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アルカイダ系勢力、改革派のサウジ皇太子に警告 WWEの興行も非難
2018年6月1日 22:25 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【6月1日 AFP】国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」系の武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」は1日に発行した機関誌で、サウジアラビアで改革を進めるムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子の「罪深い施策」に警告を発した。
米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)が入手したAQAP発行の機関誌「Madad」の中でAQAPは、「サルマン新時代には、モスク(イスラム礼拝所)が映画館に替えられている」と指摘。
皇太子は「イマーム(導師)に属する書物を…東洋や西洋の無神論者や世俗主義者の愚物に置き換え、腐敗と道徳心の低下につながる扉を開け放った」と断じた。
イスラム教スンニ派(Sunni)の武装組織であるAQAPは、イエメンにおける複雑に絡み合った戦争の中で勢力を拡大。サウジアラビアはこのイエメンで、シーア派(Shiite)反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」に対する戦闘を展開する軍事連合を率いている。
さらにAQAPは、沿岸都市ジッダ(Jeddah)で4月に開かれた米プロレス団体WWEの興行「ロイヤルランブル(Royal Rumble)」を非難。
「イスラム教徒の若い男女が入り交じって集まる中、(外国の)不信心なレスラーらが陰部をあらわにし、そのうちの大半が十字架を提げている。堕落した者らはそれだけにとどまらない、毎晩コンサートや映画、サーカスなどが宣伝されている」と批判した。(c)AFP