*・更新終了したブログですが、国土交通省の自動車局審査・リコール課の担当氏に詳細な内容を伝える目的で、一連のブログを公開します。
アクティ・トラックの新車ブレーキ欠陥その後。
回転不良の原因がスピンドルナットのオーバートルク、そして走行中の異音がスプラッシュガードの取り付け(←これは販売店のミス)と原因特定&解決し、残るはブレーキの欠陥として訴え続けてきた方効き異常。
こちらも自費調査によって原因特定し、改善の兆しが現れました
新車時からブレーキの方効きが起きていたアクティトラックの助手席側ディスクローターは、このようにイン側のパッドとディスクが約半部しか接触しておらず左右のブレーキで摩擦力の立ち上がる過程において差が生じていたのです。
従ってブレーキの制動Gが大きくなるほどその差は顕著に現れ、助手席側ブレーキが摩擦飽和に達するのが早く、その結果ABSが助手席側に介入していました。
ところがディスクローターとハブナックルを交換(販売店作業)後は、以下のようにディスク裏側に出ていた異常摩耗の痕跡が表側に現れます。
ディスクローターとハブナックルの交換時には必ずブレーキのキャリパー脱着を伴うので、スピンドルナット同様販売店によるキャリパーの取り付けミスを疑いました。
自費調査ではボルト類を全て再利用し、傷が入っていたスライドピンもあえて再利用しています(理由は後述)。
ピストン抜去をしていない簡易オーバーホールですが、規定トルクを順守し組み直して暫く走行した結果がこちら……もう語るまでもありませんね?
後日改めて再利用不可部品やボルト等を全て新調して組み直しを行いますが、このようにパッドの当たり面が次第に改善されて、異常摩耗していたディスクは正常な運転席側と同様にディスク全体がパッドと接触しつつあります。
走行距離を重ねればディスク面はもっと馴染んで、効きの左右差も今より改善されていくでしょう。
「部品交換せず」キャリパー組み付け直しのみで結果が出たので、新車購入時から起こっていたブレーキ方効きの原因は、新車製造ラインでのキャリパー締結トルクミス、および販売店での修正作業時でも締結トルクミスによるいじり壊しの両方が発生していたと断定。
停止直前に介入していたABSもこのように、殆ど出なくなる所まで解消されつつあります。
制動中にキリキリ…と擦るような音がしているのは相変わらずですが、ブレーキの片効き欠陥に比べれば取るに足らない事象です。
欠陥箇所がブレーキ以外だったら自費調査まで踏み込んでいなかったと思いますが、自費調査で突き止めた欠陥の証拠を見せても、自費調査前の状態を正常と判断した本田技研の言い分が販売店の見解と言い切った、ホンダカーズ**・K店の店長。
この店長はユーザーの生命よりも自己の保身や利益が大事な人のようです。
この連中には何を言っても話が通じないのだと思うと虚しさだけが残りました……日本語が通じない生き物の相手に心底ウンザリした私です。
欠陥解析とは別で私が他に出来る事の準備だけは怠りなく用意しておこうと思います。
・追記
ディスク面がさらに馴染んで運転席側と同様、ほぼ均一にパッドが当たるようになってきました。
これがあるべき本当の正常な状態ですね。
前回記述しましたが、スピンドルナットの形状と締結トルクは2WDと4WD用でそれぞれ異なっており、さらに2WDはABSの有無でスピンドルナットが異なるなど、締結トルクミスの起こりやすい背景がありました。
しかしキャリパーのブラケットやスライドピンの締結トルクは、2WDも4WDも違いはありません……結局のところメーカーの新車製造ライン(厳密には当時の八千代工業四日市製作所)も、販売店の作業者も締結トルクを順守せず、テキトーに締める作業をしていたという事なのでしょう。
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軽トラック | 日記
Posted at 2018/04/20 19:12:22