「世界一ラクなお金の増やし方」が出版されました
「世界一ラクなお金の増やし方」です。私の畏友であるnight walkerさんが著作を上梓されたということです。早速拝読しましたので、ここでご紹介したいと思います。例によって、中身もさることながら、私の感じたことなどザックリ綴っていきます。
NightWalkerさんのお人柄
スポンサーリンク
始めてNightWalkerさんにお会いしたのは、たしか第一回つみたてNISA説明会の席上ではなかったかと思います。つみたてNISA説明会というのは今にして思えば画期的でした。多くの投信ブロガー、株ブロガーが集い、「あーじゃない、こーじゃない」と自由闊達な意見が述べられる場所でした。
正直、そこでの意見交流というのはどれだけ反映されるのか半信半疑でした。しかし結果として、そこで議論された内容の多くが考慮され、あるいは反映されることになりました。そういう意味では驚きです。ある意味ではボトムアップの良い機会でした。投資信託業界がガラリと変わった印象を持ちます。
「たぱぞうの米国株投資」は投資ブログとしては後発で、米国株への直接投資を推奨していることから「異質」な存在でした。今もそうかもしれませんね。にもかかわらず、虫取り小僧さんにお声かけいただき、今では多くのインデックスブロガー、投信ブロガーの皆さんとも仲良く?、顔見知りになりました。
しかし当時はそんな展開になるとは予想もつかず、ある意味ではアウェイ感漂う中での参加だったわけです。その時、積極的にたぱぞうに声をかけてくださったのがNightWalkerさんでした。懐かしいですね。
常に笑みを絶やさず、柔らかい物腰の素敵な方です。また、50歳を超えて早期退職をされており、アーリーリタイア界隈で目標になる方です。
サラッと分かりやすく現代ポートフォリオ理論が紹介されている
そんなNightWalkerさんのお人柄が反映された本書、「世界一ラクなお金の増やし方」はとても読みやすいです。インデックス投資は奥深く、理論的にも年数的にも練られた再現性の高さが魅力の投資です。
その土台となる理論はノーベル経済学賞などを受賞した著名な教授によるものが多く採用されています。理論的に練られているからこそ、一言で言うと「小難しく」「とっつきにくい」ものになりがちです。しかし、そこはNightWalkerさんのお人柄で、とにかく「柔らかい」です。読みやすさ、分かりやすさという意味において、出色と言ってよいでしょう。例えば、
- ハリー・マーコウィッツ氏の・・・
- 標準偏差
- 期待リターンとPER
- 相関係数と分散投資
こういう一見とっつきにくくて、むずかしそうなお話が「居酒屋で楽しく聞いているように」学べます。難しい話を簡単に、エッセンスで表現されていますね。
アーリーリタイアの決断の真髄
まず、アーリーリタイアをするために必要なのは十分な資産と収入でしょう。若ければ、そして独身であれば比較的身軽に「えいやっ」と辞めてしまえるかもしれません。しかし、若くなく、そして家族がいるとそんなに簡単ではありません。
また、たとえ十分な資産、収入があったとしても、アーリーリタイアするには覚悟が必要です。人には所属欲求というものがありますから、会社を辞める、組織を離れるというのは誰しもが不安になるのです。
その点、NightWalkerさんは家族持ち、さらにすでにアーリーリタイアなさっていますから、先達として学ぶところが多いです。
そのあたりの心境の変化と環境の変化をまとめられているのが非常に参考になりました。全ての人に参考になる、ぐいぐい惹きつけられる内容だと思います。自由業、音楽家、文筆家。人生とは本来自由であることを思い出しました。豊かな人生、そのことについて考えさせられました。アーリーリタイアの章、非常に読み応えがありました。
自分がどのように生きたいのか。いつまで働くのか。長い会社生活を送る誰もがそうであるように、自己実現の場所を会社からどこへ移すのか。なにかそんなことを考えながら、読み進めました。投資だけでなく生き方も教えていただいた気がします。
ブログはこちらですね。NightWalker's Investment Blog
関連記事です。
すでにベストセラーになった水瀬ケンイチさんのご著書です。インデックス投資ブロガーで最も有名な方のお1人ですね。水瀬さんにもお世話になっています。2人でつみたてNISA説明会前に紅茶を飲んだのが良い思い出です(笑)
米国株投資のバフェット太郎さんのご著書です。ブログを始めた時期は私より3か月早いのですが、そのころからひと際目立っていました。いうまでも無く劇場型の記事で有名ですが、ご本人は極めてマトモ、真面目な方です。たぶん(笑)。
時代を超えて読まれるおすすめの投資本10選です。著名米国株ブロガーで集まったときのお題を記事にしたものです。ブロガーというのは投資が趣味になっていますから、それぞれに読み応えある投資本が紹介されました。