ひょっこりはんのBGM、著作権侵害と素材サイトが訴え

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個人運営の音楽素材サイト「MusMus」は5月31日、公式ブログを更新し、ブレイク中のお笑い芸人ひょっこりはん(31歳)に関する著作権侵害の報告と、経緯を説明している。

同サイトに掲載された「ひょっこりはんによる当サイト楽曲への著作権侵害について」では、まず、「このようなお知らせをしなければいけないのは本当に残念で悲しいです」とした上で、「当サイトの楽曲『sonorously box』が吉本興業の芸人『ひょっこりはん』によって使用されています」と説明。そして「著作権表記をしていない」「著作権表記をしない場合の利用料を支払っていない」「他の企業などに『フリー音源』として二次配布を行った」の三点において“違反使用”と指摘した。

また、「mora、レコチョクなどで配信されている当サイトの楽曲を少し改変しただけのそっくりな曲は、当方が許可したものではありませんし、連絡もいただいていません。もちろん何ら報酬も受け取っていません」と販売ページへのリンクも添えている。

同サイトとしては、すでにひょっこりはん側と連絡を取り、抗議や販売停止を申し入れたものの、進展がないことから、今回、ブログでの情報公開に踏み切ったという。

そして「そもそも『二次配布』は違反の中でも被害が大きいとても悪質なものと考えていますが、きちんと対応いただければ不問にするということ自体当方の好意でしかありませんでした。今回気づいた楽曲改変・無許可販売はそれを足蹴にされたという思いで非常にショックを受けています。ですが、吉本のような大企業のことですからおそらく著作権関連の強力な顧問がついていることでしょう。当サイト管理人のような個人が訴訟を起こしても結果は見えています。普通に連絡して対応いただけないのであれば、もはや著作権侵害であることを皆さんに周知し認識してもらうしかありません。以上、このようなお知らせで気分が悪くなった方には申し訳ありませんでした」とつづっている。

☆「MusMus」の音楽素材を使用するには…

同サイトでは、「MusMusで公開している音楽素材は利用規約の範囲内でどなたでも無料かつ自由にご使用いただけます。Youtubeやニコニコ動画、アプリ、ゲーム、ラジオなどのBGMや音源などにお使いください」と案内。

また、「ゆるやかな使用条件」として、「フリー音楽素材配信サイトの中で最も使用条件がゆるいサイトの一つがMusMusです。BGMとして使用する場合のコンテンツ内容については事実上無制限です。また、商用にも無料でお使いいただけます」としている。

利用規約では「改変OK」「アレンジ、演奏の自由」は認めつつ、禁止事項として「MusMusの楽曲をそのままBGM以外の目的に使用することはご遠慮ください。 ( 楽曲の2次配布など)」を定め、著作権表示について「MusMusの楽曲を使用していることをあなたのコンテンツに表示してください」と求めている。