6月2日
万引き家族
第71回 カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞おめでとうございま~~~~す!!!
今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりの快挙ということで、映画ファンにとってこんなに喜ばしいことはないですよね。
今イニエスタがヴィッセル神戸に入団とかやってますけど、それに匹敵するすごさですからね。
ネット上ではまだ見てもいないのにあーだこーだ批判してる人たちがいますが、ぶっちゃけほっときましょう。映画を見ない人たちですから。
で、受賞したときに、これは絶対先行上映やるな、と。
「そして父になる」が審査員賞を受賞したときも、公開が遅すぎてせっかくのブームが台無しだってことで前倒しとかしましたからね。
そして見事に予想通り1週間早めの先行上映をやるということで、早速観賞してまいりました。
作品情報
昨年ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品し、日本アカデミー賞6冠を制覇した「三度目の殺人」。
あれからまだ1年足らずにして、カンヌ国際映画祭パルムドールという最高の栄誉を獲得した是枝裕和監督入魂の作品が公開される。
これまで幾多の家族を描き続けてきた監督は、今回も家族の姿を描く。
しかし今までと違うのは、犯罪でしか繋がれなかった家族。
万引きと祖母の年金で生計を立て、社会の海のそこでひっそり漂うも、笑いの絶えない日々を過ごす家族。
そんな家族にある少女が加わることで物語は動いていく。
生計を立て軽犯罪を重ねていくと同時に深まる絆は、社会では決して許されない絆だった。
人と人との繋がりが希薄になった現代に、真のつながりとはなにかを問う衝撃と感動の作品が誕生した。
あらすじ
街角のスーパーで、鮮やかな連係プレーで万引きをする、父の治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)。
肉屋でコロッケを買っ、寒さに震えながら家路につくと、団地の1階の廊下で小さな女の子(佐々木みゆ)が凍えている。
母親に部屋から閉め出されたらしいのを以前にも見かけていた治は、高級マンションの谷間にポツンと取り残された平屋に女の子を連れて帰る。
母の初枝(樹木希林)の家で、妻の信代(安藤サクラ)、彼女の妹の亜紀(松岡茉優)も一緒に暮らしている。
信代は「もう少し金の匂いするもん拾ってきなよ」とボヤきながらも、温かいうどんを出してやり名前を聞く。
「ゆり」と答える女の子の腕のやけどに気づいた初枝がシャツをめくると、お腹にもたくさんの傷とあざがあった。
深夜、治と信代がゆりをおんぶして団地に返しに行くが、ゆりの両親が罵り合う声が外まで聞こえる。
信代には、「産みたくて産んだわけじゃない」とわめく母親の元に、ゆりを残して帰ることはできなかった。
翌日、治は日雇いの工事現場へ、信代はクリーニング店へ出勤する。
学校に通っていない祥太も、ゆりを連れて“仕事”に出掛ける。
駄菓子屋の“やまとや”で、店主(柄本明)の目を盗んで万引きするのだ。
一方、初枝は亜紀を連れて、月に一度の年金を下しにいく。
家族の皆があてにしている大事な“定収入”だ。
亜紀はマジックミラー越しに客と接するJK見学店で働き、“4番さん(池松壮亮)”と名づけた常連客に自身と共鳴するものを感じ、交流が始まる。
春の訪れと共に、「荒川区で5歳の女の子が行方不明」というニュースが流れる。
両親は2ヶ月以上も「親戚の家に預けた」と嘘をついていたが、不審に思った児童相談所が警察に連絡したのだ。
ゆりの本当の名前は「じゅり」だった。呼び名を「りん」に変え、髪を短く切る信代。
戻りたいといえば返すつもりだったが、じゅりはりんとして生きる事を選ぶ。
信代は「こうやって自分で選んだほうが強いんじゃない?」と初枝に語りかける。
「何が?」と聞かれた信代は、「キズナよキズナ」と照れながらもうれしそうに答えるのだった。
時は流れ、夏を迎え、治はケガが治っても働かず、信代はリストラされるが、それでも一家には、明るい笑い声が響いていた。
ビルに囲まれて見えない花火大会を音だけ楽しみ、家族全員で電車に乗って海へも出掛けた。
だが、祥太だけが、“家業”に疑問を抱き始めていた。
そんな時、ある事件が起きる――。(HPより抜粋)
監督
今作を手がけたのは是枝裕和。
ベネツィアやカンヌで高い評価を得る一方で、近年は国内の興行での結果も出す。
こんな器用な映画監督中々いないですよ。
きっとそれはある家族の風景を描くことで、誰にでも共感を得る作品を提供し続けているからなのではないでしょうか。
今作も社会の片隅に生きる家族をテーマにしているということもあり、ますます是枝=ホームドラマを印象付ける代表的な作品になるのではないでしょうか。
表面的にはすごく透明性のある純粋な心を持ってそうな監督ですが、作品をいくつか見てくと、意外とかなり闇を持ってて、そしてちょっと変態な部分も持ってるんだろうなってのも感じます。
どこを切ってもピュアな人だったら逆に気持ち悪いですから、こういう面もこの人は持ってるんだろうなぁってのを作品から感じると、人間くささもちゃんと持ち合わせているんだなと。
今回悲願のカンヌでのパルムドール受賞は、もっと騒がれなくてはいけないことだとモンキー的には思うんですが、タイトルから日本人を貶めるような主旨の意見が多発し、違う方向で盛り上がっているようで同じ日本人として非常に情けないです。
なぜ素直に喜べいなのだろうか。
そしてメディアはなぜもっとこの素晴らしいニュースを取り上げてくれないのだろうか。
それには映画館へ行ってヒットしないといけないんでしょうね。
でもきっと監督の作品なら確実に興行は成功すると信じてるので、まずは見てみてですね。
監督に関してはこちらをどうぞ。
キャスト
一家の主、柴田治を演じるのはリリー・フランキー。
ヤクザまがいの社長や、老人をゴミ扱いする権力者、元ボクサーの情報屋、医者、ホームレス、編集長、盲目の学者、障碍者などなど、ありとあらゆる役を演じてきてますが、僕はリリーさんといえば、こういうろくでもない親父が一番しっくりきます。
彼は大根仁監督と是枝監督作品には欠かせない存在になりましたし、そこでの活躍からいつのまにか安定感のある役者になりましたもんね。
あ、リリーフランキーがこの役やるのか、じゃあ大丈夫だな、なんて思う人結構いるんじゃないでしょうか。
彼に関してはこちらをどうぞ。
他のキャストはこんな感じ。
クリーニング店で働く治の妻、信代役に、「百円の恋」、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」、「奥田民生になりたいボーイと出会う男全て狂わせるガール」の安藤サクラ。
信代の妹・亜紀役に、「桐島、部活やめるってよ」、「ちはやふる」、「勝手にふるえてろ」の松岡茉優。
治の息子・祥太役に、「となりの怪物くん」の城桧吏。
母・初枝役に、「海よりもまだ深く」、「海街diary」、「モリのいる場所」の樹木希林。
他にも、緒方直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾などが出演します。
一見悪い事をしている家族ですが、我々はこの家族の顛末を見て何を感じられるでしょうか。何を考えるのでしょうか。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
社会の片隅でひっそりと暮らす家族の絆とその先にある闇。
ガツンと揺さぶられるラストにあなたは何を思うのか。家族ってなんだろうね。
以下、核心に触れずネタバレします。
監督渾身の一作。
高層ビルの陰に隠れてひっそりと暮らす家族の犯罪を犯しながらも、ささやかな日常を描いていく中で、次々に明かされていく秘密を明らかにしていくことで、絆とは何か、家族とは何かを、細部にまでこだわった演出、物語にそっと彩を加える音楽、徐々に真実を明らかにしていく緻密な脚本、そして役者陣の卓越した演技によって、賞を獲るべくために作り上げられた作品でした。
とりあえず見終えた直後の感想は、モヤモヤが抑えられませんでした。
一見普通の家族に見える6人だけど、繋がっているのは血ではなく、絆。その絆もしっかりしているように見えてものすごく弱い。弱いし脆い。簡単に切れてしまうような絆なんだけど、そのつながりはものすごく優しくてものすごく愛おしく感じるものでした。
そんな彼らに次々と浮かび上がる真実。
彼らはそうなることを選び集い幸せを感じ暮らしていたのに、法律はそれを許してくれない。法律なら幸せに暮らしている家族を壊してもいいのか。
そして壊されたことで次々に押し寄せる刹那。
正しさを突き付けられどうにもできないながらも、それでも共に暮らした家族を思う一同の姿に胸を掻き毟られました。
監督の過去作「そして父になる」では、育てた息子が他人の子供だったことにテーマを置き、親子とは何か、家族とは何で繋がっているのかを提示した傑作映画でした。
あれから5年、監督はそこに社会的弱者と犯罪を加えることで、家族としての在り方や絆の一歩先に踏み込んだ映画を作ったように思えます。
既に高層ビルの片隅に住む家族という時点で、この家族がいかに社会において陰に隠れているかというのが暗示されており、そんな日陰に住む一家は、日々の生活を送るために、日雇労働に出稼ぎ、勤務先でワークシェアリングに遭い、風俗店で働き、年金を家計の足しにし、とうとう万引きや車上荒らしといった犯罪に手を染めなくてはならなくなるわけです。
それでも彼らは毎日を明るく楽しく生きているわけですが、物語の中でどうも会話の端々に歪なものが見え、彼らは本当に家族なのか?いったい何を隠しているのか、一体それが何なのかわからないまま進んでいくのですが、その答えが終盤一気に明かされるちょっとしたミステリー要素も孕んでおり、真実を突き付けられたとき、観衆は彼らがやってきたことは正しいことなのかそれとも間違ったことなのかと戸惑い考えさせられるように作られていたと思います。
公開前からネット上であれこれ叩かれている作品ですが、見終えて感じたのは実は監督はそれを狙って作っているようにも思えました。
タイトルが既に意味深であり、波風を立てることで話題性を作り動員を見込もうと。
あれはいい、これはダメと変に正義感ぶる人たちが横行するSNSで様々な意見が飛び交うことで作品自体に興味が沸くのではと。
それに加え今回のパルムドール受賞は大きな追い風になったことと思います。
実際劇中では巧みなテクニックによって万引きをするシーンが乱発しており、そこだけを切り取れば犯罪を助長するようにも見えますが、決して犯罪を許すような結末にはなっていません。
むしろ問題はもっと根深い部分であり、きちんと彼らはそれによって裁きを受けるようになっています。
確かに犯罪は良くないのですが、そうせざるを得ない人たちがいるということをこの映画は浮き彫りにしており、我々は一方的にこの登場人物を切り捨てるような感情にはどうしてもなれず、この先生きていく上で今の社会が果たしてこれでいいのかということを考えさせられるのです。
僕は監督を社会派だとは一度も思ったことはなくて、今作でどうやらそういうレッテルを張られてしまいそうではあるんですが、やっぱり監督は様々な家族を撮ることに徹していると思うんです。
「そして父になる」もそう、「奇跡」もそう、「三度目の殺人」もある側面からすればそう見える。「海よりもまだ深く」も。
今回たまたま一歩踏み込んだだけのことでしかないよなと。
というか、この手の映画国内は少ないんですよなぜか。もっとあっていいと。
これを機に弱者に光を照らすような作品が増えてほしいなと願いたいですね。
スイミーが使われた意味
劇中で祥太は谷川俊太郎の「スイミー」を読み上げるシーンがあります。
治と万引きをすることが生活の中での楽しみだった祥太でしたが、そこに百合が加わることで楽しみを削がれてしまい、苛立ちを募らせます。
彼は家に帰らず駐車場にずっと止められたままの車の中で夜を過ごしていました。そこへ治が迎えにやってきます。
祥太はまだ百合を家族として妹として受け入れることができませんでしたが、百合が家族と一緒に何かをすれば一緒に暮らしやすくなることを祥太に理解させます。
納得した祥太は治に「スイミー」の話を知っているか問います。
英語がわからないと治は祥太に話しますが、スイミーは教科書に載っていたお話だよというと、治は国語はもっとわからないと話します。
そして夜の駐車場で治の周りを駆け回る祥太の姿をカメラは建物の上からおさめるのです。この時治は赤いジャケットを着ており、祥太は暗い色をした服を着ています。
僕も小学校の頃、このスイミーを教科書で学んだことがあります。
兄弟がみんな赤いのに対し自分だけ黒い小魚のスイミー。ある日大きなマグロに兄弟みんな食べられてしまうが、泳ぎの速いスイミーはかろうじて助かります。
そして様々な放浪を続けるうちに、自分の兄弟そっくりな赤い魚たちに出会います。
一緒に泳ごうと誘いますが、彼らは大きなマグロに怯えながら岩の影に隠れて暮らしていました。
そこでスイミーはみんなで一緒に泳げば怖くない、みんなが赤いのに対し自分だけ目が黒いので目の役目になり大きな魚の振りができることを提案し、無事マグロに襲折れることなく海の中をすいすい泳げるようになる、というお話。
この話を踏まえて考えると祥太は自信をスイミーになりたいと望んでいたように思えます。
何か大きなものに怯えながら過ごしている柴田家。そこに自分が加わることで、そんなものに恐れず堂々と暮らしていける。
一人一人の力は弱くて脆いかもしれない、だけどみんなが集まって家族になれば幸せに暮らしていける。
祥太はスイミーを読んだことでそんな思いを抱いたのではないでしょうか。
駐車場ではしゃぐ祥太は正に夜の海を泳ぐスイミーそのものに見えます。治が赤いジャケットを着ていたのも意図した演出だったのではないでしょうか。
そしてこういう家族のような弱者はスイミーのように寄り添って暮らしていくことでもしかしたら幸せを手に入れることができるのかもしれないということも伝えてるような気がします。
役者陣の極みの演技
相変わらずクソ親父を演じたら右に出る者はいないであろうリリー・フランキー。
今回も祥太のよき父親になろうとステキなパパの姿を見せていますが、彼らがいなければ初枝をババアと呼んだり、年金だけをあてにするような言動、仕事行きたくないオーラなどなど、本当ロクでもないながらも憎めない父親を熱演しておりました。
で、意外にも今回一番体を張っているのは彼なのではないかと。
中肉中背な肉体を惜しげもなく披露し、汗ばんだ体がなぜかセクシーに見えてしまうw
妻の信代を演じた安藤サクラ。
カンヌ国際映画祭の審査員長を務めたケイト・ブランシェットから、「今度私が泣く演技をしたときは彼女の演技を真似したと思ってください」とまで言わしめたクライマックスでの泣くシーン。
子供産めないからって盗んじゃダメでしょう、みたいなことを言われ、捨てた人ってのはほかにいるんじゃないのかというような反論をするんだけど、同様と悔しさを隠せず泣いてしまう。
その泣き方は何度もおでこに手を置き髪をかきあげながらそのついでに涙を拭うというもの。何度も何度もやっても涙が止まらない。
ここは非常に感情移入してしまうシーンでした。
亜を演じた松岡茉優も素晴らしかった。
たまに是枝監督って性を意識した様な画を撮るんですが、今回その役目を担ったのが彼女。
学校の制服を着て胸をゆすりながら自慰行為を見せつける風俗店で「さやか」という名前で働く彼女。
ためらいもなく真顔で行為を見せつける彼女を直視することができなかったなぁ。
そして海での水着姿。あんな華奢な体なのにふくよかな胸をお持ちで・・・。
どうしても男なので伝えずにはいられませんでした!
もちろん彼女はそんな容姿どうこうだけではありません。
特に印象的だったシーンは風俗店で4番さんというお得意さんをトークルームで膝枕して自身の事を語るシーン。これまで明かされなかった本当の気持ちを打ち明け、自分を殴って手にあざを作った相手を抱きしめることで、自分も同じことしたことある、と自分を受け入れ赦すかのような温かさが感じられる演技でした。
このシーンピンク色のカーテンがその柔らかさと温かさを表現していて映像自体もステキでした。
そして遺体の髪をくしでほぐしながら見つめ涙を浮かべるシーン。あなたにならすべて話せると絶対的信頼をおいていた人の死を見つめ絶望に暮れる姿は心揺さぶる演技だったように思えます。
祥太役を演じた城桧吏くん。
やまとやで万引きをする際、妹のユリの万引きを手伝うのですが、そこの主人委は全てお見通しでした。
妹にはさせるなよ、と言われた時の動揺。
瞳孔を開いて明らかに心が揺れ動いてる姿から、彼の中で万引きすることに対しての罪悪感が生まれ、そこからの演技は常に何か心に引っかかった状態で演じてるんですね。
彼もまた素晴らしい演技でした。
ゆりちゃん演じた佐々木みゆちゃんも、最初でのおどおどした演技から中盤自らこの家族と共に暮らすことを選んでからの元気な演技の変わりようは見事。
最初は所々虐待の名残を言葉で表現することで、彼女が本当の家族からどれほど辛いことをさせられたのかが覗ける演技をしており、後半では祥太と共に仲睦まじい姿を演じていたのが非常に印象的です。
蝉が木を登るシーンで頑張れ~っていうところとか、祥太が万引きをするルーティーンを真似する姿がかわいらしかったですね。
初枝演じた樹木希林。
いつもと雰囲気違うなぁと思ったら、あぁ歯がないのか!顔がアップになるシーンになるまで気づきませんでした。
つい先月「モリのいる場所」を鑑賞した時の演技も見事でしたが、今回もまた名演技。
もちろんおばあちゃんとして家族の柱となって優しさを振りまいてるんですけど、あるシーンを見て以降、こちら側からはそうは思えないように見えてしまうんですね。
何だけど家族の前ではいつも通り愛想を振りまいている。
凄いの一言に尽きます。
そして海に行くシーン。みんなが浜辺ではしゃぐ中一人パラソルの下で見つめる初枝。
脛に砂を落としながら声にならない声で「ありがとうございました」と囁く。
どうやらアドリブだそうなんですが、この言葉がこの後凄く効いてくるんですよね。
お見事でした。
最後に
一応この映画ネタバレが大きすぎて、中盤以降核心に触れてしまうためにうまく書けない上に、映像で何を伝えてるかまだ分からないことが多くて、もう一度見ようと思ってる次第です。
監督の作品はいつもなぜかわからないままで終わらせたくないという気持ちが芽生えるんですけど、それだけこの映画が魅力的だってことなのかなと。
映像の色合いも終始日陰感が強くジメジメとした空気を色でうまく表現しています。それと対比するように人肌は温かい。
取調室もものすごく暗くすることで彼らを法が追い込んでいるような感じにさせてます。
この家族は何で繋がっているのか。愛か、血か、ウソか、それとも金なのか。
一筋縄ではないかない絆にどう思うか考えさせられる作品だったのではないでしょうか。
とりあえずこれから見る方は、決して自分の正しさというメガネで見ないことを薦めます。なんというか、単純に切り捨てることができないんですよ。もちろんそういう意見も無視はできないんですけども。
あ~モヤモヤする。誰かと語りたい。そんな気分です。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10