犯人はヤス、きたへふ、ドン勝…新旧ゲーム流行語、いくつわかる?
レトロ世代のゲーム用語編
●Bダッシュ
全速力での疾走のこと。『スーパーマリオブラザーズ』のダッシュが方向キー+Bボタンだったことに由来します。トンガリキッズの「B-DASH」という曲もありました。実は、最近になって若者の間で「今からBダッシュで行く」などと「Bダッシュ」という言葉が使われているという記事をちらほら見かけます。復権してるんでしょうか?
●犯人はヤス
『ポートピア連続殺人事件』の犯人を指し示す言葉。「ビートたけしのオールナイトニッポン」で、ビートたけしさんが『ポートピア』のネタバレを口にしたのが広まったきっかけだそうです。ファミコン世代に「犯人は……」と話しかけると、ほとんどの人が「ヤス」と答えるので試してみては?
●エンディングまで、泣くんじゃない。
「徳川埋蔵金発掘」でもおなじみのコピーライター・糸井重里さんがゲームデザインを担当した任天堂のRPG『MOTHER』のキャッチコピー。このキャッチコピー自体は「きれいなおねえさんは、好きですか。」などで知られるコピーライターの一倉宏さんが手がけています。『MOTHER』とは離れ、感動作のエンディング前やスポーツの優勝決定直前などでもたまに使われるフレーズです。
●きたへふ
広島東洋カープのピッチャー・北別府学さんの『プロ野球ファミリースタジアム(ファミスタ)』での愛称。初期『ファミスタ』は選手名がひらがな4文字だったため「きたべっぷ」が無理やり「きたへふ」になりました。この妙な響きが面白く、『ファミスタ』といえば「きたへふ」を思い出す人も多いはず。類語は「クロマティ」→「くろまて」。
●ゲームは1日1時間
高橋名人の名言。ファミコン全盛期、子どもたちがゲームばかりで遊ばないようにと高橋名人が作った標語です。「ゲームは1日1時間。外で遊ぼう元気良く。ぼくらの仕事はもちろん勉強。成績上がればゲームも楽しい。ぼくらは未来の社会人」という続きがあったそうです。「1日1時間」というのは、ファミコンブームのなかかなり厳しい目標でした……。
新旧のゲーム用語はまだいろいろとありますが、今回はこんなところで。絶賛流行中の「ドン勝」も、現在しぶとく残っている「Bダッシュ」のように30年後も使われているのでしょうか? ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」
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