今日は、家で見かける虫の中でもメジャーな、
湿気虫 チャタテムシについて、写真画像や駆除方法などご紹介します。
■チャタテムシの生態とは?
チャタテムシは単位生殖で卵を産むため、1匹だけですぐ産卵できて増えていく虫です。
チャタテムシの卵というのは、生まれてから10日間~20日間程度で孵化します。
しかも、一生の間に100個から200個の卵を産みます。これではかなり増えるわけです。
チャタテムシは丁度良い湿度と好みのエサがあれば5ヶ月くらいは生き延びます。
スポンサーリンク
発生場所は主に、
・掃除や換気をしていない押し入れやクローゼット
・お風呂場のバスタブのエプロンの裏
・食品庫の奥にしまって忘れていた玄米の袋
・詰みっぱなしの段ボール
等です。
つまり、気温が高く湿度も多い、梅雨の時期、掃除が滞っている場所には大発生している可能性があります。
ですが、夏場は気温を下げるのは難しいですよね。
となると、換気、掃除、除湿などの対策が効果的です。
■チャタテムシの画像
こちらがチャタテムシの画像です。
肉眼では、小さくて細長い白い粒にしか見えませんね。
昆虫ですので、拡大するとアリのような姿をしています。
これから拡大画像を掲載しますが、虫が苦手な方はご注意ください。
駆除方法はこちらのページでも掲載していますので、
画像を見たくない方は下の記事へジャンプしてくださいね。
⇒コナチャタテムシ 駆除方法や画像、白い小さい虫に注意!
それでは、チャタテムシの画像がこちら。
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
⇓
出典:https://www.jataff.jp/
肉眼だと白い粒のように見えますが、実際は茶色く半透明な体です。
チャタテムシの名前の由来ですが、茶色いことにあるかと思ったら違うようです。
しかも、この名前は江戸時代にはすでに存在していたというから、昔から人と関わりある虫なのですね。
チャタテムシの中には音を発する種類もいて、障子に止まって音を発すると、
「サッサッサッ」とまるでお茶を立てているような音がするそうですよ。
現代ではなかなか聞かれないかもしれませんが、夜などに聞こえるとなんだか恐ろしいですね。
■家でチャタテムシが生息している場所
チャタテムシは本棚に長い間置いてある、本の上のホコリの中にチャタテムシはいることが多いです。
これには「本シラミ」という別名もあるあります。
その他にも、エサとなるカビが生えやすい場所(台所の戸棚、お風呂、押し入れ)などにも発生している可能性があります。
■チャタテムシ 退治方法
これだけ卵を産んで増えていくチャタテムシ。
逆に考えると条件が悪いとすぐに死んでしまうため、子孫を残そうという弱い虫の生き残り術でもあります。
バルサンなどの燻煙剤やスプレー状の殺虫剤もよく効くので、一時的にはチャタテムシが居なくなったように感じるかもしれません。
しかし、10日もするとまたチャタテムシがぞろぞろ出てきます。
それは、チャタテムシの卵には殺虫剤は効果ないからです。
もし、薬剤を使うのであれば、孵化した頃合いの10日ほど経ったらまた使う、を繰り返したほうが効果的です。
スポンサーリンク
参考までに、プロの害虫駆除業者が食品工場で大量発生したチャタテムシの駆除に強力な燻煙剤を使用しましたが、効果なかったそうです。
しかし、今度は工場内の壁面に防カビ塗装を徹底的に施すと、チャタテムシの駆除に成功したそうです。
これは殺虫剤よりも、エサの元となるカビをなくした方が効果あるという裏付けになります。
チャタテムシを見つけたら、掃除をしてホコリをとり、風通しを良くしてから湿度を下げるというのが基本的な対策になるでしょう。
また、カビの生えていた所には、掃除の後に消毒用のエタノールをしみこませた布で拭いておくと、カビ防止になって、チャタテムシにも効果があります。
そして、チャタテムシは温度が25度以下、湿度が60%以下だと、孵化しても成長できないので、その条件にするのも1つの手かもしれません。
ちなみに、気温が0度だと3時間くらいで死んでしまいます。冬になると気温低下するため発生しません。
しかし、いくら冬になって「いなくなった」と喜んでも、暖かくなるとまたぞろぞろと発生します。
チャタテムシを完全に駆除することは難しいのかもしれませんね。
つまり、対策としては風通しを良くして湿度を下げ、掃除をしてエサの元となるホコリやカビが出てこないようにする、ということです。
チャタテムシが大発生する前にまずはエサのカビの発生を防ぐことを考えましょう。
梅雨時を前に部屋の掃除、乾燥、除湿は大事な対策です。
本棚の上にホコリをためないようにマメに掃除をする、じゅうたんは丁寧に立てに横に掃除機をかけてホコリをとりましょう。
除湿器などで乾燥する際は扇風機なども併用して部屋の中の通気をよくするようにすると効果的です。
チャタテムシを直接、掃除機で吸うのはNGです。
小さい虫なの通気口からでていってしまいます。
コロコロなどの粘着テープでとってしまい、その後はエタノール等のアルコールをつけた布で拭いておきましょう。
キッチン以外の場所でしたら、バルサン等の燻煙殺虫剤も効果的です。
チャタテムシは2週間くらいでまた出てくるかもしれません。
そのくらいでもう一度使うと良いでしょう。
何しろチャタテムシ対策には「通風」、「乾燥」、「掃除」が肝心です。
とってもとっても出てくるチャタテムシ・・・。手に負えないほど大発生してしまったチャタテムシ駆除は、害虫駆除業者等のプロへの相談・依頼をおすすめします。
そうすることで家自体の湿気対策やカビ対策など抜本的な問題がわかるかもしれません。
少しでもチャタテムシを見つけたら早めに駆除して気持ちよく過ごしたいものです。
スポンサーリンク