『浦島太郎』の続きだよ!
玉手箱の中には何が入ってるんだろ???
本文
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)
【翻刻】
より。あきれはてゝぞゐ
たりける。太郎おもふやう。
かめがあたへしかたミの箱(はこ)
あひかまへてあけさせた
まふなといひけれ共。いまハ
何かせん。あけてみばやと
おもひ。みるこそくやしかり
けれ。此はこをあけてみれバ。
中よりむらさきの雲(くも)三
すぢのぼりけり。是(これ)をミれハ
二十四五のよハひも。たちまちにかハりはてに
ける
[※赤字が前回のくずし字クイズの答えです。]
【現代語表記】
寄り、呆れ果ててぞ居たりける。
太郎思う様、
「亀が与えし形見の箱(はこ)、「相構えて開けさせ給うな」と言いけれども、今は何かせん。
開けて見ばや。」
と思い、見るこそ悔しかりけれ。
この箱を開けて見れば、中より紫の雲(くも)三筋昇りけり。
是(これ)を見れば、二十四・五の齢[よわい]も忽ち[たちまち]に変わり果てにける。
【ざっくり現代語訳】
寄り掛かり、ボーっとするしかありませんでした。
浦島太郎は、
「亀がくれた形見の箱、「絶対に開けてはいけませぬ」と言ったけれども、こうなってしまったからには、もう、どうでもいいや! 開けて見てやれ!」
と思い、この箱を開けて見ました。
が、やっぱ、見るんじゃなかったね!
中から紫の雲が三筋昇り、これを見た途端、二十四・五歳に見えた浦島太郎の姿が、変わり果てて老人になってしまったのでした。
【解説】
あああ、とうとう開けちゃいました!
でも、我々が知っている浦島太郎のお話と同じなので、ちょっとホッとするような。。。
それにしても、七百年生きたのに、体感は三年って悲しすぎますね。。。
本当だったら過ごせたはずの数十年が一気にパーになってしまったのですから。。。
それにしても、浦島さん、あんなに愛したはずの女性の事を、もう「亀」呼ばわりですか(笑)
挿絵
【解説】
玉手箱が更に大きくなっているような気がしますが、単なる作画崩壊だと思います(笑)
最後まで、浦島さんの烏帽子は絶妙なバランスのままでした(笑)
次回予告とくずし字クイズ
え?浦島さん、メタモルフォーゼ???
今回は、ヒント無しで行きましょう!
三つ目コーナー
次回は玉手箱の謎も明かされるから、乞うご期待です!
夢や希望じゃないことは分かった。。。
そうやって君も大人になっていくんだよ。
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