ITmedia NEWS > 読む前に新刊本を売りに出す!? 「フリマアプリ」で...

読む前に新刊本を売りに出す!? 「フリマアプリ」で想定外の新たな消費行動続々 (1/3)

» 2018年05月31日 07時13分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 フリーマーケットアプリを手掛ける「メルカリ」は4月中旬、「消費変貌“売ることを前提にモノを買う” フリマアプリ時代の消費行動とは」と題したセミナーを東京都内で開催した。セミナーではフリマアプリをめぐる調査の結果が公表され、小泉文明社長と慶応大大学院経営管理研究科の山本晶准教授の対談などが行われた。拡大したフリマアプリ市場が消費者の行動に変化を及ぼしている現状や、新刊本を読み終わる前にメルカリに売りに出すという運営側も驚くような使い方が次々と生まれていることなどが明らかにされた。

画像 「メルカリ」では、トイレットペーパーの芯も出品されている(寺河内美奈撮影)
画像 メルカリの小泉文明社長(左)と慶応大大学院経営管理研究科の山本晶准教授=4月、東京都渋谷区
画像 慶応大大学院経営管理研究科の山本晶准教授が説明したフリマアプリをめぐる調査結果のスライド=4月、東京都渋谷区

 「買い物に影響を与えるのは価格や品質などいろいろな要素があるが、そこへ次に売るときの価格がいくらなのかという新たな要素が加わった」

 セミナーの冒頭、山本氏は自ら監修した、フリマアプリをめぐるインターネット調査の結果を説明。フリマアプリ利用経験のある20~60代のうち、「新品購入前にアプリで売値を調べた」経験があると回答した割合は54.6%だったことを紹介。商品の再販価格が購買行動に影響を及ぼしていると分析した。

 山本氏は、フリマアプリの利用者と非利用者に中古品への抵抗をたずねた設問で、20代の半数以上が抵抗を感じないと回答したことも紹介。「これまでマーケティングの教科書では、消費者が買うものイコール新品だった。ところがフリマアプリの登場によって、消費者が買う商品に中古品という新たな選択肢が加わったといえる」と指摘した。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2018 Sankei Digital All rights reserved.

- PR -

Special

- PR -

デュアル水冷を採用しつつ、最新CPUの第2世代Ryzenを搭載したゲーミングPC「G-Master Hydro X470A」

京都大学が導入した長期保存システムはオンプレとクラウドの“ハイブリッド”が実現の鍵に。そして、データ保存システムを通じて得られるイノベーションとは?

“常時HTTPS化”はシステム管理者にとって無視できないトレンドの1つ。サーバ証明書の選び方から導入までを完全解説。

「人事の評価項目にはないけど、いつもありがとう」──そんな行動が社内評価につながるとしたら……? LINE WORKSと連携する人事評価ツールが登場。実際に試してみた。

Special

- PR -