「ドン」の音に時間差?3人転落死で数々の謎が

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 事件なのか。事故なのか。県営団地で3人が転落して死亡。その転落には時間差があったようだ。

 自らの意思で?それとも、事件性などがあるのか。謎の出来事は29日午後9時すぎ、長崎県佐世保市で起きた。騒然とする住人たち。視線の先にある県営住宅「泉福寺団地」で男性が転落し、死亡した。それも、1人ではなく3人だというのだ。現場は6階建ての建物と12階建ての建物の間。住民によれば、ここは通路などでつながっている。警察によれば、12階建ての建物の間に2人が。さらに、12階建ての建物の脇辺りで1人が見つかった。3人はいずれも高齢の男性とみられ、所持品はないという。奇妙なのは音。人によって聞いた回数が異なるのだ。一体なぜ?実は、音には時間差があったという。

 団地の住人:「それ(最初の音を聞いた時間)は9時10分です。おかしいなと思って、また部屋に戻ってテレビを見始めて、今度、9時19分くらいに今度はそれより小さい音でドン。その10秒後にもう1回ドンって音がして」

 事実だとしたら10分のタイムラグは何だったのか。警察によれば、2つの棟はいずれも屋上につながる通路に鍵が掛かっていた。12階建ては階段のスペースも見えるが、関係は不明だ。3人はパッと見、刺し傷などはないという。となると、自殺の可能性が高いのか。警察によれば、3人のうち2人は靴を履いていなかった。警察は、最上階の部屋を念入りに調べている。自治会長によると、この部屋には高齢の男性と弟が住んでいるという。警察は3人の身元を調べるとともに転落の状況を調べている。