Wiiリモコン電池いりま線を自作
小学生だった頃、機械的な仕掛けを作るのが好きで、ゲームセンターにあったコインフォールの複雑な動きをモーター1個で再現したりしていました。
いつか電子回路も・・・と思うがしかし、難しくて挫折しました。
時代の流れか、私の世代は工学部どころか大学院まで修了しながら、電子回路の一つも作ったことのない人がほとんど。もちろん、お勉強としてはやりますけどね。
せっかく身につけた知識が勿体ない、ということで何か組んでみようと思うものの、実用品の製作に自作回路が活きるシーンが少ないのです。
入門本やネットで見つかる作例に挙がっているのが、こんな感じで。
- 電卓
- mp3プレイヤー
- ラジオ
- ゲーム
- バーサライタ
・・・
ソフトウェアで簡単に実装できるやーん!
そりゃハードウェア技術者も減るわ。
ではどういったものなら自作が活きるのか。それはハードウェアでしかできないものになると思います。扇風機、電飾、電圧の変換や警告ブザーなどなど。
まぁこれらも100円ショップやホームセンターに売られているので、自分で作る場合に比べて費用が高いかどうかという話になります。
世の中には、単純な回路なのにボッタ値で売られている製品があります。
例えばコレ
Wiiリモコン用USBケーブル『電池いりま線 (ホワイト) 』
- 出版社/メーカー: ゲームテック
- 発売日: 2009/10/05
- メディア: Video Game
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Wiiリモコンへ単三電池2本の代わりにUSB経由で給電する機器ですが、なんと1100円もします。
最近、DQ10をやり始めたのですが、長時間プレイすることが基本のMMORPGなのに電池がすぐ切れてしまうWiiリモコンにイライラして欲しくなった機器です。
この手の機器の中身はUSBの5Vから三端子レギュレータか分圧回路を用いて、単三電池2本分の電圧(3.2V付近)に落として渡すだけの単純なものです。
3.3V 1Aの低ドロップ三端子レギュレータが秋月でコンデンサ込み100円、分圧回路で作るなら、超手抜きで良ければ抵抗2本10円ほどで。。。やっすい。
ただまぁ、抵抗分圧回路は接続する機器の内部抵抗がわからないと抵抗値の選定が難しいので、今回はケチらず三端子レギュレーターで作ることに。
あとは小さいユニバーサル基板50円、USBの線100円、配線などの諸費50円、ここまでで300円。税込315円で作れてしまいました。
三端子レギュレータについてですが、5Vと3.3Vの電位差が小さく、ホストによっては実際4V程度しか給電されない場合もあるとかで低ドロップタイプのほうがよいです。
容量は100mAもあれば大丈夫だろうとは思うけど、USB規格通りの500mAか、充電用で定番となっている1~2Aか、その辺りの適当なものでよいと思います。
Wiiリモコンのフタに穴を開けて線を通すなら、フタ単体が任天堂公式サイトのオンライン販売で210円(+送料160円)。面倒だったんでUSBの線が平べったい巻取り機付きのものを使って、フタの隙間から通すことにしました。
困ったのがWiiリモコンの電池面に触れる端子板。
電池ボックスや基板実装タイプのブラケットなら売ってるんですが、電池の代替となる機器用の端子となると見つかりません。仕方がないのでコンデンサの足をそのまま端子板代わりにしました。
何たる手抜き。
DQ10ではクラシックコントローラーしか使わず、リモコンを振り回さないのでこれでいいのです。
作ったあとで思いついたことが!
その昔、GBAのACアダプター(AGB-008)を買ったんですけど、これが3DSやPSPなどのように充電アダプタ用のコネクタにつなぐタイプでなく、電池ボックスに装着するタイプなんですよね。だから電池の形をしている。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2001/01/02
- メディア: Video Game
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ACアダプタの定格を確認・・・3V 350mA・・・いけんじゃね?
Wiiリモコンと輪ゴムで合体してみると・・・
動くぞ・・・
100円で投げ売りされてるだろうし、コレ使っとけばよかった\(^o^)/