正常な便が70~80%が水分だとすれば、下痢は80%以上が水分のシャバシャバとした泥水状の便になります。
大腸での水分吸収がうまくいかず、多くの水分が便と一緒に排出されてしまうのです。
下痢が続くと、吸収したかった栄養素や水分まで流れ出てしまい、体にも不調が出てきます。この記事では、辛くてコントロールしづらい下痢改善用のサプリを、ランキングでご紹介していきます。
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乳酸菌サプリで下痢改善に向いている人
下痢が起きると、薬を飲んで止めたり、おさまるのを待ったりするのが一般的だと思います。
しかし、体質的に下痢をしやすく、ちょっとした刺激で腹痛を伴う下痢が起きることが多い人は、そもそも腸内環境が悪く、悪玉菌の割合が多くなっている可能性も考えられます。
腸内環境が悪い人こそ向いている
悪玉菌が増えると、腸は敏感になり、ちょっとしたストレスやお腹によくないものを食べただけでも下痢になってしまうのです。
冷たい飲み物を少し飲んだだけでお腹を壊してしまったり、大勢の前で話すことがストレスとなって下痢をしてしまったりする人には、乳酸菌サプリメントが向いていると言えます。
乳酸菌サプリで腸内環境を整えることで、少しの刺激で起こる下痢や軟便を改善していくことができます。
腸内環境を変えられるのは乳酸菌サプリ
普段の食生活に気を付けることで、腸内環境を良くすることもできます。しかし、下痢を起こしやすい人は、すでに悪玉菌の勢力が勝ち、善玉菌が絶望的に少ない状況です。
この形勢を逆転するためには、サプリメントを活用して腸内細菌のバランスを整えていくことがおすすめです。サプリメントは薬と違い、副作用がなく穏やかに効果が出るものです。毎日続けて摂取することで、少しずつ下痢しにくい体に近づけ、改善していくことができます。
他の方法はダメ?
乳酸菌を摂取する他の方法としてはヨーグルトや乳酸菌飲料もありますが、あまりおすすめできません。
なぜなら、下痢体質の人には乳糖不耐症と言って、乳製品でお腹を壊す人が多いためです。また、乳酸菌サプリに含まれている乳酸菌の量と比較すると非常に少なく、効率が悪いのです。
下痢体質で積極的になれず、行動の範囲が狭まってしまっている人は、乳酸菌サプリをぜひ飲んでいただきたいです。
下痢を改善する乳酸菌サプリメントの選び方
下痢の改善を目的として乳酸菌サプリを選ぶ際に、良し悪しを見極めるポイントが3つあります。
それが、腸内環境に合った菌を含み、添加物に下痢を誘発する成分がないこと、そして飲み続けることができるかどうか、確認することです。
腸内環境に合った菌か
乳酸菌サプリ商品が世の中にあふれているのは、乳酸菌自体の種類の多さも理由の一つです。
その中から、自分の腸内環境、腸内細菌と相性が良く、手を取り合って活動できる菌を選ばなくてはいけません。腸と相性の良い菌は、人それぞれ違います。まずは飲んで試してみて、自分に合ったものを探すのが一番です。
ただ、大腸の善玉菌の99.9%はビフィズス菌というY字型の菌が占めていますので、ビフィズス菌が配合されているサプリがおすすめです。
生きたまま届いて腸に定着してもらうことがベストですが、死んだ菌でも、今いる善玉菌のエサになって腸内改善に役立つことが研究データで証明されています。
そして、1種類の乳酸菌だけでなく、複数の乳酸菌を配合したサプリメントのほうが、自分に合う確率が高くなります。
選んだサプリメントの菌が自分の腸内環境に合っているかどうかは、2週間~1ヶ月試してみて、健康なお通じを出せるようになったら、良いということになります。
添加物に問題がないか
菌もさることながら、サプリメントの添加物に問題がないかどうかも確認が必要となります。
下痢体質の場合、原因は様々なことが考えられますが共通して言えるのは、腸内環境が良くないということです。よけいな添加物や着色料で、逆に腸内環境が悪化することもありますから、サプリメントには極力添加物が入っていないことを確認しましょう。
アレルギー原因物質が入っている可能性もありますので、食物アレルギーをお持ちの方は必ず確認してください。
また、サプリメントに人工甘味料が入っていることもあります。
人工甘味料 |
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サッカリン、チクロ、ソルビトール、スクラロース、キシリトール、パラチノース、エリスリトール、アラビノース、アセスルファムK,マルチトール、トレハロース、ステビア、アスパルテーム |
カロリーを抑えながらサプリメントの味を整えるために人工甘味料は使用されます。人工甘味料は、腸から水分が吸収されにくくなり、下痢を起こします。下痢改善用のサプリメントで下痢を起こすなんて本末転倒ですから、必ず確認をしましょう。
続けられる価格と形状か
乳酸菌サプリは、毎日飲み続けてこそ、腸内環境を整えて下痢を改善することができます。ですから、続けて購入できる価格なのか、そして摂取するのが億劫にならない形のサプリなのかも確認しておきましょう。
おすすめの乳酸菌サプリメント
それでは、
- 腸内環境に合った菌か
- 添加物に問題がないか
- 続けられる価格と形状か
という3つの条件から判断し、おすすめの乳酸菌サプリをランキング形式でご紹介していきます。過敏性腸症候群を含む慢性的な下痢の改善にお役立てください。
第1位 ヘルスエイド・ビフィーナEX
ビフィーナEXは、便通改善の機能性が認められているビフィズス菌ロンガム種を配合した乳酸菌サプリです。2週間の服用で善玉菌が増加し、腸内改善に至ったという臨床データもございます。
三層構造の特殊カプセルを使用し、胃酸に弱いビフィズス菌を生きたまま大腸に届けることができます。オリゴ糖は善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善をアシストします。
小腸で働くガセリ菌やフェカリス菌も加わり、腸全体を優しく整えてくれます。口コミでも、下痢体質が改善したなどの報告が多々あります。人気のサプリメントです。
第2位 乳酸菌革命
乳酸菌革命は、ビフィズス菌やラブレ菌、ガセリ菌などの有名どころの菌を16種類配合したサプリメントです。菌の種類で言えば、一番多いと言えます。
菌の種類が多いということは、その分腸内環境を整えて、下痢しやすい体質を改善するチャンスが広がっているとも言えます。配合の菌が多いので、他の乳酸菌サプリで効果が実感できなかった人におすすめです。
耐酸性カプセルを採用し、消化液を経ても菌が死滅しないように設計されたサプリです。
第3位 乳酸菌EC-12
久光製薬から販売されている乳酸菌サプリで、1兆個もの乳酸菌を摂取できます。乳酸菌EC-12は非常に小さい菌体で、腸のパイエル板に取り込まれ、免疫力を活性化します。
乳酸菌EC-12は大腸の善玉菌(ビフィズス菌)のエサとしても優秀で、2週間の摂取でみるみる善玉菌の占有率が上昇したデータがあり、下痢対策で腸を整えたい人に相応しいものです。食物繊維、オリゴ糖も配合されていますが、オリゴ糖は牛乳由来なので、乳製品アレルギーの方は飲めません。
第4位 善玉菌のチカラ
大ブームとなったカスピ海ヨーグルトを構成するクレモリス菌FC株をサプリメントにしたものです。独特のねばり成分EPS多糖体を作るクレモリス菌FC株は、大腸まで生きて届き、腸内フローラのバランスを整えます。
5週間の継続摂取で善玉菌量はアップして腸を安定させることができるので、下痢予防になります。便の硬さを調整する食物繊維と、大腸がん予防効果のあるカルシウムを配合し、腸からの健康をサポートします。
第5位 カゴメ植物性乳酸菌ラブレ
野菜ジュースでお馴染みの、カゴメから販売されている乳酸菌サプリです。国内初のフリーズドライ製法で、生きたままのラブレ菌100億個以上をカプセルに閉じ込めています。
ラブレ菌は植物性乳酸菌で日本人との相性が良く、腸で生き抜く力に優れた菌です。動物性乳酸菌であまり効果を実感できなかった方におすすめのサプリメントです。
第6位 生命の乳酸菌
特殊製法で作られたコーティングカプセルを採用し、飲みやすいサプリメントです。1粒に乳酸菌7種類、346億個配合されており、菌の種類も配合量も、圧倒的に多いサプリメントなんです。
胃酸や体温からガードされて腸に届くので、乳酸菌で下痢対策したい場合にピッタリです。初回購入は実質無料なので、気軽な気持ちで試せるところもオススメです。
第7位 花菜の選べる乳酸菌
2種類のサプリメントを使って違う乳酸菌を送ることで、腸を飽きさせない新発想の乳酸菌サプリメントです。胃酸に強い乳酸菌を使用しています。
どの菌を摂ればよいのか分からない、少ない種類の菌が入ったサプリメントでは効果が得られなかった、という人にオススメです。
第8位 ラクテクト
★京都のしば漬けから発見されたプロテクト乳酸菌を配合 ★溜め込みがちな毎日を変えたい人に ★侵入したものを働かせないことで、防ぐ力をアップ |
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価格 | 4,968円 |
送料 | 無料 |
主成分 | プロテクト乳酸菌 ラクチュロース フコダイン ラクトフェリン |
形状 | タブレット |
原材料 | ラクチュロース、マルチトール、乳酸菌、フコイダン含有メカブ抽出物、HPMC、ビタミンB1、ラクトフェリン、酸化ケイ素、ビタミンB6、ビタミンB2、着色料(酸化チタン)、ステアリン酸Ca、タルク、グリセリン、増粘剤(アラビアガム)、光沢剤 (原材料の一部に乳成分を含む) |
成分 | 3粒(930mg)あたり 熱量/2.28kcal たんぱく質/0.07g 脂質/0~0.02g 炭水化物/0.80g ナトリウム/0~2mg 食塩相当量/0~0.01g カリウム/1mg未満 リン/1mg未満 |
サントリー独自の成分が際立つサプリメントです。京都の伝統食材しば漬けから発見されたプロテクト乳酸菌を配合し、侵入したものを働かせない力があります。
ビフィズス菌を増やすラクチュロース、バリア機能に優れたフコダイン、母乳に含まれるタンパク質など、乳酸菌の他にも健康成分が入っています。
ただ、人工甘味料や着色料、光沢剤などの成分で、お腹が緩くなる可能性がありますので、下痢体質改善サプリとしては下位になりました。
第9位 森永ビヒダスBB536
森永ビヒダスBB536には、健康な乳児から発見されたヒト由来のビフィズス菌BB536が含まれています。酸に強く、生きて大腸まで届きます。2週間の服用で、排便回数の増加が確認されています。
善玉菌として腸で働くので、下痢になりにくく、ぶれない腸を手に入れることができます。
第10位 DHC 届くビフィズス 30日分
★ビフィズス菌200億個を摂取可能 ★働き方の違うビフィズス菌3種類を使用 ★腸まで届くpH応答性パウダー配合 |
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価格 | 初回1,543円 |
送料 | 500円 |
主成分 | ビフィズス菌 200億個 |
形状 | カプセル |
原材料 | ビフィズス菌末(澱粉、ビフィズス菌乾燥原末)、乳蛋白消化物、アルギン酸Na、炭酸Ca、リン酸Ca、ゼラチン、着色料(カラメル、酸化チタン)(原材料の一部に乳成分を含む) |
サプリメントでお馴染みのDHCから発売されているサプリメントです。3種類のビフィズス菌を使用し、1粒で200億個摂取可能です。
ただ、DHC系のサプリメントは、調整剤や着色料が多く使用されているので、体にとって負担になりかねません。そしてpH調整パウダーは、消化液のpHを操作するわけですから、ビフィズス菌を生かすために体の働きを変えてしまうことになります。
下痢を悪化させることにもつながる可能性がありますので、容量を守って服用する注意が必要です。
乳酸菌サプリの効果を更にアップする方法
おすすめのサプリメントは沢山ありますから、どれから始めるのが良いのか迷ってしまうと思います。
人によって腸内環境は大きく違い、間違いのないサプリメントというのを断言することはできません。ですから、まずは飲み始めることが大切で、体の反応を見てみましょう。
サプリメントは食品ですから、すぐには結果がでません。おおよそ2週間~1ヶ月は飲み続け、お腹の調子を観察してみてください。変化がなかったら、あきらめて別のサプリメントに移りましょう。
胃酸の影響を少なくするために、食後に飲むことをおすすめします。ただ、しっかり耐酸性加工されているサプリメントがほとんどですから、タイミングはそれほどこだわらなくて大丈夫です。
タイミングよりも、一日の摂取量を守って毎日飲み続けることが、一番の下痢対策になるでしょう。
下痢になったときはどうしたらいいの?
下痢になってしまったときは、消化のよい食べ物と、下痢になりにくい食べ物で体をならしていきます。
そして、下痢をすることは、大量の水分を失ってしまうということになります。脱水症状になってしまう可能性もありますから、しっかりと水分補給をしておいてください。
お腹を刺激しない常温のスポーツドリンクや、経口補水液などは吸収しやすいのでおすすめです。
下痢の原因と改善方法
そもそも下痢とは、何らかの原因で腸の機能低下が進み、腸の消化が十分でない場合や、腸内の水分量が増えることで起こります。蠕動運動が活発になりすぎ、健康的な便でなく、水のようなシャバシャバした便になるのです。
ウイルスや細菌が原因である急性の下痢は、半日~1日絶食し、腸への負担をかけないことが大切です。
問題は慢性的な下痢で、下痢が何日も続く人の原因と解消法をお伝えしていきます。
腸内環境
腸には、沢山の菌が棲みついていて、大きく善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分類されます。
善玉菌は、悪玉菌の活動を抑えて腸の活動を促すので、私たちの健康に役立つものです。反対に悪玉菌は、有害物質を産み出して腸内環境を悪化させます。日和見菌は、善玉菌か悪玉菌の優勢な菌に味方して働きます。
この3種類の菌のバランスを保つことで、腸は正常に活動することができます。しかしこの菌バランスは、日々のストレス・食事・習慣など、ちょっとしたことで変化して崩れてしまうもろいものです。
悪玉菌が優勢な状態になると、悪玉菌の作り出す有害物質が腸壁から体内に侵入しないための防護策として、腸内の水分量を増やす作用があり、下痢や軟便になりやすい体質になるのです。
お腹を壊しやすくなり、肌荒れ、肩こりなどの原因にもなります。
日常生活の中で腸内環境を気遣うことを習慣にすることで、正常な腸内環境を維持しやすくなり、下痢の改善につながります。
更に大腸の悪玉菌が増えると、本来は少しの乳酸菌だけが住み着く小腸に、悪玉菌が侵入してくることがあります。そうすると、小腸に異物が入ってきたと見なし、下痢を起こして押し流そうとするのです。
こういった側面からも、乳酸菌サプリで腸内フローラのバランスを整えておくことが下痢対策につながることが分かります。
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食べ物
下痢を起こしやすい食べ物もあります。日頃、何気なく口にしていたものが下痢を引き起こしている可能性もありますから、食生活も見直してみましょう。
刺激の強いもの
辛い、酸っぱい、熱いなどの刺激が強い食べ物は、腸への刺激も強いものです。カフェインやアルコールなどの成分も刺激になります。
腸が刺激されると、蠕動運動が活発になりすぎて下痢になってしまうことがあります。
冷たいもの
冷たいものを飲み過ぎると、お腹が冷え、腸の働きが弱まってしまうことがあります。その結果腸の水分調整機能がうまく働かず、下痢になります。
人工甘味料
低カロリー製品や、シュガーレスと表示されたお菓子に配合されていることの多い人工甘味料は、小腸で吸収されないままに大腸に到達して、下痢を引き起こすことがあります。
牛乳
牛乳に含まれる乳糖は、日本人の75%が分解できない糖質で、乳糖を受け付けない体質のことを乳糖不耐症と言います。乳糖を分解する消化酵素を持っていないので、消化不良を起こして下痢になるのです。
他の乳製品でも乳糖は含まれていますが、チーズやヨーグルトは発酵という生産過程を経ているので、乳糖が分解されて量が減っています。特に牛乳は強い下痢を引き起こしますので注意しましょう。
硬水
マグネシウムを多く含んでいる水のことを、硬水と言いますが、硬水もお腹を壊す原因になるものです。
マグネシウムには、腸内の浸透圧を上げる作用があり、便秘薬の主成分にもなっています。硬度300以上の硬水は飲まないようにしましょう。
抗生物質
風邪などで処方される抗生物質には、殺菌作用があります。腸内の悪玉菌だけでなく、善玉菌の両方を殺菌してしまうのです。
腸内環境を整えてくれていた菌も殺してしまうので、お腹の調子が悪くなります。抗生物質と一緒に整腸剤を処方してもらい、飲み終わったら乳酸菌サプリを使って腸内細菌のバランスを元通りにしてください。
アレルギー
アレルギー原因物質を摂取することで、下痢が起こることがあります。アレルギーには、対象物を摂取してすぐに症状が起こるものと、しばらくしてから症状に出るものがあります。
自分で把握できていない場合もありますから、思い当たることがありましたらアレルギー検査を受けましょう。
病気
上記のような原因を取り除いても下痢が続き、発熱・嘔吐など別の症状も見えてきた場合は、病気の可能性もありますので病院を受診してください。
大腸がんや、潰瘍性大腸炎などの重い病気の初期症状として下痢になることもあります。
ストレス
人間の体には、交感神経と副交感神経の二つからなる自律神経があり、腸の活動をはじめとして様々な働きを制御しています。
ストレスは自律神経の働きを乱して、2つの自律神経のバランスが崩れることで、正常な腸の活動ができなくなってしまいます。
その結果、下痢などのお腹の不調が出てくるのです。悩みを抱え込む傾向のある人や、まじめな性格の人は気をつけましょう。
睡眠リズムや運動不足などの生活習慣
睡眠リズムや、食事の食べる時間などの生活リズムを整えることも大切です。
できる限りでいいので、同じ時間に睡眠やリラックスタイム、食事の時間を設定することで、腸の動きも規則正しくなります。
リズムが崩れると下痢として不調が出てきます。健康的な消化のため、リズムを整えましょう。
そして適度な運動習慣は、筋力を鍛えることになり、腸の運動にもなります。腸の動き低下のためにも、軽いウォーキング運動から始めてみましょう。
生理
女性特有ですが、月経の周期と共にホルモンバランスが変化して、下痢になることもあります。
生理中は子宮の収縮を促す、プロスタグランジンというホルモンが分泌されますが、これが腸の収縮も促進するので、下痢気味になるのです。
生理が終わると自然に下痢はおさまりますので心配ありませんが、生理中のストレスが腸内環境の悪化につながることもありますので、ゆっくりと待つことも必要です。
冷え症
慢性的な冷え症になると、お腹が冷えて、腸の蠕動運動が激しくなり、下痢を誘発しやすくなります。
意外にも夏場は、冷たい食べ物や水分を摂り、冷房の当たり過ぎもあって冷えの進む季節です。お腹を冷やさないように、食事の温度と体温調節できる服を用意しておき、気をつけましょう。
過敏性腸症候群と下痢
若い働き盛りの年齢の男女が発症しやすい、過敏性腸症候群(IBS)という病気があります。
通勤中や商談の途中、受験前など、ココイチというところでお腹を壊し、トイレに駆け込むという状況が起きます。
腸には特に疾患がなく、主に強いストレスで自律神経が乱れ、腸の悪玉菌が増えて起こるとされています。
まずはストレスの緩和に努め、心を落ち着かせることが大切です。同時に、腸を整える活動をしていくことが必要です。
腸の善玉菌が活動的になると、心を落ち着かせる神経物質セロトニンやドーパミンの分泌も活発になり、精神的な安定につながるのです。
過敏性腸症候群の患者が、乳酸菌の摂取で症状をよくすることに繋がるというのは、日本消化器病学会でも発表されています。
過敏性腸症候群の治療
器質的障害を伴っていないため保存的治療が行われます。その中心は生活習慣の改善と食事療法、消化管運動機能調節薬を中心とした薬物療法が中心となります。食事は夜間の大食、刺激物や脂肪分の多いものは避ける必要があります。特定の食物で症状が起きやすい人は、それを避けることで改善が期待できます。また、線維質の多い食品や乳酸菌食品を意識して摂取することで症状が軽快することもあります。
乳酸菌サプリを使って腸内環境を整えること、少しの意識で生活リズムもかえていくことが大切です。
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子供の下痢の対処法
忘れてはいけないのが、子供の下痢の問題です。年齢で状況は変わりますが、乳児期にかかりやすい胃腸炎などの病気や、大人と同じくストレス性の下痢が起こる可能性も否めません。
子供の下痢は、特に下痢による脱水にご注意ください。水分補給ができているのか、大人がしっかりと監督しなくてはいけません。
子供にも、緊張や環境変化によるストレスでお腹を壊すことがありますから、心のサポートをしてあげましょう。子供も、乳酸菌サプリで腸内環境を整えることは、腸内だけでなく自律神経を整えてストレス性の下痢予防になります。
腸内環境を良くするならサプリと市販の整腸剤どっちがいい?
腸に乳酸菌などの善玉菌を送って腸内環境を整える方法には、乳酸菌サプリメントの他に、整腸剤があります。
有名どころで言えば、新ビオフェルミンSやザ・ガードコーワなどが整腸剤です。
どちらも乳酸菌やビフィズス菌が主成分で、腸を整えるという目的は同じなのですが、やり方が異なります。
整腸剤で善玉菌を送る方法として一般的なのは、善玉菌と一緒に胃酸を中和する成分を配合し、胃酸で善玉菌が死滅する数を減らして届けるというものです。
胃酸が強酸なのは意味があってのことで、外部からの異物を胃でシャットアウトし、消化酵素を活性化するためのものです。ですから、胃酸を中和することは、そういった働きが阻害されてしまう可能性があるのです。
サプリメントであれば、あらかじめ胃酸では死なない菌や、耐酸性のカプセルを使用していますから、消化に影響なく届けることができます。
サプリメントで地道に整えていくことをおすすめします。
腸内環境を良くすると下痢改善以外にもこんな効果が
乳酸菌サプリメントを習慣にし、生活リズムなどを整える努力を続ければ、腸の細菌の生態系が良くなります。
すると下痢を起こしにくくなりますが、最新研究ではお腹の調子が整う他にも、体内の病気防止や、免疫力アップなど、多くの健康に効果があることが分かっているのです。
免疫力アップ
免疫とは、体を病原体から守る防衛システムのことです。NK細胞やマクロファージ、樹状細胞など、沢山の形状の免疫細胞が存在し、軍隊のように連動しながら病原体を撃退します。
免疫を作る免疫細胞は腸に集中しており、腸内善玉菌の強さは、免疫の強さに深く関係することが分かってきました。
アレルギー制御
免疫の誤作動で、本来害のないものに対して攻撃し始めるアレルギーですが、善玉菌は、免疫力を強化するだけでなく、免疫に判断能力を持たせることができます。免疫が暴走しないように制御をかけられるようになるのです。
太りにくくなる
腸内環境が整うと、中性脂肪値を下げたり、メタボを抑制したりする効果があるという報告は増えてきています。
善玉菌が産出する短鎖脂肪酸は、脂肪の吸収ブロック効果があり、腸内細菌の構成で太りやすい、痩せやすい体質が決まるということが分かってきているのです。
まとめ
慢性的な下痢には、まずは水分補給を行い、次に善玉菌補給をして腸の調子を整えることが、解決の糸口となります。
応急処置として、下痢に効くツボがありますのでご紹介します。
合谷(ごうこく) | 手の、親指と人差し指の根本にあるV字の骨から少し先端に向かったところのへこみ。そこから少し人差し指に寄ったところが合谷で、押さえると少し痛む。 |
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天枢(てんすう) | へその外側6センチにあるツボ。 |
ツボは神経が集中する場所で、うまく指圧できると即効性のあるものです。ストレスで起きがちな下痢のおまじない的な要素もありますから、覚えておくと良いでしょう。