原発ダクトに穴 東海村長が批判
東海第二原子力発電所の中央制御室のダクトに2か所の穴が見つかった問題を受けて、東海村の山田修村長は29日の記者会見で「信頼に関わる根本の話だ」と述べ、事業者の安全管理態勢を厳しく批判しました。
おととし12月、島根原発2号機のダクトに腐食による穴が相次いで見つかったことを受けて全国の原発で行われた調査で、東海第二原発でも中央制御室の換気用のダクトに2か所の穴があったことが今月、明らかになりました。
穴は腐食によるものとみられ、事業者の日本原子力発電は、安全に関わる機能に異常はなくすでに補修を終えているとしています。
これについて東海村の山田村長は29日の記者会見で「ふだんの危機管理に対してどれだけ意識を持っているか、信頼に関わる根本の話だ」と厳しく批判しました。
そのうえで「チェック体制がどうなっているのか改めて事業者に対応を求めるとともに、今後、同じようなことがあれば安全確保の再徹底を申し入れたい」と述べ、今後、村内にある原子力事業者に対して申し入れを行うことも検討する考えを示しました。
この問題では、全国の7つの原発の合わせて12基で換気用のダクトに穴や腐食が見つかっていて、原発の安全管理態勢があらためて課題となっています。