photo credit: bitzcelt In the Summertime when the Weather is HOT.... via photopin (license)
はじめに
体中を掻きむしりながら、救いを求めてネットを徘徊して3年が経つ頃、
俺はひとつのことに気が付いた。
本気でアトピー患者を救うための記事が一つもないことに。
わらにもすがる想いでいるアトピー患者に商品を薦めるサイトしかないことに。
だから、この記事を作成した。
アトピー患者をターゲットにした糞アリフェイトサイトを殲滅せんがために。
筆者とアトピー
小学3年生のころ、はじめてアトピー症状があらわれた。気が付けばアトピー症状は治まっていた。しばらくすると、またアトピー症状があらわれた。治ったり、再発したりを繰り返すうちに、アトピーの症状は重いものになっていき、発症時期も長くなっていった。やがて、アトピーの発症期11ヵ月と回復期1ヵ月を一年スパンで繰り返すようになった。
さながら、FF10のシンを倒す歴史のようだった。災いを振りまき、究極召喚獣によって倒される「シン」は2~3日経つと復活する。FF10の舞台であるスピラの住民は、シンのいない2~3日の平和を楽しむ。スピラの住民と同様、私はつかの間のアトピー回復期を楽しむのである。やがて再発するアトピーにおびえながら。
私の首回り、頭皮、関節部、胸部はリンパ液で常にテカテカ光っていた。頭から落ちる大量のフケにも悩んだ。人前に出る時も地獄、寝る時も地獄、自分への自信を失っていた。人の前で体中を掻きむしってしまうときに感じる自己嫌悪感、無力感。アトピーに苦しめられない人生に想像を馳せ、自分の体質を呪った。
いま現在、私は3年ほどアトピー症状が出ていない。症状があらわれても軽度に収まっている。 この状態にこぎつけるまでの十数年の試行錯誤、そのうち有効だった対処方法を書いていく。
ただし、すべてのアトピー患者に有効かどうかは保障できない。私は所詮、中度のアトピー患者だったからだ。それでも、アトピーのつらさは理解できる。
アトピーは本当に辛い。ハンカチで体の汗をぬぐったり、体を搔きむしっているアトピー患者を電車の中で見かけるたびに、いたたまれない気持ちになる。
以降、色々商品紹介する。アトピー患者には救われてほしいからこそ、本気でお勧めできる対処法だけを紹介した。文章も長くなる。一万文字を超えた。
体系立っておらず、読みづらいかもしれないが、参考にしてもらえると嬉しい。
アトピー対策アリフェイト商品に効果がない理由
あらゆるアトピー対策グッズを買い、失望に失望を重ねているアトピー患者は多い。私自身、アトピー改善を謳っている商品を10種類以上買ったが、例外なく効果はなかった。例外なくだ。
3年前、私はアリフェイトサイトを運用するようになった。つまり、商品を売りつける側になった。そして分かったことがある。蔓延るアトピー対策アリフェイトサイトで紹介されている商品に効果がないのは当然のことである、と。
その理由を「商品を売りたい側の視点」から、書いていこう。
アリフェイトサイトは、基本的に紹介している商品を買わせたいのだ。買わせるためには、効果があることに説得力を持たせる必要がある。そのために、アリフェイトサイトはなぜこの商品が効果的なのか、科学的(っぽい)根拠をこれでもかと書く。
書いてある理論は正しいことが多い。ただし、理論が正しいからと言って、商品自体に効果があるかは別の話である。
売る側は、効果があると思わせ、実際にお金を振り込ませた時点で、ミッション達成なのだ。あなたのアトピーが改善されようがされまいが、知ったことじゃない。
例えば塩素除去効果のあるシャワーヘッドだと、「水道水がアトピーによくない」という切口から開発された数十の商品が存在する。そして、この商品を売りぬこうとする数百のアリフェイトサイトが存在する。
しかし、シャワーヘッドを変えただけでアトピーが良くなるならば、なぜ医者はシャワーヘッドを変えることを薦めないのだ。なぜ水道水とシャワーヘッドが肌にもたらす影響に、世間は敏感にならないのだ。つまり、シャワーヘッドを変えたところで、その程度の効果しかないのだ。アトピーの症状に「みんなが注目してこなかった落とし穴」など無い。
これに気付かず、「シャワーヘッド アトピー 評価がいい」でどれだけ調べようが、シャワーヘッドこそアトピーの原因かもしれない、と一層強く洗脳させられるだけだ。そう、洗脳なのだ。もしかしたら良くなるかもしれない、というアトピー患者の一縷の望みに付け込んだ洗脳なのだ。どのページも、シャワーヘッドこそがアトピーの原因と主張するサイトしか出てこない。そのシャワーヘッドをほめたたえる口コミや高評価をつけているサイトを信用してはならない。クラウドサービスでちょっとお金払えば、高評価は集まる。高評価は買えるのだ。基礎医学観点からのエビデンスがいくら充実してようが、そのサイトがアリフェイトである限り、その商品は100%効果がない。これはシャワーヘッドの例に限らない。だから、その商品を買うのはやめておきなさい。
しかし、シャワーヘッドに書かれてあるような「水道水の塩素がアトピーによくない」という着眼点は正しかったりする。そこで私は「湯船にビタミンC剤をぶち込む」という対策を考え、実行した。結果、それなりの効果があった。少なくとも、風呂上がりの身体の痒みは軽減された。(先に述べておくと、アトピーの改善を図る上でこれを試したからって劇的に改善する、というものはない。ここは覚悟しておこう。)
このページは信用していい。本気で効果があると自分の身体で実証したものしか書いていない。このページで紹介されているものに高額なものはない。効果がなければコメント欄に書きなぐってくれていい。堂々と受け止めよう。
アリフェイトサイトは、その理論だけを盗み、商品は買わないでおこう。うまく利用することが大切だ。
⓪ 生活習慣への認識について
『生活習慣を改善する』
嫌な言葉である。
アトピー患者はこの言葉を見飽きただろう。
もう、うんざりだろう。
しかし、哀しいことに最も重要なことである。
アトピー患者は「普通の生活をしているのに、アトピー症状があらわれる。なぜだ!」と考えている節がある。しかし、他の人のような適当な生活だとアトピーを発症してしまう体質であることを受け入れないと前には進めない。加えて、結局のところ、あなたの生活は普通じゃないのだ。
このことをまず理解しなければならない。
アトピー体質なのはどうしようもない。一生、アトピー対策を継続することを覚悟して、実践すれば、あなたのアトピーは改善する。必ず治る。
チェックするべきポイントは次4点だ。
『食事』
『お風呂』
『洗濯洗剤』
『ストレス・運動・睡眠』である。
① 食事について
生活習慣のうち、まず「食事」に言及する。
人の体は、日頃、口にしているものによって作られる。例えば、あなたが一ヵ月、サイゼリヤのミラノ風ドリアを食べると、あなたの体の大部分は、一ヵ月分のミラノ風ドリアによって作られることになる。こんな体が、健全な体であるはずがない。
ちなみに人の細胞の代謝サイクルは下記の通りだ。
「小腸」・・・・・ 2日
「胃」・・・・・・ 5日
「肌」「髪」・・・ 1ヶ月
「筋肉」「肝臓」・ 2ヶ月
「血」・・・・・・ 4ヶ月
つまり、食事面からのアトピー体質の改善は、数か月を見積もったほうがいい。数か月かけて良質な食べ物を食べ、良質な栄養分だけで構成された体を作っていかなければならない。
ほか、アトピー患者は消化器官の機能が弱い場合が多い。消化器官が不健康だと、体の中にどんどん毒がたまっていく。そうした毒が皮膚のあれとして表面化する。(先に行っておくと、ヤクルトがアトピーに効果がある説が流行ったが、私には効果がなかった。試すだけ試してみてもよいかもしれない。)
要約すると、「体内に取り込む食品は」と「消化器官の健全化」の2つがアトピー患者の食事のテーマになる。
ここまで書いた内容を踏まえ、私がとった対策を列挙していく。
カップラーメン、コンビニ飯は断つ。
言わずもがなである。変な化学物質を体内に入れるべきではない。
そして、小麦粉、砂糖を含む料理はなるべく控える。
小麦粉に含まれるグルテンは、乾燥、かゆみ、消化不良の原因になる。砂糖も、肌荒れの原因になる。菓子パン、ケーキ、清涼飲料水は厳禁である。アイスクリームなど、腹を冷やして消化器官に負担をかけるわ、砂糖の塊だわ、最悪である。意外と、野菜ジュース、ゼリー、フルーツ類も砂糖が多いので注意したい。あなたがもし、小麦粉料理、砂糖を使用した食べ物が好物で、乾燥に悩まされているならば、小麦粉と砂糖を断つだけで驚くほど効果があるだろう。私の場合、小麦粉と砂糖を断つことで、お風呂あがりの乾燥が気にならなくなり、保湿クリームを塗りたくることもなくなった。(ちなみに保湿クリームはかゆみを加速させる原因としか感じなかったため、塗らなくなった。
夜食は食べない。
臓器は休めないといけない。夜食ほど臓器に負担をかける食習慣はない。臓器が体に及ぼす影響はシャレにならない。もう一度言う。臓器が体に及ぼす影響はシャレにならない。やる気がわいてこない、体が重たい、風邪をひきがち、これら全部、臓器に元気がないからだ。身体と心の不調は、全部、臓器の不調に帰結する。本記事では、以降、すべて臓器の健康について重きを置いた内容になっている。それくらい臓器の健康は大切なのだ。
【余談】私は、肉や乳製品、チョコレートなどを減らす必要はあっても、断捨離する必要はないと考えている。アトピーが治ったら小麦粉料理も月3~5回であれば口にしてよいと思う。これらが食べられないとしたら、食事の楽しみがほとんどないではないか。ほか、無添加やオーガニックにこだわる必要もない、と考えている。高いうえ、無添加のものやオーガニックに一生縛られるなどゾッとする。そもそも無添加やオーガニックでなくとも、スーパーで売られているちゃんとした食材でアトピーは十分改善される。むしろ、無添加やオーガニックばかり食べている人はどこか不健康的で、雰囲気もギスギスしている印象がある。制約の多い食習慣ではなく、ストレスのない食習慣、すなわち生涯のスパンで付き合える食習慣を考えていくべきだ。
自分で料理することのススメ
上記3点を守ろうとすると(特に小麦粉と砂糖を極端に減らすとなると)、ご飯のレパートリーや狭まり、食べる楽しみが随分と減る。これはストレスになって良くない。
そこで、わたしは自分で料理するようになった。
自分で料理すると分かると思うが、料理に小麦粉や砂糖はほとんど使わない。加えて、調味料を除いて変な添加物が入らない。
結果、驚くほどアトピーが改善した。驚くほどだ。
調味料を塩コショウだけにすれば、早くて2週間以内に肌が蘇る(バター、醤油、ソース、砂糖、ドレッシングなどは、アトピーに悪いため、なるべく控えるのが良いだろう)。
理由を分析したところ、下記3点に集約された。
① 温かい料理 (出来栄えの料理は温かい)
② 未加工の食材を用いた料理
③ 良質な油
温かい料理は張り詰めた神経をリラックスさせ、消化を促進する。つまり、臓器に優しい。臓器がアトピーに及ぼす影響については、この後に熱弁する。
スーパーで売られている材料は、悪いものが入っていないことが重要である。良質な食材である必要はない。あなたの体の中の毒をこれ以上増やさないために、なるべくスーパーで売られている未加工の食材を食べよう。
油は必ず取らなければならない。油はアトピーを悪化させるように思われるが逆である。油は体を温め、臓器の健康を保ち、肌をコーディングする要(かなめ)となる食材である。だからこそ、良質な油を取る必要がある。良質といっても、クソ高い油を買う必要はない。スーパーで売られているサラダ油で十分だ。(サラダ油自体、賛否両論であるが、私はサラダ油を適量取ることで、アトピーが改善した。要は、飲食店、ファミレス、コンビニで使われているような油を摂取しなければ問題ないのだ。)
【余談】料理は要領が分かってくると楽しくなる。私自身、アトピー対策で自炊を始めたが、今や料理は趣味の一つである。特に、炒飯は作れば作るほど腕の上達が感じられ、また食材も「人参」「玉ねぎ」「豚肉」「お米」「大量のサラダ油」とアトピーにもいいものばかりのため、積極的に作って食べていた。いま、3種類のフライパンを持っている。鉄フライパン2種類(一般料理用と中華料理用)とアルミフライパンである(テフロンのフライパンは使っていない)。特に男性にお勧めしたいのが、中華鍋(北京鍋)だ。使いこなせるようになるまでが大変だが、男の手料理をサクッと振舞えるようになるまで上達すると手放せなくなる。山田 鉄 打出 中華両手鍋 30cm(板厚1.2mm)
主張を要約する。
- コンビニ弁当、ファミレスでの食事は控える。小麦粉、砂糖は意識してカットする。夜食は食べない。
- 良質な食材、油を用いた温かい料理を意識して取る。
- 「未加工の食材だけで作られた体を目指す」「臓器を温める」を強く意識する
ここまで述べた内容は、下記本の内容をもとにした。食事は人生の大きな部分を占める。アトピーに限らず今後の食事を考えるうえで必読の一書だ。間違いなく、あなたの意識を変える。
私が食べていたもの
以下、私が食べていたものを列挙する。効果は保証する。
『玄米フレーク』+『カスピ海ヨーグルト 脂質0』
玄米フレークは、スナック菓子感覚で食べられるにもかかわらず、皮膚の健康に重要な働きをする多くのビタミン類を多く含む。小麦粉とは違うため、体が痒くなることもない。私は、スナック菓子代わりにこれを食べている。私は、『玄米フレーク』に『カスピ海ヨーグルト脂肪0』をかけたものを毎朝の食事にしている。
カスピ海ヨーグルトは、アトピーに効果がある食品として、注目を集めている。動物性脂肪は痒さの原因になるため、脂肪0のカスピ海ヨーグルトをチョイスしている(ヨーグルトに限らず、牛乳やヨーグルトは脂質0のものを意識して選びたい)。
SAVASプロティン【グレープフルーツ味】【アセロラ味】
- 出版社/メーカー: 明治
- 発売日: 2006/07/06
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- 購入: 5人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この商品には、アトピー改善に効果的な栄養が凝縮されている。皮膚回復に必要なビタミン群、タンパク質、ほか炎症抑制・血流促進・ミネラル吸収促進などの効果があるクエン酸が含まれている。クエン酸については、「アトピー患者にはクエン酸風呂が有効」という路線で攻めているサイトがあるほどに重要な栄養分だ。サプリメントも色々試したが、効果無し、である。サプリメントよりプロティンを飲もう。はるかに効率的かつ健康的に栄養を吸収できる。
SAVASプロティン【グレープフルーツ味】と【アセロラ味】は飲んでも重たくなく、また体を絞る用途のプロティンであるため、太りすぎる心配もない。アトピー患者はジュースが飲めない。俺の場合、【アセロラ味】を、腹持ちのするジュースとして毎日飲んでいる。
薬局で買うと高くなるため、アマゾン等のネット通販サイトから買うのがよい。
ルイボスティー
私はもともとコーヒー大好き人間だった。しかし、コーヒーを飲むごとに体は痒くなり、睡眠リズムは崩れていった。そこでコーヒーの代わりとなる飲み物を探した結果、ルイボスティ―に行き着いた。上記の商品はすでに茶パック状態になっていて、沸かすときや湯舟の中に入れるときなどの場面で便利だ。
ルイボスティーはアトピーに効果がある飲み物として注目されている。私の場合は、とても効果があったため紹介したが、他の人に効果があるかどうかは正直なところ、保証できない(すでに試している場合、スルー推奨)。
肝機能や腎機能への悪影響などデメリットもあるため、ほかのアリフェイトサイトの情報を鵜呑みにせず、下記をよく読んだうえで、適切な利用を心がけよう。
色々試したところ、私には上記の商品を、温かい状態で飲むのが合っていた。
② お風呂の入り方
アトピーに悩まされる者にとって、生活ルーティンの一つである「お風呂」については大いに対策を講じているポイントだろう。
先に述べておくべきことは下記だ。
使用タオルは、銭湯で100円くらいで売られているタオルが一番良かった。石鹸の泡立ちが良く、強くこすっても肌に負担がかからない。ただし、かびやすいため、干し方には気を付けた。
垢を落とす用のゴワゴワのタオル、アトピー用タオルは避けた。ゴワゴワのタオルは痒いところで擦ると気持ちいいが、結局のところ、ジュクジュクの原因になった。アトピー用タオルは、どれも石鹸の泡立ちが悪く、身体を洗っている感じが得られず、ストレスになることの方が多かった。
シャワーのお湯の勢いは強すぎず弱すぎず、温度は一年通して40度を守った(ぬるめの温度だと爽快感が得られず、熱めだと肌に負担がかかるため、程よい温度を見つけて守るべきだろう。)なんでも程々が一番である。
お薦めのボディソープ、シャンプー、リンス
先に結論を述べよう。
ミヨシ石鹸、最強である。頭から足まで、この石鹸で洗うべきだ。全力でお薦めする。
この商品がなぜ素晴らしいのか。
「この石鹸で洗った後、体や頭が痒くならない」これに尽きる。
痒くならなければ、掻くこともない。
掻くことがなければ、そのうち皮膚のターンオーバー周期が正常になる。
痒くならない、これ以上に求めることはない。
これ以上述べるもの無駄なので、さっさと買って試してほしい。
今までに使ったボディソープ
とりあえず、石鹸は市販のものを色々試したが、上に挙げた「ミヨシ石鹸」に行きつくまでに愛用していた石鹸は「牛乳石鹸」だった。
「牛乳石鹸」は他の石鹸と比べて痒みが少ないから、という消極的な理由だけで使用していた。
他の石鹸も覚えていられないくらいに試したが、風呂上りの痒みに耐えきれず、すぐに使用をやめる結果になった。
今までに使ったシャンプー、リンス
ここまで繰り返し述べている通り、一番お薦めするのは「ミヨシ石鹸」で頭を洗うことだ。
しかし、これでは参考にならないので、他のシャンプーを試した結果を書いていく。
【メモノート】
- アトピーの種類にもよるが、私の場合、「しっとり系」より「さっぱり系」のシャンプーの方が効き目があった。しっとり系は痒みを倍増させることが多かった。
- リンスはアトピー用のものであっても絶対に使わない方がいい。例外はない。
- アトピー対策シャンプーとリンスは薬だらけのシャンプーゆえに、頭皮にも悪く、毛根をギタギタにしてハゲを加速させる。長期的に使えるようなシャンプー、リンスではない。
- 意外と効果を感じられたのは、増毛用のシャンプーであった。頭皮を清潔に保ち、栄養を注入するシャンプーとして作られているからか、アトピー症状が随分と軽減された印象を受けた。(最終的には改善されなかったが、シャンプーの辛さを随分と抑えてくれた。)
- 万民に効果があるかと言われると何とも言えないが、私の場合、「ルイボスティー風呂に頭を沈めて頭皮マッサージ → ミヨシ石鹸で頭を洗う」を繰り返しているうちにフケはなくなった。
【個人的なシャンプー評価】
最終的に効果なしだったが、効果あり?と思わせる時期があった商品
スカルプ薬用シャンプー(増毛)さっぱり用 オクト- メリット キッズ (泡で出てくるシャンプー)
超短期的な効果はあったが、最終的には以前より悪化し、判断に困るシャンプー
フルフルコラージュ メリット TSUBAKI そもそもシャンプーを使用しないパターン
糞シャンプー。買わない方が良いレベル
ミノン NOVヘアシャンプー(医者が薦めるシャンプーのようだが…) raburo 薬用ユースキン キュレル パックスナチュロン- その他アトピー用市販シャンプー
通販でしか買えないようなシャンプー全部 (腹が立つくらい効かなかった)
化粧水
まず、「化粧水を使用するかどうか」という議論から始めないといけない。
私は、「化粧水に頼らない改善を目指すべきじゃないか」という考えである。ある日から、乾燥肌が気にならなくなったからだ。ちゃんと肌に優しい生活をしていれば、化粧水を使わずとも治るから、というのが私の持論だ。
そもそも化粧水塗ると、ヒリヒリして痛いことが多かった。このヒリヒリを我慢して塗り続けた結果、改善されたことは7年前の一回だけであった。2回目の発症以降、同じ対策は効かなくなった。
つまり、化粧水を塗る必要がないくらい肌の調子がいい、というコンディションにもっていくためにどうするべきかを考えた方がいいと思うのだ。
とりあえず、私個人のレポートを記載しておく。
【化粧水メモ】
薦めるとしたら、椿(つばき)油シリーズかもしれない。多少痒くなるが、悪化することもなく、人によっては相当効くだろうなと思わせる使用感であった。アトピー改善にはつながらなかったが、ミヨシの石鹸シャンプーでゴワゴワになった髪の毛を滑らかにするために、今でもたまにつけている。シャンプー同様、使っても痒くならないことが一番である。
・肌ラボ 極潤ヒアルロン液
ビタミンCが足りていないことに原因があるのでは?と考え、下記商品を一時期、使っていた。つけるとヒリヒリして非常に痛かった。しかし、1回だけ、これを塗ってアトピーが改善されたことがあった(最終的に効果はなくなった)。買う前に薬局で肌テストすると良いかもしれない。
・ファンケルシリーズ
妹から借りて、一時期つけていたが、効果があったように感じた。長期的につけていないため、効果は何とも言えないが、試してみる価値はあるかもしれない。相当高いため、注意。肌テストしてから買うことを推奨。
・ハトムギ化粧水 ナチュリエ スキンコンデショナー 500ml
つけたときのヒリヒリ感は比較的マシだったが、効果はなかった。つまりつけてもつけなくても変化0だった。人によっては合うかもしれない。安い。
むしろ悪化した。そこそこの値段するため、買って後悔。すぐに捨てた。経験上、アトピー対策の化粧水で効果のある商品は無かった。
湯舟への入り方
私の場合、積極的に入浴していた。
効果があった工夫を記載する。
アトピーを悪化させる原因となる水道水の塩素を中和する「アスコルビン酸(ビタミンC)」を、湯水を出す前に一振り。次に、「ルイボスティーの茶葉」を浮かべて、湯舟を張り、30~40分ほど入っていた。
汗を流すと同時に、肌の酸化抑制、殺菌効果を狙ったが、効果があったように感じられる。具体的には、お風呂の後にやってくる激烈な痒みが随分と抑えられた)。
重曹を入れての入浴は私の肌には合わなかった。
入浴剤は、どれも肌に対する刺激が強すぎる&痒みの原因になるため、控えた方がいい。
【余談】プールは塩素が大量に入っているため、アトピー症状が改善されるまで我慢したほうがいい。一方で、海に入ることは有効だと思われる。私自身、3日連続で海に入ったあとの数週間はアトピー症状が良好であった。環境と時期が許せば、積極的に海に入り、天然のミネラルを肌から吸収し、かつ天然の塩分で肌を除菌すると良いだろう。ストレス解消にもなる。
③ 洗濯洗剤
だらだらと述べても仕方がないので、結論だけ。
アタックの粉末が一番良かった。今も愛用している。
なお、同じアタックでも、バイオジェルや固体ジェルのものは身体に合わなかった。
ほか、下記の商品を試したが、痒くなり、効果は感じられなかった。
arau. アラウ 洗濯用 せっけん ゼラニウム 本体 1.2リットル
「アタック粉末が私の体質に合っていた」というだけのことだと思われるため、強くは推奨しない。洗剤はいろいろ試して、肌に合うものを選ぼう。
柔軟剤も数十種類試したが、治りかけのアトピーが悪化したのは、大体において柔軟剤を試したときである。柔軟剤でアトピーが再発することを5~6回も繰り返し、もう懲りたため、いまは柔軟剤を使っていない。
【余談】柔軟剤を使えないことで、良い匂いをつけられず、落ち込む人も多いだろう。ファブリーズや香水をかけるという手もあるが、私は無印良品のエッセンシャルオイルをコットンに垂らし、茶パックに包んで、衣服と一緒に押し入れの中に入れている。すると自然な匂いが衣服につくようになる。たくさん種類があるエッセンシャルオイルの中でも、ラベンダーの匂いだとダニ除けにもなるし、一石二鳥だ。
洗剤も重要だが、それ以上に洗濯機のカビ処理が重要だと思われる。
半年に一回は洗濯槽の掃除をしたい。
最後に当たり前のことだが…洗濯機で回した洗濯物はすぐに干そう。細菌・カビが増える原因になる。
みんな、意外とできていない気がする……
④ ストレス・運動・睡眠
とある経験を話そう。
私がフィリピンに一ヶ月、短期語学留学した時の話だ。フィリピンについた時、体中にアトピー症状があらわれていた。
フィリピンの気候は、ジメジメして熱く、食事も脂っこいものばかりであった。洗剤もキツい匂いのもの(=化学物質が大量に入っているもの)しかなく、ホテルのシャワーはカルキ臭く、布団はダニだらけだった。空気も車やバイクの排気で、常に悪かった。
アトピーのことを考えると、最悪の環境であった。
しかし、帰国する頃、アトピーは完治していた。
そして1年間、再発することもなかった。
なぜフィリピンでの一ヶ月が、アトピー完治に効果があったのだろうか。
その理由を分析した。
・ストレスフリーな環境、南国の開放感に満たされていた
・毎日ジムで汗を流していた
・毎日朝から夜まで授業だったため、生活リズムが恐ろしくきっちりとしていた
つまり、ストレスフリーな環境で運動をし、早寝早起きを徹底すれば
どんなものを食べようが、どんなに劣悪な環境だろうが、アトピーは治るのだ。
思えば、日本での生活は、
朝はギリギリの時間に起き、朝ご飯を食べることもなく家を出る。
コーヒーを飲んで、無理やり身体を目覚めさせ、
お昼ご飯は常にファミレスのランチ。
ぐったり疲れた状態で家に着くと、家事をした後は、
TVやスマホのディスプレイを眺め、25時以降に寝る。
アトピーグッズでいろいろ対策はしていたものの、結局のところ、健康的な生活ではなかった。アトピー症状は、病んだ心、疲れた身体からのSOSだったのだ。
アトピーと「ストレス・運動・睡眠」の関係性は非常に密接なものがある。
ここは調べたらいくらでも出てくるが、ザクっとまとめる。
【アトピー完治! 黄金の生活習慣】
- ジムか運動サークルに入って、運動する習慣を作る。運動は、ストレス発散になるうえ、発汗によって肌の奥底にある毒を体外に押し流す。
- 運動後はすぐにシャワーを浴びるか、入浴する。汗が痒みの原因になるため、さっさと流すという目的もあるが、なによりシャワーは気持ちいい。ここでもストレス発散。
- シャワーを浴びたら、さっさと寝よう。遅くとも24時までには寝ること。7~8時間は寝るように。運動と入浴をきっちり行っていれば、すぐに眠れるはずだ。アトピー改善のために、質の高い睡眠は不可欠である。
- 睡眠中に、臓器は休み、肌は再生され、脳はストレスを昇華していく。質の高い睡眠は心と体、そしてホルモンバランスを整える。アトピー患者は、ホルモンバランスがぐちゃぐちゃであることが多い。スマホとかは脳が覚醒状態になるため、絶対見るな。
まとめ
ここまで、
『食事』
『お風呂』
『洗濯洗剤』
『ストレス・運動・睡眠』
について書いてきた。
しかし、どれも『これだけやればいい』というものではない。
食事の項目だけ守っても、洗剤が悪ければ治らないし、
お風呂だけ工夫しても、夜更かししていたら治らない。
すべてが噛み合わないと、治らないのだ。
特に最後に書いた『ストレス・運動・睡眠』の【黄金の生活習慣】は
誰もがやりたがらないことであろう。
しかし、一番劇的な効果を発揮する項目であると私が感じている項目である。
アトピーはなぁ、金をかければ治るものじゃねぇんだよ!!
治ったとしても、すぐ再発するがオチ。
結局、自分次第なのさー
この記事がアトピーに苦しむ、
一人の人間を救うきっかけになりますように。
その他アトピーに関すること
喫煙習慣
人によるとしか言えない。ちなみに私は喫煙者だ。タバコを二ヵ月やめて、アトピーが治るかどうか確認した結果、治らなかったからだ。ただし、喫煙によって、体内のビタミンCは片端から破壊されていくため、禁煙した方が良いのは間違いない。(私がプロティンを飲み始めるようになった背景に、喫煙で失われるビタミンCの摂取がある。)
ぶっちゃけ、当人の自己責任、自己判断である。本気で治したいならば、数か月禁煙して、タバコの影響を調べるとよいだろう。
身体を掻くことについて
個人的には掻いてもいいと思う。痒みは本能なのだ。本能に反して掻かないのはおかしい。それにアトピーの痒さが我慢できる類のものじゃないのはよく知っているからだ。掻きたいなら、掻いた方がいい。その代わりに、以下のことは守るべきだと思う
・爪は常に短く刈り揃える
・掻くときは、肌に爪を立てない(表面だけ掻く)
・叩いて痒みが治まるなら、肌を叩く
・肌が弱くなっている風呂あがりは絶対に掻かない
・痒みの原因を取り除く努力はする(食事、洗剤、入浴、衣服、衛生、etc)
ステロイドとの付き合い方
ステロイドに頼らないのは愚かである。ステロイドに依存したり、敵視したりするのではなく、友達のように付き合っていかなければならない。私が思うステロイドの正しい利用方法を書いていく。
・ステロイドに依存しているならば、脱ステロイド期間は必要。一ヶ月くらいステロイドを塗らない時期を作る (脱ステロイド期は、積極的に汗をかくようにする)。
・悪化しているときは塗らない方がいい。いつもより肌の調子がいいな、というときにこそ塗る
・塗るタイミングは、症状と相談しながら徐々に間隔を広げていく
・人前に出るときのストレスを減らしたいときは、遠慮することなく塗る
・ステロイドで症状を抑え込んでいる間に、アトピーの症状改善の対策を徹底して打つ(食生活や運動を徹底し、身体の調子を整える、etc)
ステロイドは身体を健康な状態に戻すまでの期間を、ストレスなく過ごすための薬である。ステロイドがアトピーを治すわけじゃない。
ステロイドで症状を抑え込んでいる間に、生活習慣を修正し、体質改善を図り、アトピーを治すのだ。
カビが生えるのは、そこがカビが生えやすい環境だからだ。いくらカビキラーをまこうが、環境自体を変えないと、カビはまた生える。アトピーが出てくるのは、アトピーが出てきやすい身体だからだ。アトピーの原因は、患者の身体の中にある。
身体を変えるまでの間、サポートしてくれるのがステロイドであり、ステロイドがアトピーを治してくれるはずがないのである。
布団を干す
月に1~2回干せば、問題なし。ただし、汗を吸いすぎる布団は、衛生上、アトピー肌に良くないため、換気のいい布団を買う必要はあると思われる。
枕カバーの選択ルーティン
一か月に一回、洗えば問題なし。毎週毎週洗うのは神経質と思われる。
布団乾燥機
ダニ防止。ただし、劇的な効果はなかった。面倒になり、最終的にはさほど使わなくなった。
空気清浄機
DASUKIN製の高いやつをダニ対策で買ったが、効果はなかった。
サウナ
一時期、サウナ通いしていたが、劇的な効果は無かった。運動の方が◎。
オナ禁
多すぎた時期から減らしたときは効果があった。しかし、0回にしても効果は薄い。男性ホルモン(テストステロン)分泌との関係や、自慰行為によって消費される栄養分が肌に関係のあるものが多いことなどから、試す価値はあると真面目に感じる。詳しくは、『オナ禁 効果』で調べよう。
花粉症の薬
花粉症の薬を飲めば、アトピーが治った時期があった。アレルギーを抑える効果、と言う意味では、アトピーも花粉症も一緒だからだろうか。なお、その薬は、病院で処方されたものである。市販の薬ではない。
根拠に欠いた特異な例であるため、強くは薦められないが、同様の報告がいくつか挙がっている。可能性にかけて、処方してもらうと良いだろう。
※未完成の記事のため、今後、本記事の内容を変更ならびに追加することがあります。(2018.4.11)