内閣府のWebサイトから、「恋人作るより風俗嬢」というWebサイトにリンクが張られている――5月9日、こんな情報がネットを駆け巡った。
内閣府がかつて運営していたWebサイトのドメインが失効した後、第三者がそのドメインを再取得し、新たにサイトを設置したことが原因。外部から指摘を受けた内閣府は9日昼、問題のリンクがあったページを削除した。「対応が後手に回り、申し訳ない」と担当者は話している。
問題のリンクがあったのは、内閣府のプログラム「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)の2015年のシンポジウムを紹介するページで、専用の特設サイトにリンクを張っていた。特設サイトの運営は博報堂が担当。内閣府のサイトの外にドメインを取得して構築し、シンポジウムの開催案内や報告などを掲載していた。
特設サイトの運営は既に終了しており、博報堂は2017年度中にサイトのドメインも手放した。ドメインを手放す旨は、内閣府に事前に連絡しており、連絡を受けた内閣府は、このドメインを含むURLを、内閣府のサイトから順次、削除したという。だが、削除漏れがあったことが今回の問題につながった。
一般的に、過去に使われたことがあるドメインは、まったく新規のドメインよりも検索で有利になるため、検索上位を狙う事業者などが再取得することが多い。ドメインの登録者を調べられる「Whois」によると、このドメインは2017年12月に第三者が取得。その後、「恋人作るより風俗嬢」という風俗体験記サイトがこのドメイン下に構築され、運営されていたようだ。
5月9日、「内閣府のサイトから風俗サイトにリンクが張られている」とネット上で話題に。内閣府も一般の人から連絡を受け、問題のリンクがあったページを9日昼ごろに削除するとともに、問題のドメインが含まれるURLが他にないか、再チェックしているという。担当者は「対応が後手に回り、申し訳ない」と話している。
内閣府のWebサイト運営をめぐっては、国民の意見を募る「国政モニター」のWebサイトにヘイトスピーチが多数掲載されているとネットで物議をかもし、内閣府が5月2日、サイトの公開を取りやめたばかり。
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