初のクロス・プラットフォームARアプリです。
今年Googleは、ARプラットホーム「ARCore」を使って空間に白い線でお絵描きができる「Just a Line」というオープン・ソースの実験的なアプリを発表しましたが、それがiOSとAndroidの両方で使えるようにアップデートされました。
まだ白線でしか描けませんが、画面内を指でなぞったり、スマートフォンを筆代わりに大きく動かしたりして、文字でもイラストでもAR画面の中で自由に描けます。それにiOSユーザーとAndroidユーザーが同時に共同作業ができるだけでなく、録画して動画をシェアすることも可能。SNSにハッシュタグ「#justaline」をつけて投稿すれば、TwitterでもInstagramでも、世界中のユーザーと作品を見せ合えます。
複数のOSで使えるのは、ARCoreに搭載された「Cloud Anchors」機能によるもの。これはARCore内で保存したデータポイントをOSをまたいで共有できるクラウドシステムとなっており、いっしょに遊びたいスマートフォン同士をペアリングさせれば、リアルタイムで複数のデバイスに描画した結果を表示できるものなのです。
Just a Line自体はすでにリリースされており、こちらもオープン・ソースとなっています。ただ遊びたいだけのユーザーも、何か手を加えてみたいディベロッパーも、試してはいかがでしょうか?
仲の良い人とAR空間でしか見られない秘密のメッセージをやりとりしたり、観光スポットに設置されたジェフ・クーンズのARアート作品に落描きしたりと、使い方はアレコレありそうです。
Image: YouTube
Source: YouTube via 9TO5Google, Just a Line, Experiments with Google(1, 2), Twitter, Instagram, Cloud Anchors, GitHub
(岡本玄介)