「住むなら京王沿線」と思わせる10の理由 東京の都心も自然も気軽にアクセス!
京王線と井の頭線を主軸に、東京の都心と郊外を結ぶ京王電鉄。座席指定列車「京王ライナー」が走り出したほか、将来はリニア中央新幹線とも連絡予定。話題豊富な京王電鉄の沿線に、どんな暮らしがあるでしょうか。
ライバルに挟まれつつ、西東京に君臨
京王電鉄は、歴史的な経緯から京王線と井の頭線とで軌間(線路の幅)が異なります。京王線とその支線群は1372mm、井の頭線は日本で最も普及している1067mmです。
技術的な話になってしまいましたが、京王線系統と井の頭線は、なんとなく沿線の雰囲気も異なる印象があります。住み心地にも違いがあるかもしれません。京王電鉄に住みたくなる理由を探してみると、2系統の路線の性格が見えてきました。
それでは今回も、京王新線・初台駅(東京都渋谷区)近くの会社に勤務し、真剣に沿線で物件を探したこともある筆者(杉山淳一:鉄道ライター)が、京王電鉄沿線のメリットをベストテン形式で発表いたします。コメント、シェアは大歓迎。筆者が見落としたところ、もっと良いところなど、ぜひ教えてくださいね。
【1位】ほぼ全線が東京都内
京王電鉄は、副都心の新宿と東京西部の八王子を結ぶ京王線と、若者の街、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線を主軸とする大手私鉄です。京王線は支線が4つ。調布から分岐して橋本に至る相模原線、東府中から分岐して府中競馬場正門前に至る競馬場線、高幡不動から分岐して多摩動物公園に至る動物園線、北野から分岐して高尾山口に至る高尾線です。また、京王線の複々線区間として機能し、新線新宿と笹塚を結ぶ線路は、京王新線と呼ばれています。
京王電鉄の路線網が関東の大手私鉄と大きく違うところ、それは「ほぼ全線が東京都にある」です。東京都は東西方向に横長ですが、京王電鉄も東西方向に路線網を形作っています。23区の都心、多摩地方の住宅地、西端の山岳地帯、これらはすべて東京都。京王電鉄沿線には、島しょ以外の東京のすべてがあります。
ただし、相模原線の3駅だけは神奈川県にあります。京王稲田堤駅は神奈川県の川崎市多摩区、若葉台駅は川崎市麻生区、橋本駅は相模原市緑区です。若葉台駅は東京都と神奈川県の境に位置します。東京都側と神奈川県側で、競い合うように発展してきました。京王稲田堤駅と橋本駅は、JR路線も通じており、神奈川県内のアクセスもしやすいと言えます。
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