2018/06/01

映画_デッドプール2/ Deadpool 2(評価/★:4.0)ネタバレあり感想~だからもうグリーンランタンのことは許してやれって!!!~【映画レビュー】



デッドプール2 感想 評価 オススメ



◆ デットプール2 鑑賞◆

評価/オススメ:★★★★

文月的採点(40/50点) 
この作品ジャンルは?:アンチヒーローアクション

オススメしたい人は?:MARVELじゃなくて「デッドプール」ファン

印象を一言で?:実力が伴うからこそ許される『俺ちゃん』節

グロテスクですか?:ゴア表現すらもデッドプールを語る上では非常に重要な要素です。


◆synopsis◆


最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブルが現れる。

ヴァネッサの希望を受けて良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成するが……。

※映画.com様より


◆comment◆


2018.6.1 待望の公開を迎えました!
もちろん初日に鑑賞です!

名だたるMARVEL作品の中で特に異彩を放つ『俺ちゃん』

いま公開中のアベンジャーズには決して馴染まないだろう『俺ちゃん』

まやしてX-MENにすら『居候』しているような『俺ちゃん』

デッドプールはいわゆる正義の味方ではなんですな。

だけど彼ほど純粋な『ヒーロー』も珍しいのです。

それは前作『デッドプール』でも明らか。

レイノルズがあそこまでデッドプールになれたのも、デッドプールがレイノルズなしでは成立し得ないのも、決して『完全無欠な男』ではないからであって、それが『最大の魅力』だからなのです。
(ただしわたしも大好きなレイノルズはやんちゃそうにみえますが、実はかなりの紳士でハルキスト。村上春樹ファンのハートも射抜いちゃう)


デッドプール≒ウェイド・ウィルソンって、悩みながらも愛のため、そして掴みかけてる『何か』のために、自分の流儀で戦っているだけなんですよね。

そう、大切なのは『自分の流儀』

正義って、なんだそれ?知らんわ。

常識って、どういうこと?変なものは変なんだし関係ないじゃん。

ルールや空気を読むことに敏感なわたしたち日本人だからこそ『俺ちゃん』って非現実的な存在に思えるんだろうけど、そうじゃない。

喜怒哀楽を隠さない、自分のままに悩みながらも生きる。

だから『デッドプール』という作品はロードムービーであって、ラブストーリーであって、ファミリー映画なのです。

1作ごとに『俺ちゃん』が何かを掴んでヒーローになっていく。

それを一緒に体験するのが本作を楽しむコツですな。

繰り返すと本作はデッドプール本人が言っているように
『ファミリー映画』
です。

なぜか?

ざっと、ストーリーを解説しまっす。


①前作で恋人であるヴァネッサを救出し、自分の正体を明かしたウェイド。
世界中で悪者を退治しながらも、ヴァネッサとの甘い生活は続いていた。
しかし、オープニングから様子がおかしい。
ローガン(ウルヴァリン)への恨み節とともに自宅で自爆する俺ちゃん!
…そして、この物語は彼の回想から始まるのです。
※回想の香港のシーン。ビルのネオンサインが「死侍」というのがバカバカしくてクソ笑えます。
※なんちゃって日本も登場。エドモンド本田が出てきそうなあんなサロンは嫌だ。


②世界中で悪党を退治する回想シーン。
前作からめげずにX-MENに勧誘してくるコロッサスネガソニックも相変わらず。
そしてあの「ある意味俺ちゃんに感化された運転手」のドーピンダーもデッドプールの珍道中のお供に。本作ではスーパーヒーローに憧れが増して、ある意味重要な活躍をすることになる。


③ある日のこと。その日も悪党を退治して意気揚々と帰宅したウェイドにヴァネッサが「子供を作ろう」とラブラブ攻撃。
 家族というものにいい思い出のないウェイドは戸惑いながらも彼女への愛を深めるのだが、その矢先に自宅が襲撃されてしまうのです。
 だけどそこはデッドプール。
 超絶華麗に襲撃犯を撃退するのですが、不幸にも1発の銃弾がヴァネッサを貫いてしまうのでした。


愛するヴァネッサを失い失意に暮れるウェイド…(アナ雪歌いますwww)
 オープニングの自爆は「ヴァネッサを殺した≒守れなかった」自分を許せなかったため、死んでみようと試みたのです。
 もちろん、不死身の彼が死亡することもなく、コロッサスによって恵まれし子らの学園へ連れて行かれ諭されます。
 X-MENやMARVELヒーローのことをディスりながらも(笑)「友情」「家族」「居場所」について考えるウェイド。
※忽那汐里演じるユキオも登場。英語喋ってる方が声高くなるんですな。異常にキュート枠。


⑤そんな中、本作のキーパーソンであるファイヤー・フィストが登場します。
ミュータント施設で暴れているということで、駆けつけるデットプール達。
ぽっちゃりな外見から想像できないぐらい強力な彼がなぜ暴れたのかを知った俺ちゃんは、俺ちゃんなりのスジを通した結果、拘束されてしまいファイヤー・フィストとともに「アイスボックス」という収容施設に入れられてしまいます。



⑥ファイヤー・フィストにある意味尊敬の念を抱かれ慕われるも、それを受け入れないウェイド。拠り所のないファイヤー・フィストはミュータント施設の施設長への復讐心を燃え上がらせます。そして登場するのはジョシュ・ブローリン演じるケーブル
 未来からやってきたフューチャーソルジャーであるケーブルはテクノロジーと圧倒的な戦闘能力で「アイスボックス」を襲撃。
 標的はデッドプール、、、ではなく、なんと!ぽっちゃりファイヤー・フィストくん!


⑦何とかケーブルを撃退し、収容所からも脱出した俺ちゃん。
 ファイヤー・フィストを(≒少年を)助けることで、ヴァネッサの言葉(家族についての彼女の思い)を理解しようと、独自のチームである「Xフォース」を結成するのです。
 このリクルートシーンはいろんな映画のオマージュもあり、笑えます。
ある意味でXフォース結成から出陣までのシーンが本作のクライマックスであり、笑いのツボを集約していますな。
 壮大なキャラの無駄遣い!

※このXフォースは、あのワンダーウーマン、ガル・ガドット嬢にSNSでツッコミを入れられた、曰く付きのチームです(笑)

でもこのチームメンバーでわたしのオススメは断然ピーター

でも、ドミノは素敵だわぁ。



⑧チームが全滅(笑)に瀕しながらもケーブルと対決する俺ちゃんだったが、救出相手のファイヤー・フィストくんがそれを拒否。
 少年は自分を受け入れてくれたジャガーノートを味方につけて、なんとケーブルとXフォースを撃退してしまうのです。

⑨戦闘の結果、下半身がお子ちゃまになってしまった俺ちゃん
そこへあろうことかケーブルが協力を求めにやって来るのです。

なぜ少年を付け狙うのか?

それは未来で成長したファイヤー・フィストがケーブルの家族を殺害したからなのでした。

 愛するものを失ってしまった痛みを期せずして共有したふたりは共闘を決意

 Xフォースの残党(笑)とコロッサスやネガソニックも参戦してジャガーノートとファイヤー・フィストと対決する俺ちゃん達。
 ファイヤー・フィストがこの時に殺人を犯してしまうことが、ケーブルの未来へ繋がるフラグになっているのです。
 ウェイドは彼らしいやり方でそのフラグを阻止します。

⑩自分を犠牲にすることで世界線の変更をしたデッドプールでしたが、その思いに打たれたケーブルは回数制限のあるタイムマシンを使って、さらに結末を操作。
 誰も犠牲にならないように過去を改変し、Xフォースに加わるケーブルに
「俺に惚れたんだろ」
と言わんばかりにいちゃつくデッドプール。

そうです。
自分の居場所、家族と呼べるほどの仲間を得ることができたのです。

だがしかし!

めでたし、めでたし・・・・と、いかないのがこの作品の憎いところ♪

ユキオとネガソニック達にタイムマシンを修理させた俺ちゃんが何をするのか・・・・

お待たせしました!

壮大な前フリを経て(笑)ラスト3分が本編です!!!!!

だって、本作の出来事から何から全部チャラにしちゃうんだもの!!!!

何やってんスカ!!!!

俺ちゃんによる「過去改変」の痛快さ。

わたしは劇場で声を押し殺しながら笑い転げてしまいました。

あー、腹筋痛い。

第四の壁を飛び越えて、俺ちゃんが最後に精算したものは・・・・・

だから、グリーンランタンはもういいじゃん!!!!

と、いうことで、本作はウェイドがさらに人間らしさを取り戻し、さらに悲劇すら無かったことにしてしまったというドラ◯もんもびっくりなSFファンタジーになってしまいました。

愛を得て、家族を得て、ようやく土台が整ったとも言えるこのシリーズ。

これは次回作あるでしょう!!!

前作でファンになった方も、そして初めてデッドプールを見た方も、

一緒に過去が改変されていないか、旧作品を見直しましょう!

わたし、さっそくX-MEN:ZERO観ちゃう!

忽那汐里ちゃん、もう少し喋らせてあげてよ!

ま、ウェイドがヴァネッサ以外で彼女にだけは愛想良かったのもツボだけど。

トリビアもどうぞ。

2018年映画鑑賞 184本目

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◆overview◆


・原題:Deadpool 2 2018年公開
・上映時間:120分

・監督:デビッド・リーチ(ジョンウィックで犬を殺したやつ)
代表作:『ジョン・ウィック』シリーズ 『アトミック・ブロンド』
・脚本:
レット・リース
ポール・ワーニック
ライアン・レイノルズ
    

・メイン・キャスト
ライアン・レイノルズ
ジョシュ・ブローリン
ザジー・ビーツ
モリーナ・バッカリン
ジュリアン・デニソン
レスリー・アガムズ
T・J・ミラー
ブリアナ・ヒルデブランド
カラン・ソーニ
ジャック・ケシー
忽那汐里

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