▼|前|次|1-|新|
検|
書
1:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/31 17:26:51
息抜き
飽きたらやめる
感想は→
ハムスターランド内リンク
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集][
管理]
2:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/31 17:32:01
こうなると分かっていたらしなかったそんな事、ありますよね?
恥ずかしがる事ではありません。
生きる者は皆、
多かれ少なかれ一度は思う事なのです。
私たちは、そんな画面の前のあなたに
神の力を授けます。
そう、これは
あなたの未来を予言するアプリです。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
3:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 19:16:37
…等と書かれている画面を見せられた所で
『馬鹿らしい』としか思えないのだが。
「って事で信じてくれよ、清。
しん この『神アプリ』をさ!」
「本当にすごいんだよ、このアプリ。
ここに出る未来が当たってるんだよ」
美男美少女のカップルは、
そんな事を言いながらノートに
向き合う僕に話を続ける。
「だからさ、一回やってみない?
来週のテストで出る問題とか…
占ってみれば信じるを得ねぇって」
「…」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
4:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 19:27:58
多分、顔を上げれば、
周りの鋭い視線が僕にも刺さるんだろう。
「…じゃあさ… 一回このボタン
押すだけでいいからさ?」
「それじゃ意味ないよ、新 くん」
あらた「あ… そっか、衣等。
いら 結果を見ないと
信じられる物も信じられないか」
「そうだよ新くん。新くんの言葉…
わたしは信じるけどね」
ちょっと目を離せば
すぐにいちゃつくんだ、このカップルは。
「ったく… 毎日毎日
図書館に通いつめる必要ないだろ」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
5:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 19:44:55
中学の友達と関係を絶ってから、一ヶ月。
正直、このバカップルに
嗅ぎ回られる事になる何て、
あの頃は考えてなかった。
「いや… お前が図書館にいるからだよ。
だから、いつも来てる。それだけだよ」
カッコつけるのは恋人の前だけにしろ。
「どうでもいい… そんなの。
お前らの考えを押し付けようとするな」
「押し付けようとはして… ないけど。
ただ、気になる事が…」
「気になる事があるならはっきり言えよ」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
6:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 19:55:46
その言葉には、
僕の苛立ちを混ぜてしまっていた。
「「…」」
一気に空気が悪くなる。
「…言いたい事、あったんだろ?」
何なんだよ… この空気は。
言いたい事も言えないのに、
そんな事言うのやめてくれよ。
「そこの君ー ストップ、ストップ。
喧嘩するなら図書館外で、ね?」
「!」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
7:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 21:30:48
僕達の険悪な雰囲気を絶ったのは金髪で、
図書館に似合わぬ少年である。
「南、喧嘩したい訳じゃなかったんだ、
ごめん」
「そりゃそうだろうな…」
南、と呼ばれた少年は、
新の方を向けていた目線を僕に向ける。
「君は… いつも図書館で
新に話しかけられてる『君』か」
何度も見た事ある彼は、多分図書委員だ。
まぁ… 特に見かけるだけで
関わった事はない。
「話は聞いたけど…
君はたったワンクリックを
嫌がってるのか?」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
8:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 22:12:38
「別に嫌がってる訳じゃない…」
ただ、あんな物が馬鹿らしいから、
する気が起きないだけ。
「じゃあ、君のスマホでそれを調べて
やればいいだけ だよな?」
「…そう言う問題じゃ…」
僕は面倒だとか、面倒じゃないだとか
そんな事を言ってる訳じゃなく…
「それをやっても
信じられないから馬鹿らしい」
と、言いたいんだ。
「調べて行えば、新達は追跡をやめる。
それで一石二鳥。 いいね?」
「ああ… いいよ。
俺は一回やってみてほしいだけだし」
「URLは分かる、清くん?」
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
9:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 22:24:44
多分『神アプリ』って調べれば
出て来ると思うんだが。
「…あー これか」
スマホで調べれば一瞬で出て来た。
本当、この世は少し楽になり過ぎている。
「そうそう…
このボタンを押せばいいんだよ」
少女に画面のセンターにある
赤い四角を指指された。
「ふぅん…」
押そうと思った時、利用規約が目に入る。
そして、何を思ったのか
一応それを読もうとタップしてしまった。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
10:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 22:34:45
それを開くと、最初に新に見せられた
馬鹿みたいな文章が現れる。
下にスクロールして行くと、
注意書が書かれていた。
・こちらを使用し、渡された予言を
他人と共有してはいけません。
・予言は、己の力で変える事が可能です。
・予言を信じる事=
予言を受け入れる事ではありません。
上記を守れる方。
あなたは神の力を得れるかも…!? 何が『神の力を得れる』だ、
馬鹿馬鹿しい。
「押せばいいだけだろ…」
すぐに終わらせる。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
11:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/01 22:53:43
『 予言する 』
そんなボタンを押すと、数秒のロード後
ずらりと馬鹿らしい文が並ぶんだ。
あなたは… 月の神!
本日は、あなたに
特別な事が起きる日です。
そして、あなた自身が
輝く日でもあります。
特に夕方。 きっと、
信じられぬ出会いが待っています。
それを受け入れる事がポイント!
受け入れなければ幸運は
逃げてしまいますよ。
「…どうだ、いい結果だったか?」
「普通だよ」
即答だった。
何で僕はそれを
口にしなかったんだろうな。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
12:瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
06/02 22:41:37
「これでいいだろ。じゃあ」
僕は、図書館を後にする。
正直、あの頃はただ清々していた。
鬱陶しいバカップルとのおさらば。
それほど嬉しい物はなかった。
(…夕方に出会い…)
…だけど、案外中身は普通であった。
馬鹿らしい名前で売らず、
普通にしてればいい物を…
「見つけたのな~… あのヒト…!」
…
(Nin 3DS/Nin 3DS)
[
返信][
削除][
編集]
▲|前|次|1-|新|
検|
書