4年ほど前のことだったと記憶していますが、在特会の会長として羽振りの良かった桜井誠氏が、沖縄へ行ってきたが沖縄県民は全員が米軍基地に賛成だと、僅か数日の沖縄滞在でそんなことを言っていました。
数日の滞在で全ての沖縄県民の意識を調査できるはずがなく、米軍基地反対の集会のなかに、ハングル文字や簡体字のプラカードがあったから、県外の労組の旗があったから、反対運動をやっているのは、韓国人や中国人や県外からやってきたプロ市民ばかりだ、だから沖縄県民はみんな基地に賛成なのだといった理屈でした。
ハングル文字や簡体字のプラカードよりも、県外労組の旗よりも、地元の市民団体のプラカードや地元の労組の旗の方が圧倒的に多い、地元の沖縄県民が参加していないはずがない、といった指摘が当然出て来ますがそうするとネットのなかでの桜井氏の取り巻きは、帰化人や中国系の人間が沖縄県民を装っているだけだ、翁長知事も中国系沖縄県民であり、祖国に日本を売り渡すために政治活動をやっているのだ、日本系沖縄県民は全員が基地に賛成している、などと論じました。
政治的な立場や思想は国籍や血筋によって決定される、在日外国人や韓国朝鮮中国系の帰化人は全員が反日思想を持っていて、旧祖国のために反日活動を行っている、日本人の血筋である人間が反日活動を行なうはずがない、本来の沖縄県民である日本系沖縄県民は全員が米軍基地に賛成している、とするのがネトウヨの桜井氏擁護論でした。
元は琉球国の人間だった沖縄の人たちを、中国系と日系に区分することそのものが無理な話です。中国系と日系の違いはどこで分かると質問されると、反日活動である基地反対運動を行なう者が中国系であり、行わずに基地に賛成しているのが日系である、それは中国人が反日思想に染まっていて、日本人であれば必ず愛国心を持っているという事実によって証明される、とするお得意の循環理論を使って証明されたことにしてしまいます。
ネトウヨの理論によれば、人の政治思想や政治的な立場は、国籍や血筋で決定されるとなっています。これだと個人の思想信条の自由選択は存在しないことになりますし、親子は必ず同じ政治思想を持つことになりますから、現実からの乖離が甚だしいのですが、いつの間にかネットの中では常識となっていて、反日的な言動をしているから在日外国人といった認定も、末期症状に来ている今の世では当たり前のように行われています。
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数日の滞在で全ての沖縄県民の意識を調査できるはずがなく、米軍基地反対の集会のなかに、ハングル文字や簡体字のプラカードがあったから、県外の労組の旗があったから、反対運動をやっているのは、韓国人や中国人や県外からやってきたプロ市民ばかりだ、だから沖縄県民はみんな基地に賛成なのだといった理屈でした。
ハングル文字や簡体字のプラカードよりも、県外労組の旗よりも、地元の市民団体のプラカードや地元の労組の旗の方が圧倒的に多い、地元の沖縄県民が参加していないはずがない、といった指摘が当然出て来ますがそうするとネットのなかでの桜井氏の取り巻きは、帰化人や中国系の人間が沖縄県民を装っているだけだ、翁長知事も中国系沖縄県民であり、祖国に日本を売り渡すために政治活動をやっているのだ、日本系沖縄県民は全員が基地に賛成している、などと論じました。
政治的な立場や思想は国籍や血筋によって決定される、在日外国人や韓国朝鮮中国系の帰化人は全員が反日思想を持っていて、旧祖国のために反日活動を行っている、日本人の血筋である人間が反日活動を行なうはずがない、本来の沖縄県民である日本系沖縄県民は全員が米軍基地に賛成している、とするのがネトウヨの桜井氏擁護論でした。
元は琉球国の人間だった沖縄の人たちを、中国系と日系に区分することそのものが無理な話です。中国系と日系の違いはどこで分かると質問されると、反日活動である基地反対運動を行なう者が中国系であり、行わずに基地に賛成しているのが日系である、それは中国人が反日思想に染まっていて、日本人であれば必ず愛国心を持っているという事実によって証明される、とするお得意の循環理論を使って証明されたことにしてしまいます。
ネトウヨの理論によれば、人の政治思想や政治的な立場は、国籍や血筋で決定されるとなっています。これだと個人の思想信条の自由選択は存在しないことになりますし、親子は必ず同じ政治思想を持つことになりますから、現実からの乖離が甚だしいのですが、いつの間にかネットの中では常識となっていて、反日的な言動をしているから在日外国人といった認定も、末期症状に来ている今の世では当たり前のように行われています。
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Re:あれから20年
小林よしのり氏は自分の戦争論に大変な副作用があることを自覚していたから、在特やネトウヨのような転落をすることなく、どこかで知性のなかに踏みとどまることができたのでしょう。
南京大虐殺に関しては、日中国交回復のあとその残虐行為が世の中に出た時に私は大きな衝撃を受けました。
戦争の話と言えば、空襲で家を焼かれたとか、集団疎開で食い物がなかったとか、被害者としての日本人の姿ばかりを聞かされていたので、日本人が南京市民を大量虐殺したという事実は衝撃的なものがあり、これで日本人の本質について納得がいったと思ったものでした。
無かった論の屁理屈の羅列にはうんざりするだけで、それを南京市へ行って言って来いの一言で片付くとずっと思っています。
>伊藤さんは鹿児島市とかで講演とかしないのでしょうか?
アゴアシ付きで呼んでいただければ何処へでも行きますが、呼んでくれないのに行くわけにも参りませんので。
huyunohi1684
2018-05-12 17:29:35
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