6.12018
問題解決と人間関係でわかる「自責」「他責」「自律」3つのタイプ
恋愛結婚、仕事・起業、親子関係を含む人間関係・・・人生には様々な問題が起こり、時に悩んでしまうことがありますが、そういった悩みや問題が起こりやすい人/起きにくい人がいます。さらに、その悩みや問題に対してどういう反応(対応)をするか様々です。
実はこの時、大まかにですが、特徴的な『3つのタイプ』がいます。その3つのタイプとは「自責タイプ」「他責タイプ」「自律タイプ」の3つ。そして、どのタイプであるかによって、幸せや豊かさなどの「人生の質」も大きく変わってきます。
心理カウンセリングでは心の悩みや問題を解決して「自律タイプ」になるのが目的です。そして「自責タイプ」の方には心理カウンセリングの効果ありますが、「他責タイプ」の方には効果が見込めません。
じゃあ、別に「他責タイプ」は関係ないじゃん?って思われるかもしれませんが、そうではありません。「自責タイプ」の方とは結構関係あるというか、それとは知らずに付き合ってトラブルに巻き込まれることがあったり・・・、知らず知らずにその毒を受けてしまったり・・・と、注意が必要なのです。
自責タイプとは
自責タイプとは文字通り何かあると(本当はそうでないのに)自分が悪いように感じたり、自分のせいだと思ってしまったり、必要以上に自分を責めたりしてしまうタイプのこと。アダルトチルドレン(AC)は基本、この「自責タイプ」です。
これは主に「子供の頃の親との関係」が原因で、過剰な義務感(しなければいけない)や禁止・制限(してはいけない)といった「不要な思い込み」に囚われていたり、何事も悪い方にネガティブに考え、不安や悲しみ(時に怒り)などの感情にさいなまれてしまうのがこのタイプ。
そして「自立しすぎ」とか「頑張りすぎ」な方も多く、ひどくなると「うつ(鬱)」などを引き起こすこともあり、早く心理カウンセリングで解決しておくことが大切です。
でもって、この「自責タイプ」とはある意味似た者同士ながら、真逆の性質(性格)を持つ人たちがいます。それが「他責タイプ」です。
他責タイプとは
「自責タイプ」とは、都合よく人をコントロールしようとしたり、うまくいかないことは自分を省みることなく人のせいにしてしまうタイプの人のこと。
この「他責タイプ」は大(モンスター級)から小(プチ)までいます。モンスター級は「クレーマー」「毒親」「モンスターペアレント」などと呼ばれる人たち、プチは都合よくお願いばかりしてきたり、“あなたのため”といって人をコントロールしようとする「フレネミー」など、と言うと分かりやすいでしょうか。
「プチ他責」の場合はそれほど実害がないため、あまりそうとみられないこともあります。しかし自分に非があっても認めないし変えようとしない点は一緒です。
カウンセリングだろうが占いだろうが、相談しに行った先で「耳の痛いことは聞きたくない」「いいことだけ言って欲しい」「(自ら行動したくないけど)都合よく運勢や環境、人間関係を変えて欲しい」というは大抵「プチ他責」タイプです。
「他責タイプ」の多くは、「自責タイプ」と同じように子供の頃辛い体験をしたり、「子供の頃の親との関係に原因がある」ものです。
しかし、どこかで感情や行動のベクトルが逆転し(外向きとなり)、問題や都合が悪いことが起こると怒りと共に「お前が悪い」「お前のせいだ」と人のせいにすることで心の平穏(?)や解決を図ろうとするようになったのが「他責タイプ」なのです。
※子供の頃の辛い体験などがなくとも、学歴や家柄などの「特権意識」を持つことでこのタイプになる人もいます。
他責タイプは、人を責めたりコントロールすることで問題を解決したり心の平穏を保とうとしますが、基本「この方が楽」なので自分から変わろうとはしません。だから心理カウンセリングでは効果が見込めないのです。
とはいうものの、非常に強い痛みや苦しみを受けて「教訓」となれば変わることもあります。ただ非常にまれなのであまり期待はできません。
「自責タイプ」の心の中を『闇』とするならば、うまくいかないことは自己中だろうが理不尽だろうがおなしに他人のせいにして怒りをぶちまける「他責タイプ」の心の中は『モンスターを飼っている』ようなものです。
プチ他責であれば「ちょっとワガママ」とか「少し怒りっぽい人」程度ですが、モンスター級ともなると「サイコパス」とか「自己愛性人格障害」などの特徴に非常に当てはまる人も多くみられます。
こうなると無理を通して道理を引っ込めさせるというか、難癖つけて自分の一方的な要求を通させたり、自分に非があろうとも相手に謝罪させ、自尊心や自己承認欲求を満足させようとします。自責タイプがひどくなると鬱になるのと逆です。
「他責タイプ」の人は、何においても自分中心で都合よく物事を考え、都合が悪くなると思考停止して怒りと共に相手を責めるようになるのが大きな特徴です。別の言い方をすれば「全てにおいて感情的な反応をしてしまう(感情的な反応しかできない)人たち」なのです。
そして感情的な反応が「常に自分の外側に向き、他人を変えようとする」ことが問題なのです。「自責タイプ」も感情的な反応が多いのですが、こちらの場合は「表に出さずに自分の内側に向く」のが大きく違うところです。
基本的に「自分さえよければよい」であり、人に迷惑かけるのは気にしませんが「人から迷惑かけられる」のを人一倍嫌がります。また、自分を過大評価しやすく、実力以上の地位や名声を求めたり、問題意識を持ったり、自己成長しようすることは非常に少ない(ない?)のも特徴です。
特に人間関係のトラブルが起こると、自分の非をひたすら隠して「こんなひどい事されて可哀想なアテクシ」と人を非難し、盛りに盛った自分可哀そうアピールを繰り返す「構ってちゃん」も他責タイプでよく見られます。
そして人間関係では「都合よく自分の言うことを聞いてくれる人」「自分にメリットがある人」だけをひたすら求めます。むろん忠告や助言などは聞くことはなく、ひたすらイエスだけを求めます(そのイエスも、何か気に入らないと、すぐにディスります)。
「他責タイプ」を別の言い方をすれば、プライドが高く癇癪持ちのくせに自律できない、いわば『自我の肥大したワガママ3歳児のメンタリティ』を持つのが「他責タイプ」なのです。そして、こういった特徴が原因で『同じようなトラブルを何度も起こす』のも特徴です。
感情的な反応をする相手ですから、こういった「他責タイプ」の対処法の基本は『冷静かつ論理的な対応をする』です。怒ったり屁理屈こねたり、時に泣き落としにきますが、これに流されず徹底的に冷静にいくことです。
もしくは『相手より感情的になる』のも手です。相手が怒ろうが相手以上の怒りで、屁理屈だろうが泣き落としだろうが大いに怒る!ことで撃退できます。「他責タイプ」は自分より弱い(格下の)相手とみるや、都合よく使おうとしたりコントロールしようとしてくるものです。逆いうと「自分より強い相手」には関わろうとしてこないのです。
でもって、この「他責タイプ」を表す言葉がなんかないかな~?と思ってたら、いいのがありました。『すねてる』です。はい、性格リフォームカウンセラーの心屋仁之助さんがよく使われてますね。ぶっちゃけ、私は「すねてる」はあまりいい表現ではないと思ってたのですが、これにはドンピシャです。仁さんありがとう(^^♪
つまりは、「大人になってもだだをこね、拗ねてるばかり」で自分を変えようとせず、感情的な反応で相手を変えようとするのが「他責タイプ」なのです。
余談ですが、実は「自責タイプ」はかなり我慢強く、本人が思っている以上に打たれ強くストレスの耐性が強い人が多いです(我慢しすぎとは、我慢できてしまう人なのです)。
これに対し「自責タイプ」は人のせいにして怒ったり人をコントロールすることで問題を解決(?)し、それによりストレスを避けてきた人たちです。それゆえストレスの耐性が低く、同時に打たれ弱いヘタレだったりもします(ストレスの耐性が低く打たれ弱いので怒るとも言えます)。
また、「他責タイプ」は「自責タイプ」から見ると、社交的で自信があるように見えたり、自分のできないことを平気で言ったりしたりするため、憧れの対象となることがあります。もちろん、それは思い違い勘違い。
「他責タイプ」のネガティブな面も含めて「そうなりたい」のなら、それはそれで構いませんが、自責でも他責でもなく、幸せに生きる道があります。それが「自律タイプ」です。
自律タイプとは
「自律タイプ」とは自責でも他責でもなく、しっかりと「自分自身」を持ちながら、客観的に物事をとらえ行動できるタイプの人のこと。日々幸せに安心して生きられるよう自分自身の問題を積極的に解決し、過小でも過大でもない「ありのままの自分」を認め評価できるので、無理がありません。
また、日々心地よく過ごせるよう、「自分の気持ち」や「身体(健康)」,「本当にしたいこと」など自分自身を大切にして生きる「本当の大人」です。
☆何がうまくいかないことや問題が起こっても、自分の問題と他人の問題、そして感情的なものとを分けて考えることができるので解決が早い♪
☆「健全な境界線」を持っていて、それぞれの人に合わせた「適切な距離」で対等の関係で付き合うことができる♪
☆自立と依存のバランスが良く、自分ですべきことはしっかりこなし頼るべき時はきちんと頼れる。そして自分の自由を過不足なく使いながら相手の自由も尊重するので、付き合うとその距離感やたたずまいが心地よい♪
などの特徴を持つのが「自律タイプ」です。
でもって「自責タイプ」の人は基本的に、自身の問題を解決していくことで過剰や極端さがなくなって客観的になり、自分の気持ちやしたいことを大切できるようになります。そこに、もともとの愛情深さや思慮深さなどの特徴が良い方に発揮されていけば、まさに「自律タイプ」になっていくことができます。
ということで、問題解決や人間関係を考える上での「自責」「他責」「自律」の3つのタイプはお分かり頂けたでしょうか。Part2として「何故他責タイプに注意なのか?」も解説していきますので、こちらも併せてお読みください。
本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m
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