川崎重工は、多用途四輪車「MULE PRO-FX(EPS)」(MULE)が、モリタの新型消防車「小型オフロード消防車 Red Ladybug」のベース車として採用されたと発表した。今回の採用は、高い機動性や悪路における走破性などが評価されたもの。多用途四輪車が、各種構造を変更することで大型特殊自動車として公道走行が可能な消防車に採用される例は国内で初めてとなる。近年、日本で発生している災害の現場では、消火作業、緊急の運送、避難援助、水辺の救助などにおいて不整地を走行でき、なおかつ機動性の高い作業車が必要とされている。MULEシリーズは、4WDによるパフォーマンス、耐久性、快適性を備える多用途四輪車。1988年以来、北米を中心に牧場や農場のメインテナンスやハンティングなどで数多くの実績を持つことから、不整地での消防活動への利用が期待され、今回の採用となった。モリタのRed Ladybugは、東京ビッグサイトで開催中の東京国際消防防災展2018に展示されている。会期は6月3日まで。 川崎重工業が発表した2018年3月期の連結決算は営業利益が前年同期比21.6%増の559億…