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副作用に人種差別はありません… 米女優の釈明に製薬会社が反論
2018年5月31日 5:57 発信地:ワシントンD.C./米国
【5月31日 AFP】ツイッター(Twitter)で人種差別的な投稿をしたとして主演ドラマを打ち切られた米女優のロザンヌ・バー(Roseanne Barr)さん(65)が、問題の投稿は睡眠薬のせいだったと釈明したことを受け、仏製薬大手サノフィ(Sanofi)は30日、自社の医薬品が人種差別を引き起こすことはないとする冷静な反論を展開した。
バーさんは問題の投稿で、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権で大統領上級顧問を務めたアフリカ系米国人のバレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)氏を猿になぞらえ、非難が殺到。米ABCテレビから主演の人気コメディードラマ「ロザンヌ(Roseanne)」を打ち切られ、自身の芸能プロダクション、ICMからも契約を解除された。
バーさんは夜間のツイッター投稿で、サノフィの睡眠障害治療薬「アンビエン(Ambien)」に言及し、「あの時は午前2時で、アンビエン(をのんで)ツイートしていた」と釈明。この投稿はその後削除された。
これを受けてサノフィはツイッターで直ちに反論し、「サノフィでは、世界中の人々の生活を向上するため、あらゆる人種、宗教、国籍の人が毎日働いています。すべての治療薬には副作用がありますが、サノフィの医薬品の中で、人種差別が副作用として知られているものは一つもありません」と説明。この投稿は瞬く間に話題を呼んだ。
バーさんは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を声高に支持し、これまでツイッターを使って極右的な見解を示したり陰謀説を唱えたりしていた。(c)AFP