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イラク裁判所、フランス人の女に終身刑 ISメンバーと断定
2018年6月3日 22:07 発信地:バグダッド/イラク
【6月3日 AFP】イラクの裁判所は3日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーだったとしてフランス人の女に対し、終身刑を言い渡した。裁判を取材したAFP記者が確認した。
終身刑が言い渡されたのは、4人の子どもの母親でフランス人のメリナ・ブゲディール(Melina Boughedir)被告(27)。同被告は2017年に、ISが「カリフ制国家」の首都としていたモスル(Mosul)で身柄を拘束された。同被告の夫は、米主導の有志連合とイラク軍によるモスル奪還作戦の際に死亡したとみられている。
ブゲディール被告は今年2月、イラクへの不法入国の罪で有罪となり禁錮7月の判決を受け、フランスに強制送還されるはずだったが、別の裁判所がイラクの反テロリスト法に基づいて裁判をやり直すよう命じていた。
ブゲディール被告側は再審で、ISに参加するためにイラク渡航を計画していた夫に子どもたちを一緒に連れていくと脅されて、イラクについて来ただけだと無罪を主張していた。
フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は先月31日、同被告はISのテロリストでありイラクで裁かれるのが妥当だと、仏テレビに語っていた。この発言を受け、被告の弁護団はルドリアン外相に宛てて抗議の書簡を送った。同被告の家族と弁護団は、同被告をフランスに帰国させ、フランスで裁判を受けさせたいとしている。
イラクやシリアでは、ISに参加していたとして、未成年を含む数十人のフランス人が拘束されているとみられている。(c)AFP