SFの世界到来ですよ。
auの発表会、Netflixとauのコラボに続き発表されたのが、auとTelexistenceが共同開発した遠隔操作ロボット「MODEL H」です。
以前トヨタも同じようなヒューマノイドロボットを発表していましたが、簡単に説明すると、インターネット経由で、遠隔でロボットを自分の分身かのように操作できる技術です。言ってしまえば、現実世界に存在するリアルアバターです。

何に使うかといいますと、これまで簡単には行けなかったような地域への旅行だったり、遠隔地でのショッピングをよりリアルに体験できるようになるとのこと。
たとえば小笠原諸島に行くには、東京から船で24時間かかるわけですが、このロボットが現地に配置されていれば、日本に限らず、世界中からロボットへアクセスし、遠隔ですぐに小笠原諸島旅行ができるというわけです。お家大好き人間にはありがたい。

遠隔技術の仕組みとしては、VRゴーグルのHTC Viveと触覚機器、赤外線3D位置測定をつかってロボットを操作します。触覚の伝送もできるので、遠隔地でロボットが触ったものを遠く離れた操縦者にも伝えることができるのです。デモ映像で流れたのは、遠隔でサーフボードを買うシーン。サーフボードに触れて、質感などを確認しながらポチれるのは新しい。「ネットで買ったけど思ったのと違った」、なんて経験は過去の笑い話と化しそうです。

デモもあったのですが、動きの遅延がほぼ気にならないレベルだったので、かなりリアルな体験ができそう。
今回のデモでは見られませんでしたが、本体はセグウェイのように動き、操縦者が前かがみになったら前進、後ろにのけぞればバックなどの動きができるようになるようです。
家でNetflix見たいし、撮りためたテレビも見たいし、本も読みたいし、ネットしたいし。でも、旅行も行きたいという、コンテンツ過多気味で体一つじゃ足りないって方には、かなりいいかと。
すべてロボット経由になるとちょっとさみしい気もしますが、これが宇宙とか南極とか、一生行けるかわからないような場所に行けると考えればワクワク感すごい。

ちなみに、遠隔操作ロボット「MODEL H」さん。発表会イベントの退場時は台車で運ばれていきました。シュール。
Photo: ささきたかし
Source: au, Telexistence
(ささきたかし)