化繊かダウンか悩ましい…
寝袋、どんなものを使っていますか? 最近はキャンプでもダウンの寝袋が主流になってきているようですが、化繊とダウンでは何が違うのかご存知でしょうか?根強く人気のある化繊の寝袋。何が魅力なのか、メリット・デメリットと言われている部分は本当にそうなのか、比較して検証してみました!
こんな人におすすめ!
・寝袋の購入に悩んでいる・化繊は大きいし重いものだと、思い込んでいる
・安い買い物で済ませたい
メリット・デメリットをちゃんと考える
イスカの代表的な寝袋で比較
今回は、化繊とダウンの両方のラインナップをそろえるイスカから「エア450X(ダウン)」と「アルファライト700X(化繊)」を比較して検証していきます。両アイテムとも、マイナス6度まで対応し、3シーズンの使用ができるということで、スペック上の暖かさは互角。
化繊は「重くて大きい」 ⇒ キャンプで気にする大きさではない?
それでは、まずは重さと大きさの比較から。それぞれのスペックは次の通りです。●エア450X : 840g / φ16×32cm
●アルファライト700X : 1230g / φ19×35cm
スペックを比べてみると、一般的な化繊のデメリットとして言われているように、化繊の寝袋の方が、390g重く、大きさも一回り大きいです。
ただ、車で移動するキャンプでの使用を考えれば、そこまで大きな差ではありませんね。
さらに、ダウンのエアにイスカの「ゴアテックスシュラフカバー ウルトラライト」をつけると、重さは+380gと、化繊との差はたったの10gに!
この場合の収納スペースは化繊の方が小さいくらいです。
化繊は「濡れに強い」 ⇒ 濡れることがそんなにない?
濡れても保温性が失われないのは化繊の寝袋のメリットの一つ。では寝袋が濡れる可能性はどういった時でしょうか?うっかり飲み物をこぼすことがなければ、結露による濡れの可能性がもっとも高いと考えられます。
では結露の原因とは? それはテント内と外気温との差によるもの。つまり温度差が少ない夏のシーンでは、秋冬と比べて結露が少ないので、結露による濡れの可能性はグッと低くなります。
使用するシーズンによっては、「濡れに強い」という化繊のメリットもそれほど優位ではないと言えるかもしれません。
化繊は「手入れが楽」 ⇒ 3年に1度しか洗濯しない?
化繊は洗う時に普通の洗剤で洗える上に洗濯機の使用もOKです。その点ダウンは専用の洗剤が必要で洗濯機はNG。たしかに化繊の方が手入れの仕方は楽です。ただ、洗剤を使ってしっかりと寝袋を洗うタイミングは30~50泊程度が目安。それは化繊もダウンも変わりません。
年に10泊しても、化繊メリットの恩恵にあずかれるのは、3年に1度。寝袋を洗う機会で考えると、「洗える」というメリットも大きな強みにはなりません。
と、ここまでの検証だと化繊とダウンに大きな違いはないように思えますが、最大のポイントは別にあります!
嬉しいのは値段だった!!
今回比較した「アルファライト700X(化繊)」は15,000円、「エア450X(ダウン)」は36,000円となんと倍以上! これだけ違うと家族分×3つを揃えた場合、その差は6万3千円……! テントが買えちゃうお値段ですね。「コスパ」こそが、化繊の寝袋、最大の魅力といえるでしょう。
「使用イメージの想定」が重要!
一般的に言われている化繊とダウンのメリット・デメリットは間違いではありません。ただ、スペックを細かく比較しつつ、使用するシーンまでイメージすることで、自分にとって本当にメリットなのか、デメリットなのかが見えてきますね。
おすすめ化繊寝袋!
今回比較したイスカの化繊寝袋や、他にもおすすめのアイテムをご紹介します。イスカ アルファライト 700X
今回比較した化繊の寝袋。ゆったりとした足元、上部に余裕をもたせた3D構造のシルエットなど、細部までこだわったつくりが特徴です。-生地:表/ポリエステル100%
-裏/ポリエステル100%
●平均重量:1230g中わた:700g(Micro Lite(TM))
●最大長:81(肩幅)×203(全長)cm
●収納サイズ:φ19×35cm
●カラー:ブルー
春の北海道の1900mで使用。マイナス2度の中での使用でしたが大丈夫でした。ヒートテックとタイツで快適に寝る事が出来ました。思っていたより温かいです。
出典: Amazon
モンベル バロウバッグ #2
モンベル独自のスーパースパイラルストレッチシステムのおかげで寝心地のよさは抜群! 空気が移動する隙間もほとんどないため、高い保温性もあり。●重量:1,460g(1,554g)※( )内はスタッフバッグを含む総重量。
●カラー:サンフラワー(SUF)
●サイズ:R/ZIP、L/ZIP ※R/ZIP:右ジッパー、L/ZIP:左ジッパー
●収納サイズ:φ20.5×41cm(10.8L)
●コンフォート温度:2℃
●リミット温度:-4℃
●適応身長:~183cmまで
コールマン コルネットストレッチⅡ
手足を出せるのが便利! 寝ながらスマホもいじれちゃいます。寒いときには、そのまま着て動けるので車中泊、テントの中でも外でも◎冬のおでかけの味方です。●使用時サイズ:約205×67〜84cm
●収納時サイズ:約ø45×25cm
●重量:約1.6kg
●材質:表地/ポリエステル 裏地/ポリエステル 中綿/ポリエステル
●付属品:収納ケース
とても暖かく、5月はじめに外で使ったが、結構暑くて脱ぎました。冬は0度なら大丈夫だと思います。横に手を出せるファスナーが着いているので便利です。
出典: Amazon
ロゴス ウルトラコンパクトアリーバ・-6
収納時にはなんと手のひらサイズになり超コンパクト! どうしても荷物が多くなりがちなアウトドアには有難いですね。それでも適正温度目安-6℃までで暖かく、丸洗いも、もちろんOK。●適正温度目安:ー6℃
●サイズ:(約)80×210cm
●収納サイズ:(約)19×38cm
●圧縮収納時:(約)20×31cm
●素材:
-[表素材]モイスポリウルトラライト
-[肌面素材]モイスポリウルトラライト
-[中綿]ダイナファインファイバー
春先から秋までの車中泊、キャンプ用に購入しました。防寒衣類と組み合わせれば寒さは大丈夫です。ダウンのように中身が飛び出さないし、洗うことが出来るのもいいと思います。
出典: Amazon
化繊の寝袋も調べてみるとコスパよし!
寝袋を一度購入すると、そうそう買い替えはしませんよね。一般的に言われているメリット・デメリットだけで判断するのではなく、ご自身の予算や使うシーンをよく考え、購入前に比較検討をしてみてくださいね!マットは何にしますか?
寝袋と合わせて揃えたいマット。こちらも用途に合わせて最適なものを選びましょう!Do smart outdoor shopping with chemical fiber sleeping bag !
化繊の寝袋でキャンプの買い物を賢く!