、アサド政権の政府軍は反政府勢力に対して繰り返し化学兵器を使ってきたと批判されているが、シリアはこれを否定している。

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一方で北朝鮮・平壌では5月31日、訪朝したロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、金委員長と会談した。

北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談開催に、金委員長は応じたという。

金委員長は今年初めに韓国への融和姿勢を示して以来、同国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と2度にわたり会談したほか、6月12日にはドナルド・トランプ米大統領との歴史的な首脳会談も予定されている。

(英語記事 Syria's President Assad 'to visit North Korea'

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