ここ数年は相場全体も明るく、日本株で資産を拡大している方々は多くいると思います。
本日は私の持ち株の一つが大きく下落し、ややテンションも下げっておりますが、久々にブログを書きます。
さて、今回は私が株式投資で注目している点について記します。
あくまで私個人の意見です。
プロでもなければ、ベテランでもないので、「こいつはこんな視点で見ているのかぁ」と温かい目で見てください。
兎にも角にも利益とお金
銘柄選別で注目する点はいくつかありますが、特段重要視しているのは「利益とキャッシュ」です。
利益とは営業利益や経常利益、そして純利益のことです。
キャッシュとは文字どおり現金(同等物)のことです。
堅実に稼ぐ、稼げる企業を過熱感ないうちに投資をすれば基本的には大負けはし難いはずです。
加えて、いつまで続くかはわかりませんが、日本企業の成長同様に日本株式市場も良好な環境下が続いています。
それは日々で見れば、トランプ大統領のせい(おかげ)で市場が乱れることもありますし、地政学リスクを強く意識する局面もあります。
ただ、リスクが全く叫ばれない年などありませんね。
そう考えればここ数年は企業の成長に応じて株価も上昇する素直な相場ではないでしょうか。
その上で株式投資で稼ぐには、やはり投資する企業が本業で稼いでくれる必要があります。
シンプルな話ですね。
話題沸騰な銘柄や材料株などで儲けることも立派な投資手法ですが、リスクを少しでも抑えて投資をしたい場合であれば、堅調な業績とビジネスモデルに目を向けるのはいかがでしょうか。
利益とキャッシュ。
私には、売上も企業規模も利益とキャッシュの前では重要性が低いです。
赤字か黒字かどうかはすぐにチェックできますね。
注目する企業が黒字であったとして、その後は何を見ましょうか。
・IRページで数年分の財務・業績をチェック
企業のHPを開き「投資家向け」のページが存在します。
その中に過去数年間の業績や財務状況を掲載してあります。
ほとんどの企業がそのようなページを用意していまし、丁寧な企業であれば図解で見やすく工夫してくれています。
現在の稼ぎの状況は、過去数年と比較して右肩あがりなのか?それを見ます。
ムラがある企業は先々の業績も予測が難しいので投資対象としてはリスキーですね。
営業利益や純利益だけでなく、自己資本比率は増えているか?なども一緒に見ておきたいです。あとは利益率ですね。これも非常に重要です。
☆直近の3-5年間の利益の推移→自己資本比率の推移→利益率の推移と見ていきます。
そして、最後にキャッシュです。
「現金・現金同等物」がジリジリと減少していないかチェックです。
これは過去数年分をまとめてくれていない企業も多いので、その場合は決算説明資料でも決算短信でも3-5年分をIRページで探して見てください。すぐ見つかります。
こんな格言をご存知でしょうか。
「売上は虚栄心、利益は健全性、現金は王様」
売上の規模が大きからといって優良な企業とは限りません。
しっかりと手元に多くお金を残せる企業が優良と評価でき、また成長のための投資に資産を振り向けることができると考えます。
・他社と比較する
先ほどの過去数年分の財務・業績のチェックする作業は『タテ』の視点と言えます。
そして、その企業が優れているかどうかを確認するために同業他社や類似企業との比較を行います。これが『ヨコ』の視点ですね。
利益率が10%もあれば良い、とは一概に言えませんね。
その業種では20%の利益率の企業が複数あれば、10%でも相対的に低いと言えます。
自己資本比率が他よりも圧倒的に低ければ財務状況は大丈夫なのかと不安になります。
その場合はもう少し短いスパンの資金繰りをチェックする必要があるでしょう。
同業他社や類似企業は、ネット証券でも四季報でも掲載されているので探す苦労はさほど無いはずです。
PER、PBRやROEなども一緒に見比べると良いかもしれません。
・ビジネスモデルを見てみる
難しいこと抜きで考えれば、「ストック型のモデルであったり、そうでなくても安定的に稼いでいる事業を持っている」ことが良いモデル条件でしょうか。
利益率が同業他社よりも優れていることも良いモデルの例ですね。シェアなども。
メインの事業は好調でしょうか?
例えば、メインの事業が液晶関係として、それが安価な中国製に押されている現状があったとします。
これでは、安定性に欠けますし、実際にそのような企業は業績も財務状況もジリ貧になってしまいます。
そもそもビジネスモデルに自信がある企業は、決算説明資料やIRページ内で自社の事業の仕組みについて丁寧に提示してくれています。
これらの視点を持ってIR資料を見たいです。
とりあえず今回は以上です。
ここまで書いた内容をクリアしていれば投資対象として魅力的ですが、最後に「お得な買い物か?」が重要なポイントになります。
それはまた次回書きますね。
今回は細かなチェック項目をあえて抜いています。これから随時「投資の視点」について記していきますので、ぜひご覧ください。