三重いなべの清流生き返れ 貝野川で親子らアマゴ稚魚放流
魚が生息していたかつての清流を復活させようと、いなべ市北勢町小原一色の貝野川で2日、アマゴの放流会があった。地元の親子連れら100人が参加し、和歌山県新宮市の近畿大水産研究所で育てられた1万匹を放した。 参加者たちはバケツいっぱいに入った体長七、八センチの稚魚を貝野川の上流に放した。友人らと参加した十社小学校五年の片山大地君は「たくさんの魚が泳ぐ川になってほしい」と期待を込めた。 放流会は小原一色自治会と植物栽培活性液の製造、販売を手掛ける「フローラ」(四日市市馳出町)が共催し、十回目。 フローラの川瀬善業(よしなり)社長(68)は小原一色の出身で、魚が激減した貝野川の状況を憂えて始めた。アマゴは共同研究で会社と付き合いのある近畿大水産研究所に協力を依頼し、用意してもらっている。 川瀬社長は「小学生時代に魚がたくさんいる川で泳いだ経験がある。少しずつかつての姿を取り戻していきたい」、小原一色自治会の片山国春自治会長(62)は「地元の誇りの豊かな自然を次代につないでいきたい」と話した。 (曽田晋太郎) 今、あなたにオススメ Recommended by
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