米国の医師が自身のウェブサイトで販売するMP3形式の音声ファイルが物議をかもしている。というのも、そのサウンドトラックを聴くだけで下痢や頭痛、インフルエンザ、さらにはエボラ出血熱の症状にまで効果があるというのだ。この問題は現在、米「Newsweek」など多数のメディアで取り上げられ、大騒動に発展しつつある。

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画像は「Thinkstock」より引用

■聴くだけで病気が治るMP3

 スマートフォンやPCでMP3を聴くだけで病気が治る——そう主張しているのはカリフォルニア州ロスガトスの医師ビル・グレイ氏だ。彼は自身のウェブサイト「MD in Your Hand」で、頭痛や発熱、インフルエンザ、ペットの膀胱炎などに効果があるという23種類の音声ファイル「eRemedies」を1本5ドル(550円)で販売している。それぞれ13秒ほどのサウンドトラックで、所定のスケジュールに従って聴くだけで様々な体調不良や感染症に対応できるという。「eRemedies」は過去4年間におよそ500人が購入したとされ、販売サイトには購入者の喜びの声が多数掲載されている。

「eRemedies」という商品名を見てピンと来た方もいるだろうが、グレイ氏はホメオパシーを専門とする医師である。そう、この音声ファイルはホメオパシーの考え方に基づきグレイ氏が独自技術(特許出願中)によって作成したレメディ代わりの音声ファイル、つまり“デジタルレメディ”なのである。

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ビル・グレイ氏。画像は「MD in Your Hand」より引用


■波動を込めたデジタルレメディ

 ホメオパシーでは、身体の不調や感染症などの原因物質を繰り返し何度も希釈して作るレメディを治療に用いる。レメディに原因物質は一分子も含まれないが、「波動」や「パターン」が溶け込んでいるため効果があるものとされている。

 海外科学ニュースメディア「Science Alert」の記事によると、グレイ氏はレメディに含まれるある種の電磁波がホメオパシーの効果をもたらすと考えており、この電磁波を電気信号に変換して音声にしたのが「eRemedies」なのだという。今のところ販売されているのは23種類だが、サイト内のグレイ氏のプロフィールには、2014年に3人のエボラ出血熱の感染者を「eRemedies」で治療したと書かれている。

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