ひなを見守りながら泳ぐ親ガモ=津市西丸之内のお城西公園で
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津市役所隣のお城西公園に、今年もカルガモの親子がやって来た-。市中心部に突如現れた二十九日、通報を受けた津署員が保護に駆け回ったが、親鳥がひなたちをおいて逃げてしまうハプニングも。三十日にはその親鳥も戻り、公園内の池で親子ゆったり過ごしている。
市街地では、親鳥を先頭に車の往来に関係なく道路を横断するなど、終始マイペースで歩き回った。ひとまずひなだけが池に移された二十九日午後、ときどき成鳥が飛んできたものの、どれも親鳥ではなかった。十一羽のひなたちは親がいない中、池の中の草むらで身を寄せ合う姿も見せた。
市建設整備課によると、親子が来たのは三年連続。公園では市民らが、親を追い掛けて泳ぐ愛くるしいひなたちに目を細め、盛んにカメラを向けている。
池には市民有志が巣箱を取り付ける予定。同課の担当者も「市街地だが、みんなが温かく見守ってくれるおかげで、親鳥も警戒せず子育てできているみたい」とすっかり癒やされている様子だ。
(松崎晃子)
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