3Dプリントで自転車フレームが作れる!?カーボンフレームの激安ロードバイクが登場するかも?
最近では、子供のおもちゃから航空機のエンジンパーツまで「3Dプリント」で作れてしまう時代。そんな中、カリフォルニアのシリコンバレーを拠点とするAREVOは、カーボンファイバー製のバイクフレームを3Dプリントで製作することに成功したという。強度的に問題はないのか気になるところだが……果たして?
ちょっと小洒落たスポーツサイクルのようにしか見えないものの、こちらがカーボンファイバー素材から3Dプリントでフレームを製作した自転車なのだそう。駆動システムにはベルトドライブが採用され、コンポーネントにはシマノ社製のものが組み込まれているとのことだ。
市販のスポーツ向け自転車でもカーボンを採用したフレームは用いられているが、その製作工程は樹脂とカーボン繊維でフレームを形成し、焼き固めるというもの。コストも時間も必要となる。
一方、3Dプリントによるカーボンフレームは、低価格かつスピーディーに生成が可能になるのだという。ロボットアームを用いて素材を積み重ねる3Dプリントなら、複雑な形状の部品もお手の物。AREVOによれば、3Dプリント技術を使う場合、フレームの製造費は300ドルしかかからないとのことだ。
現状、AREVOによるバイクパーツの販売計画は明かされていないが、やがて大手の自転車メーカーが3Dプリントによるカーボンフレームやパーツの製造に踏み出す日は近いのかもしれない。