転生の手続きをしました
はじめましてSです!Sと書いてソーと読みます。
この小説が初めての作品です!
まだまだ至らぬ点も多いと思いますが日々精進したいと思います!
これからよろしくお願いします。
「突然ですが・・・
突然の言葉とプラネタリウムのように暗いがどこか綺麗な場所に連れてこられて、思考がフリーズしていると、前にいる腰に天使の羽根のようなものを付けた女性が哀れむように話し出す。
「突然の事に驚いているでしょうが落ち着いて聞いてください」
いやいや 落ち着けるかよと思っていると、それを察したのかはわからないが・・・。
「そうですね 落ち着ける訳ないですよね。すいません」
あからさまに落ち込んだ様子を見せる女性。
「いや、大丈夫です。自分が死んだのは何となく理解してますから」
何故かって?なんせ 最後に見た光景は車中でキスをするカップルの乗った車が目の前まで迫っていたからな。
さすがの俺でもイラッとした・・・が諦めることにした。
しかしあのカップルにはこの言葉を送ろう。
「リア充爆発しろ」
「えっと・・・恨み言を言っているとこ大変申し訳ないのですが、落ち着いたのならば話を続けていいでしょうか?」
オーラでもでていたのか俺を落ち着かせようと右往左往している女性。少し涙目になってる・・・。そして、涙目ながらも話を続けようとするが女性は言葉が出てこないらしい・・・。ここは俺が話の流れを作りますか。
「あぁ すいません。だいぶ落ち着いたから話してくださって結構ですよ?」
短く咳をした女性が真面目な顔をして話し始めた。
「わかりました。では、先程も言いましたがあなたは男女 ふたりが乗った車に轢かれてお亡くなりになりました。今から話したいのは、貴方のこれからについてのご相談をしようかと」
「相談も何も死んだんだから輪廻の輪とかをくぐらないといけないとかじゃないのんですか?」
仏教とかなら死んだあとは地獄や極楽浄土とかだと思っていた。まぁ、浅い知識だが。
「えぇ、大抵の方はそうするのですが善行を行った回数が一定以上の方には特別に異世界などで人生の続きを楽しむことが出来るのです」
なるほど!俗に言う異世界転生というやつか!少しテンションが上がるな!
「お願いします」
「わかりました。では手続きを行います」
「手続き?」
女性の前に書類のようなものが現れ、俺にその書類を見せてきた。
「はい、手続きと言っても次の世界での技能 スキルと言われるものを決めるたり、容姿を決めたりするだけです」
そう言って女性が指を鳴らすと、どこからともなく一冊の本が目の前に現れた。この中から選べということか?
「自由でいいんですか?」
「大丈夫ですよ? 以前 世界最強を望んだ人がいたりもしましたし・・・」
急に虚ろな目になった女性。「あの方が勇者の役目である魔王討伐をしたから」と言っている。地雷を踏んだようだったので聞かないことにした。
「それなら、目立たなさそうで地味なのでよろしくお願いします」
現実に戻ってきた女性がマンガなら頭上にうーんという言葉がつきそうな感じで悩み、何かを思い出したように本のページをめくる。
「では、コチラなどどうでしょう?」
本の右のページの5行目を指さす女性。指をさされたところに書いてある名前を押すと、目の前にプロジェクトマッピングのようなものが出てきた。
「生産の神技・・・。如何にも目立ちそうな名前ですね?」
「名前は確かに目立ちそうですが、名前だけですよ?生産に必要なスキルと扱うためのスキルの複合みたいなものですから。あとは生産の技能が上がったり、ステータスに補正がかかるだけです」
なるほど、名前負けしてるって事でいいのかな?
「そうなんですか?じゃあ それでお願いします」
「わかりました。次に容姿はどうしますか?」
容姿か・・・。銀髪に赤眼とかいいなぁ。嫌でもやっぱり今までどうりの方が慣れているからいいか・・・。べ、べつにもし同郷のやつがいた時に見られても恥ずかしくないようになんて考えなんかじゃ断じてない!
「今のままでよろしくお願いします」
なんか、自分に負けた気がして悔しい。しかも女性はなんか苦笑してる。あの人は、考えでも読めているのだろうか?
「はい、わかりました。それでは 手続きは終了です。では早速、次の世界にお送りしますが、最後に聞きたいことなどはございませんか?」
「じゃあ 最後に2つだけ。1つ目はその世界に行って何かして欲しいことはありますか?」
天使の女性は少し驚いたような顔をしてしたがすぐに微笑んでこう言った。
「では、勇者召喚というもので召喚される勇者様を助けてくださいませんか?」
さっきも出たな勇者・・・。武器とか作ればいいのかな?
「わかりました。じゃあ2つ目です。貴方の名前を教えてください」
女性自身も名前を言っていないことにきずいたのか照れ隠しのように微笑み名乗った。
「私の名前はローズ 愛と幸福の女神です」
「ローズ様ですか・・・。覚えました!では、行ってきます!」
「はい。いってらっしゃい」
最後に慈愛に満ちた笑みを浮かべそう言った。
そうして 1人になったローズは 小さな声で
「貴方の未来が幸福でありますように」
━━━━と、行ってしまった彼に向けて 呟いた。
少しは楽しんで頂けましたか?
ダメな点などは受け付けますので今後ともよろしくお願いします。
次の話はステータス確認です。
いつ更新出来るかは分かりませんが早めに更新したいと思います!
1話を読んでいただきありがとうございました。