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鵜匠妙技、昼も夜も 木曽川で開幕

「木曽川うかい」が開幕し、国宝犬山城を背に伝統漁を披露する女性鵜匠=1日、愛知・岐阜県境の木曽川で(布藤哲矢撮影)

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 愛知県犬山市と岐阜県各務原市の境を流れる木曽川で一日、木曽川うかいが開幕した。十月十五日まで。

 初日は昼間の鵜飼いで始まった。三隻の鵜舟(うぶね)に分乗した鵜匠は、国宝犬山城を背景に、一人当たり八~十羽の鵜を操って川魚を追わせた。遊覧船に乗った約百五十人は千三百年前からの伝統漁法を楽しんだ。この日は夜の部と合わせ二百六十人が満喫した。

 四十年前には四万人台だった観覧者は二〇〇三年に一万八千人まで落ち込んだが、昼間の鵜飼い成果もあって昨年は二万五千人まで回復した。

 夜の部を観賞した愛知県扶桑町高雄の会社員佐山善啓さん(66)は「かがり火の燃えるにおいが漂う中に鵜の鳴き声も響き、素晴らしい光景だった」と喜んだ。

 

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