extra_che_今回は、ニッカウヰスキーの限定品、ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリーを飲みます。

エクストラシェリーは、宮城峡モルトを中心としたブレンドとして5/29に数量限定で発売されました。
宮城峡のシェリー樽原酒をキーに、10年以上熟成された宮城峡モルトをドレッシング用に加える事で、華やかな香りと甘さを追求したボトルだという事です。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズンがしっかり鼻を通ります。 

口に含むと、アルコールの刺激の後に、レーズンバターのような甘さとクリーミーな香りが溶け合ってやってきます。
味わいはアルコールからの辛さが目立つ中で、果物の酸味とビターが感じられます。

ロックにすると、ライムのような柑橘系の爽やかな香りが揮発し、黒こしょうのようなスパイシーな香りが広がります。ブドウは奥に潜んだ印象です。
味わいは、変わらず辛さが前にあり、奥の酸味、ビターも変わらずに訪れます。

最後にハイボールにすると、ブドウやリンゴの香りが立ち上がります。
味わいは酸味が目立つ印象で、さっぱり味わえるハイボールになります。

シェリー樽原酒の豊かな香りは感じられるのですが、メインの原酒が若いせいか、ストレートのみならずロックでも辛さが目立ち、せっかくの10年熟成の原酒の良さが殺されている感じです。

宮城峡蒸溜所限定のシェリー&スイートと比べても、ロックでも辛みが強く、全体的に若い原酒を多く使っている印象に思えます。

それでもハイボールや水割りではフルーティさがしっかり現れるので、ハイボールを好む人にはうってつけかもしれません。

700mL、アルコール度数43度で、価格は2000円。

<個人的評価>

  • 香り C: ストレートではレーズンバターの甘くまろやかな香り。加水でライム。だがアルコールが目立つ。
  • 味わい C: アルコール由来の辛さがロックでも消えない。その後は酸味がメイン。
  • 総評 D: 水割りやハイボール向きと言えるが、それにしては残念ではないのか。