Facebookは米国時間6月1日、米国で提供している「Trending」セクションを削除する予定だと述べた。同社はニュース用の別の機能を構築中で、物議を醸しているこの機能はなくした方がよいと判断したようだ。
Facebookのデスクトップインターフェース上の目立つ位置に表示される同セクションは、2014年に初めて導入されたときから批判されてきた。9.11米同時多発テロに関するデマなど、陰謀論や偽情報を表示するとして頻繁に批判され、2016年には、保守系の報道機関による投稿を意図的に排除していると報じられて、激しい批判を浴びた。
Facebookは、2016年にこの問題が発生したとき、Trendingのトピックが純粋にアルゴリズムによって選定されるように、人間のモデレーターの関与をなくすことにしたが、その決断は、選挙関連の情報操作や偽情報の拡散活動のような、さらに大きな問題の引き金になったともいわれている。Facebookに編集上の偏りがあったと認識されたために、経営陣はニュースを抑制しているという印象を与えることにさえ消極的になり、虚偽のニュースが拡散する格好の通り道ができた。
Facebookは米国時間6月1日、今回の変更について発表するブログ記事で、Trendingによる影響がごくわずかだったことを強調した。ニュース製品責任者のAlex Hardiman氏はこの投稿で次のように述べた。「5カ国のみで提供され、ニュースパブリッシャーへのクリック率は平均でわずか1.5%未満だった。調査の結果、ユーザーが次第にこの機能をそれほど便利ではないと感じるようになったことが分かった」
Trendingは6月7日に削除される予定だ。
Facebookは代わりになるものとして、「breaking news」(最新ニュース)ラベルや、地域ニュース専用セクション「Today In」など、ニュースを拡散する複数の方法をテスト中だと述べた。動画サービス用の「Watch」タブでの生中継や毎日のニュース概説、週1回の深く掘り下げる特集といったニュース動画も開始する。
Facebookは、こうした機能のテストの一部について、初期の結果を公表した。パブリッシャー80社がテスト中のbreaking newsタグでは、リンクを通じてクリックが4%増え、記事のシェアが11%増加したという。米国の33都市で試験運用されているToday Inセクションでは、Facebookからパブリッシャーへのトラフィックが平均で8%増加している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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